昨日の活字読みましょうキャンペーンの続き。
モータリゼーションと雑誌の研究は本当に楽しい本でした。
著作物なので内容に関して、特に答えの部分に関しては書けないのと、その引用が出来ないと・・・ってか、感想文から逸脱して本の紹介になってしまったのはそうとしか書けないほど内容の深い物でした。
自動車史の別角度から検証した歴史本という感じでした。
興味のある方は読んでみてください。
で!!
今日は車の本についてのご紹介。
まず昨日の巻末でご紹介した黒沢元治先生の新ドライビングメカニズム
これは旧作のこちらも持っていて読破しております。
新の方が今時の言い回しになっていて読みやすいです。
旧と新で使い回しの部分は一切ありません。
全く別の本になってますが、ガンさんの言いたいことは常に一つで、その表現が新の方が今風になっているので非常に読みやすく、理解しやすい仕上がりになってます。
これからの人にお勧めは新の方です。
どちらも車のコントロール方法について、特にタイヤと荷重の関係について詳しく書かれてますので、ちゃんと読めば1分のコースで1秒程度は速くなる要素を持ってます。
ちなみに1分コースで1秒と言うことは、ビートにGTSチャージャーという後付スーパーチャージャーを載せたのとほぼ同等という事になります。(凄いでしょ!)
もちろん上級者の方は体感で持っているので今更かもしれませんが、速く走ることを目指す人ほど読んで
「車のメカニズムから車をコントロールするとはどういう事なのか」
の基本を教えてくれます。
私は旧の方で、読む前後で55秒(当時)の桶川周回が1.5秒程度速く走れるようになりました。
新は街中での練習方法(法定速度内で出来ること)など色々速く走るためのヒントが書かれてますので上を目指す人、軽自動車に置いて行かれる屈辱を味わった人は是非読んでみてください。
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次にこれ。
絶版ですが、まだ何とか手にはいると思います。
これは
「走りとはこうだ!」
というもの凄く速く走った実績のある人が後進の指導に「これ以外ありえねぇ」という走りのスタイルを規制する部分から私を解放してくれた本です。
元F1のプロスト選手がセナ選手の走りの違いを解説し、どうして走り方が違うのに同じタイム、それ以上のタイムが出るのかを説明しております。
良い部分と悪い部分とタイム的に良いか悪いか、タイヤ的にどうかなどで使い分ける事が出来るようになります。
勘違いして欲しくないのは「丁寧にタイヤを使う基本が出来た上で」という事。
まず走りの基礎である荷重移動がある程度出来ていて、その上での考え方やタイヤの使い方が違う等の事態が起こった時に、取り入れたり排除したり。
最終的にどこを基本に考えるかを読んだ人間に教えてくれます。
先日の桶川で黒猫選手の助手席にお邪魔して体感させて貰ったドライビングを即時導入するのに何のためらいもなくやってのけたのはこの本のおかげと思ってます。
タイヤや車やセットアップの仕上がりで、ラインも進入速度も全部変わってくるという私の考え方はこの本からヒントを頂いてます。
その上でラインをある程度思ったところに合わせるとタイムが出てくる。
行ったり来たりして矛盾したことを、
「矛盾は車について回る普通のこと」
として受け入れて必要部分を取り入れる柔軟性、その取っ掛かりのために元F1ドライバーがその理由を科学的に解説されてます。
まあ「どっちが良い」って話ではなく、どっちも速く走る上ではアリで、どっちを選べという話でもない。
F1ですらそういう違いがあるのに私のやっているところで「必ずこうしろ」ってのは
「無いなw」
ってドライビングに関しては自由になりました。
同時に自由になったら
「競技領域でのドライビングを楽しく感じることが出来るようになった」
という・・・。
「こうしなきゃ」っていう縛りからの解放。
あるドライビングという敷かれた限りなく正解に近いレールから脱線したらそこは大海原だったというオチでした。
タイムが伸び悩んでいる人には色々ぶっ壊してくれる良い本だと思いますw
ただ師弟関係もぶっ壊す危険もはらんでますのでご注意ください。
師匠を超えたいと思う人はこの本のわずか3ページに書かれていることが重要な布石になると思います。
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最後にこれはセッティングで悩んだ時に凄く役に立った本です。
局長からの紹介で、セットアップについての本です。
偶然昨日の本と同じ出版社で同じ著者!
一通り読んで中々マニアックで良いことが書いてあります!!
この本、セッティングのドツボにはまった時にかなりの戦力になります。
昨年私が陥った
「ミラクルターン病」
という、直線状態で軽くブレーキ踏んだだけなのにスピンモードに突入する症状はこの本よりフロントブレーキパットの問題という方向性を読み取れて、フロントブレーキパットをもう少しだけ効く物に変えたら収まりました。
リファイエンスマニュアル的にはまったら読む本として常備すると良いかと思います。
作者より協力のリジッドの「某社長」様が書かれていると思われる内容で、ひょっとしたらリジッドで買えるかなと思います。
不可解な症状でお悩みの方には脱出の手助けに成り得る内容を含む本なので、困る前に常備しておく、もしくはあらかじめ読んで備えるには良いと思います!
この冬休み、ゲームにTVにうつつを抜かす前に、たまには活字の本でも読んでゆっくりと来シーズンに備えるのもアリかなと思います。
次の走行が楽しみです!
最後に黒沢元治先生に頂いたサインを
単純に自慢ですw
Posted at 2013/12/27 11:48:04 | |
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