風邪引いたらしく鼻水と喉がつらいです。。
さてたまには読書の感想文など。
今回はこの本
「モータリゼーションと自動車雑誌の研究」 著・飯嶋 洋治
局長よりご紹介いただき、局長自らも本文にコメントが出ております。
内容は戦前の1911年から現代に至までの車の環境・時代背景をベースにそのつど時代に則した自動車雑誌の発刊とその狙い、人気コーナーなどからもう一度時代背景に戻りどういう流れがあったのかを研究された本でした。
車が熱かった時代の80年代後半からバブル崩壊の90年代、そのまま消費と不景気の悪循環にVANしか出なかった2000年、そして今後の自動車雑誌についてどうあるべきなのか。
その辺りとこれまでの流れから推察してまとめられております。
非常に面白かったです!
こういった研究本だと作者が最終的に何を言いたいのか判らなくなりグダグダになるのが常なのですが、この本は最後まで自動車雑誌と時代背景の変転だけにスポットを当ててぶれないのが好感をもてます。
なので、読み始めて2~3日で一気に読み切ってしまいました。
自動車系のブログ(主に自分視点)を書く私としても、今の時代に則した形で情報を発信していて、それがこれからの雑誌にもある程度必要とされる要素を持った形でのネタ発表をしているのだなと・・・・・そんなことを漠然と考えさせられる流れを読み取りました。
本の中には定期購読に近い形で購入していた雑誌が何をコンセプトにしていたのかとか、某所では「PDが休刊に・・・モータースポーツの草の根系の雑誌が無くなる~」とか言ってましたが、元々このプレイドライブ誌は全く別のコンセプトから生まれていて、プレイドライブも競技系とはかけ離れた部分からそのタイトルが付けられていたりと・・・
「へ~~~~~~!!!」
って驚かされる話がその時代背景と共に書かれております。
PDがどうして第2次休刊から今また販売されているのかまでの事情と背景も書いてあります。
主に自動車雑誌に携わる方に特に目を通して貰うと良いかなと思います。
一般の方(私も含む)だと雑誌の狙いと時代背景の移り変わり、年代によって自分の青春時代の車雑誌と書いてあった記事がどういう事を話していたのか。
そう言った部分の「自分の車歴史の振り返り」としても非常に楽しめると思います。
この本で、以前のK-CARスペシャルが立風書房から学研に発売元が移ったのが何故かとか、ある雑誌の編集長がやりたいことをやるために別会社に移籍した話とか危なくて面白い話もてんこ盛りです!
グランプリ出版から2000円+税で出ておりますので車雑誌好きの人は一度読んでみると
「ああっ!そうだったんだ~~、へ~~~~!」
っていう新しい視点から当時を振り返れると思います。
っていうか、最近活字読んでますか?皆さん。
忙しくてそんな暇はないかと思いますが、活字読まないと頭の中で文章書く時の表現能力に限界を感じたりしませんか?
私は、特に若い人にはラノベ(ライトノベル)でもSF小説でも何でも良いから活字の本を読むことをお薦めしております。
難しい本である必要は全くないのですが、活字を読むことで目で追う文字から脳内で立体的な物を空想する事は非常に有効です。
一見車にはまっっっったく関係ないように感じますが、想像してみてください。
ECU-青/黒-イグナイタ-黄/黒-INGコイル
とかって書いてある配線図の文字。
活字からの空想力があると、これが実際の車に乗った状態での配線の流れとかが想像できるようになります。
すると、この線はどこの穴からエンジンルームに入っているかを分解して目視しなくてもおおよその流れと判断が車の実際配線とかも想像したり出来ます。
私のブログ読んで「読みやすい」とか「書いてある内容が把握しやすい」とか、「長文なのに疲れない」なんて思ってくれる方がいれば、それは活字を読みまくったからです。
他の方の書いた文章で、「これ良いな」と思った表現をパクリつつ繋ぎ合わせているに過ぎません。
もちろん私の思っている「伝えたい内容を如何に表現するか」は演劇とか演出とかの見て貰うための技術経験が生きてきますが、それを文章で書くにはやはり活字の本を読むという事は重要です。
雑誌も斜めに読むだけじゃ表面しか判らないですし、そうすると広告に踊ってしまう場合もあります。
雑誌の場合はそこまで深く読んでも記事に対する深さが紙面の関係やスポンサーの関係でマニアックなところまで出せないのでやむ得ない所もあります。
でも活字になっているような本ならかなりマニアックなところまで書いてあるので、文字の羅列はイコール国語の教科書ではありません。
また本を買うにも
「お金を出す人間の欲しいと思う本を買える自由」
というのがあります。
「これを知りたい」と思ったらその本をぱらぱら読んでみることをお薦めします。
目次とぱらぱらしただけで目に止まるようならその本は「あなたにとって当たりです」
本選びの方法とかはまた後日改めますが、活字を見ただけで拒否反応するようでは車の運転も整備も決して上達しないことは確かだと思います。
是非この機会、冬休みに車関係の活字本を一冊、読破する機会を設けてみては如何でしょうか?
例えばこう言うの
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Posted at
2013/12/26 17:45:06