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Ryo L.W.S.enthusiastのブログ一覧

2022年08月08日 イイね!

車をイジる際の考え方

というか、おそらくほとんどの場合。
かなりの確率で、「本当のチューニング」と言われるものをどう捉えるか?を勘違いしている方が多いんじゃないかと思う。

ただ、明確に言えることは、現在なくなりかけているチューニング業界というのが、一度変革を迎えて斜陽に至っているということ。
実際、チューニングって面倒なんですよ。
ある製品の開発にも似てるとこがあって、一度開発を経験してるので理解しましたが基本現在販売されているパーツというのは、「消耗していない車両」をターゲットに、ある程度の幅(品質)に収まるように製造されたものです。
この際、当然「試作品」というものがあり、狙う性能を引き出すために作り直す事があります。
エキゾーストなんかいきなり曲げで作る事はまず稀で、曲げ角度を確認するのにエビ状に輪切りにして溶接をすることが多いのではないでしょうか。
曲げるとソレで終わる(ベンダーを使う訳だけど、曲げると伸び縮みによる応力の残存と変形による硬化等で二度と戻らない)ので、排気の当たりを見ながらの場合はバラせる溶接のが良いでしょうね。

でもそのパーツ群は純正品とは品質が違う訳だし、当然、ターゲットとなる車両は新車相当がベースなので草臥れた車だと思うようにはいかない。
整備するか、「チューニング」が必要ですが、それはパーツ交換で済む知識や経験とは異なります。
私の現役時代ではトラブルシューティング、故障探究という呼び名で異常部位の検索ができる事が前提条件の最低限度の知識でした。
まあ、経験が貯まれば車両の状態だけで何処が悪いのか手にとるように分かるようになります。

だので、私にとってはチューニングとは、車の性能を引き出す、悪い部分に手を入れる整備そのものでもあるわけで。
昔から、車を知る行為そのものがチューニングとなり改造へと変わっていったものでした。
明確に自分で意識していたわけではないんですが。

ドレスアップのようにパーツ交換することがチューニングだと思われている場合も少なくないでしょう。それはチューニングではなくドレスアップです。

チューニングとは、明確に目的が具体化されていることが重要です。
その時、更に具体的に触る方法まで出ている事も大事でしょう。つまり、パーツが売られていないからチューニングできない、なんて事はないんです。

ただし、チューニングがビジネスになった時に、先だって記述しているとおりある種の性能を引き出せるように作り出したパーツ郡を用いて「単純に交換すること」で「開発車両」のような性能を引き出せる「ように見せかけた」のです。
ショップがデモカーと呼ばれるパーツを装着した試作車両を作るのは、ターゲットとなる性能を引き出しきった、「看板」であり「実績」な訳で、当然それでスーパーラップを出していくことで「TC1000で1分ジャスト」なんて掲げて、使ったパーツを列挙する訳ですな。

客はそれを付けて満足する。
これがドレスアップでなくてなにか。

開発車両で一定の成果をあげて、本来であれば個体毎の細かい作業や調整をなくすことで、パーツ交換による成果を発揮するというわかりやすい方向に持っていったのは仕方がないことなんですけれどね。
逆に、もしその部品を頼りにレースをしていたとして、車のような消耗品の性能を維持し続けるためにパーツ交換だけで性能維持できるようにする、というのも正しいことなんです。何度も時間と金をかけて作る必要があると、クラッシュした際に問題ですからね。

まあ、ある時点でもって、こんなスタイルであるために技術力を見失ったショップもあり、逆に大手に色々持っていかれて衰退していくのを目にしてきました。
大手でないと開発車両を買うのも難しくなってしまったともいえますけれどね。
最大手はHKSでしょう。今でも開発が続けられています。

そうね……だからといって、正直な話JAFレースで使用できるパーツはかなり限られているし、チューニングって呼ばれるドレスアップが趣味であり、結果として言うなら「目的を明確に具体化」できるものでもないし、金を消費するだけのもの、となってしまう。

致し方ないよね。ガソリン廃止に伴うものもあって、クルマそのものが終わろうとしている。
こうなると、文字通り最後の車を選ぶ、という流れにもなっている。Zなんか良い例ではないでしょうか。
其の流れからは、本来の意味でのチューニング、車両の性能調整、性能の引き出しを考えるのも良いんじゃないか。
やりたいことやろうぜ、という事になるんじゃないでしょうか。

パーツがあろうとなかろうと、汎用品の加工でどうとでもなる。
もちろんそれは、パーツ開発と同様の手間とコストが必要ですし、お願いするにしても経験値のある、「できる」ショップが必要です。
いくらその車両に詳しくても、有名店であっても、自分が求めるものを作ることができるかどうか?は別問題ですし、お願いしても「できない」という回答をするショップも決して少なくありません(できない、という回答ができるだけ誠意はある)
もはや、時間のない今ではそういうショップに出会える必要がありますね。色んな意味でどうしようもない、そういう事ばかりしてきた人間なので辞められない事に今頃気づきました。

そうね。ビートを純正で乗ろうとしていたあの頃が懐かしい。ま、今でも遅くはないんだろうけれど。
Posted at 2022/08/09 06:22:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | チューニング | クルマ

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