
オフロードタイヤの最高峰を実感せよ 「横浜ゴム GEOLANDAR G003 × ベストカー 体感試乗会」
に参加してきました!
昨年ロードスターメディア対抗耐久レースで初めてお会いした本郷編集長。
その時以来2回目ですが、憶えていてくれたらしく息子に「でかくなったね~」なんてお声掛けいただきました!
昨年9月以来10ヶ月くらいはやり取りなど一切無かったのに憶えていて下さったのは嬉しい限り。
扉絵はソンブレロを息子に被せて楽しむ編集長w
(注:その前、みんもーの時にもお会いしてますが、名前と顔が一致しておりませんでした)
このイベント、実は前日に横浜ゴムのオフロードタイヤ・ジオランダーシリーズの最高峰モデル
ジオランダー X-MT
というタイヤをプレス向け発表会をした翌日に、車好きの人もご招待と言う事でイベントに成ったようです。
有料会員グループの「ベストカークラブ」会員さんがメインで、一部一般にもチケット販売された、少数限定をたまたまチケット購入できての参加。
良い経験が出来ました!
長くなるので数回に分けますが、まずはイベントレポート!
(スタッフの方が、是非ブログにてレポートして下さいとアナウンスがあったのでご協力です。)
まず!!
なんといっても試乗で新しいタイヤの体験が出来る!!
タイヤって消耗品なので基本的に装着したら保障が切れるものだったはず。
プラグとかと同じで・・・まあ使い始めたら基本保障がないと思って良い製品。
だけど、タイヤこそ感触と車の相性とか動きとかは肝心要の部分。
なので普通だと「履いてみないと判らない」というのがあります。
下調べとかが雑誌やWEBで読みあさって決めると思いますが、それでも実際は、事前に理解までは行かない・・・・と思います。
タイヤメーカー協賛のサーキット走行会では、ホイールサイズとタイヤサイズ限定ながら、お試し装着走行までやらせてくれるイベントもちらほら。
使う側だと、値段と要求性能とのバランスが判るので、本当にありがたい企画が多くなってますよね!
今回もそんな企画の中で、横浜ゴムさんが、都市部では感触が判りにくい「オフロードタイヤのオフロード走行体験」と言う形で、プレス発表の翌日に用意してくれた限定イベント。
大きいメーカーの太っ腹に甘える形になりますが、こうしてレポートを書くことで普段体験できないオフロードタイヤのオフロードでの使用レポートを書きます!
今回一押しは新発売のジオランダーX-MTですが、そのベースになったジオランダーM/T G003がやはり凄い!
その前に!
私、実はこのジオランダーというタイヤは縁がありまして。
大昔、今のノートeーPowerの前は三菱のグランディス、更にその前は
「デリカスペースギア」(4代目の奴)
が家の車だった時に、このジオランダーA/Tというモデルを実際に使って居た事があります。
その当時は今ほど車に明るくなかったのですが、履き替えてサバイバルゲーム(エアガン使った戦争ごっこ)の会場を移動するのに、重宝した記憶があります。
泥だの砂利だのってそう言う道の奥に会場があったので。
大けがしてサバイバルゲームは引退しましたが、車入れ替えまでジオランダーは履いてました。
それから十数年、タイヤも進化しているなと!!
前日行われたプレスデーの走行は大雨だったようです。
明けて私たちが行った7日の日は、朝5時くらいまでは結構な雨だったモノの、雨は止んで曇り空。
所々には大きい水たまりの会場。
水を大量に入れた粘土を敷き詰めたような足跡がクッキリ残る泥濘。
でもさすがプレスお出迎え用に成っていたテントは中もゴムマットが敷き詰められ、スポットクーラーも用意され完璧な快適空間が確保されてました!

(テント全景)

(プロモ用のプロジェクター設備に接客用の椅子と机)
最近イベント企画側の仕事(組合から@ボランティア)もあるので、こう言うのを見るだけでも勉強になります!

(暑くなった時用にスポットクーラー)

(ゴムマット)
ウェルカムドリンクは冷やされて用意

(なんとスモア(焼きマシュマロサンド)も用意されてました!!)
コースもドロドロ、ぐちょぐちょ、水たまり、コースアウトは底なし沼(車一台分スッポリの深さ)に川。
この日、タイヤのデザイナーや設計者も会場に入っていて色々タイヤの、特にジオランダーM/T G003の説明を色々聞けた事、雑談風に質問を気楽に出来た事、凄く勉強になりました!
カーカスの話とか、デザインの話し、タイヤパターンの難しい部分など、余り公言できない話の数々を公開していただいて、「凄いな~」って思いました。
タイヤの構造とか、新素材タイヤの可能性など、営業抜きでの技術説明は得難い知識を得る事が出来ました。
私のようなタイヤ素人にも判りやすく説明していただいて感謝です!
横浜ゴムさんのタイヤに掛ける情熱と愛情を深く感じる事が出来たイベントでした。
試乗は
タンドラ・公道仕様ながらレースマシン(試乗)@新発売 X-MT
ジムニーエボリューション(塙郁夫選手運転の同乗)@ジオランダーM/T
ジムニー(EA11@ベストカー編集部員の私物、試乗)@ジオランダーM/T
天候不順のため、体験は3台に変更となりましたが、その代わりジムニーエボリューションを塙選手による全開付近の同乗走行が追加され、予定以上に凄いイベントになりました!
私はまず塙選手の同乗(エントリー順で全て同時進行になるため順番は人それぞれ)から。
ジムニーエボリューションでゆっくりだけど路面とタイヤの関係はサーキットなどと変わらない。
もちろん泥で所々ニュメっとしてますが、コントロールはさすがのプロ契約ドライバー!
コントロールから見えない死角ではサービスな走行体験もやってくれてメチャクチャカッコイイ!!
泥でもなんでも車のコントロール、基本は一緒!
上手な運転が出来れば何の怖さもなく運転できる!
プロレーシングドライバーの運転を体験できる機会は希少、さらに全開ではなくてもそれなりに速度の乗った状況での体験は値千金!
いきなり泥の上でどこまで行って良いのか体験と説明付きで教えていただけたのがラッキーでした!
次にジムニー(編集員さんの私物)の運転の番が来ました。
冗談で「車を壊さないように、どうしても壊すならこのジムニーを」とか前説され、オーナーさん困ってましたが、とにかく運転!
軽量車両は接地面圧が稼げないのに、しっかり前に進む!
もちろんジムニーのセットアップや走破性もしっかり対応できている事を前提に、スタックさせないジオランダーM/T G003の性能がすばらしいと感じました。
ドロドロぐちょぐちょなのはその通りなのですが、路面からの感触は全く変わらない。
ははは、オンロードのタイヤと変わらない感触なんです!!
それだけドロドロぐちょぐちょなのに食らいつくグリップ!
タイヤのグリップ感触が変わらないならいつもの通りにコントロールできる!!
いつもと走っている場所が違っても、感触が同じでコントロールが通用するなら、普通の道を走る印象で走れる。
デザイナーさんがジオランダーM/T G003のトレッドパターンを作った人が誇らしげでしたが、その通り凄い性能ゆえにオンロードと変わらない感触だったのだと感じました。
いや~楽しい楽しい!
ストレートで3速入るトラクションは素晴らしい性能でした!
一応危なくないように、アクセルワイヤーを緩くして、アクセル最大踏み込んでも60%くらいのアクセル開度しか成らないように細工してあるジムニーでしたが、それでエンジンがプシュプシュ言う程踏めたのがタイヤのトラクションが良かったからだと思います!
最後はタンドラ。
これは息子と妻が後部座席に乗っての試乗。
この車、塙(はなわ)選手のレースサポートカー。
ラリー競技で、競技対象車をバックアップするために、後続で競技車を追走して補給やサポートをする、レグ終了前には競技車両を追い抜いて、TCポイントのパルクフェルメに先回りする、ある意味競技車よりもタフな走行を要求される車両とのこと。
なので足回りは「Wダンパーで別タンク式当たり前」という。
理由も色々聞いたのですが、なるほどな話し。
Wダンパーの凄さを知りました!
もちろん搭載に必要な条件とか色々伺いましたが、それはまあ専門家ではないので触れません。
ともあれ、そんな「ラリー用リアル競技車両を上回るスペックの公道走行車」というのを、車好きの一般人に運転させていただける!
そして履くタイヤは、前日新発売された「ジオランダー X-MT」というごつい奴!
走ると廃泥性の高さに、ドロドロぐちょぐちょ路面の泥がトレッドフェースを横に移動しているような感触が伝わってきます!
ホイルベースが長いので、一部コースの狭いところではバックギアが必要になる人も居ましたが、私はバック無しで完走。
これだけ図体の大きい車の重量を支え、速度にも耐え、泥路面のグリップを逃がさない性能は凄かったです!
作った側が、ここまでのイベントを開くだけの自信が凄く伝わってきたイベントでした!
凄いね、ジオランダー!
ちなみに開会直後にジオランダーの歴史や概要を勉強会で習ったのですが。
M/T =マッド・テレーン、泥路面を大きく意識したモデル。
A/T =オール・テレーン、比較的多くの未舗装路を対象に意識したモデル
H/T =ハイ・テレーン、高速道路での通常利用も意識したモデル
X-MT =悪路の凄い重いデカイ車でもドンと来いモデル
大昔にMT(マニュアルトランスミッション用w)かと思って、AT(デリカSGはATの4WDだった)を選んだ気がしますが、実は全然違っていたと今更知りましたww
他に塙選手によるタイヤの使い方講座、泥道の注意事項など、オフロード走行をした事がない私にとっては勉強になる事柄が多く、非常に真面目に講習をうけました。
塙選手には休憩時間に車の部品などについても色々伺い、ラリーと年齢の関係や、今でこそ笑い話の恐怖体験など色々面白い話が聞けて、
ラリーって走る以外がスゲー怖いなと痛感しました。
特にオペレーターの声は夢に見る悪夢体験だそうです。
笑えない笑い話の絶妙な空気が楽しい!
凄く楽しいイベントでした!!
一応それだけでは仕事にならないと思ったので、今年の筑波60キロ耐久をにらみ、この日会場に展示してあった
「横浜ゴム・ブルーアースRV-2」
について、ノートeーPower耐久レースでの使用に付いての疑問点を開発・設計の人に直接お話を聞けました!
何故このタイヤなのか、その辺りの狙い所とタイヤの使い方など、持てるデーターとブルーアースの特徴などから、どの程度の有用性が見込めるか、もっとお薦めのシリーズやその有用性など聞けて、大変参考になりました。
今年はJEVRAに横浜ゴムの登録が出来たため、DL・BSのほかに横浜ゴムも使えるようになったので、その辺りの可能性を探れる良い機会になりました。
営業の売るための話ではなく、開発担当者によるタイヤ性能の直接比較からの話は非常に参考になりました。
いいね~フレバ!
この後、お昼ご飯も付いてきて、午前半日ながら凄く良い体験と勉強が出来ました!
ケータリングですがスゲー美味しかった!
イベントを開いてくれた
横浜ゴムさんと
ベストカーさんには感謝の一日!!
ありがとうございました!!