
MDiエンドウです!
自分もそうですが、知っている人が何らかの勝負に行くときに私は
「楽しんでください!」
って応援します。
プロの方のようにレースが仕事だとしても、最初の一回は必ず緊張します。
波に乗ったり感触つかめればどうってことないのですけど。
私だって仕事で初めてのお宅に伺う時は緊張します。
(主にどんな人かって。)
けど、その緊張を解くには、
「その緊張ごと飲み込まないと上手くいかない」
のを経験から知っています。
古くは2000年にスマップスマップという番組の企画
「同学年」
ってのに大工さんとして出演した際に、木村拓哉さんと対談したことがありますが、スタジオの雰囲気ってすごいんですよね・・・・出演する一般人が緊張しないようにアルミ箔で覆われた特設スタジオの中で対談をするのですが、それでもその席に座る前は良く見るテレビの裏側がそのまま存在しております。
まあ、その後撮影で自宅まで木村拓哉さんが来た話は別の機会に。
ただこの時悟ったのは
「緊張はする、けどその状況を自分が楽しむ、冷静に観察できるくらい、その感触を高く持っていないと飲み込まれたら負ける、だから追い込まれる自分がその状況を楽しむしかない」
という事。
開き直りとも言いますが、そういう心持ちでないとスタート前の緊張ってなかなか解けないんですよね。
人には合ったやり方があると思いますので必ず楽しむ必要は無いのですが、私は今この状況を楽しんでいるという気持ちと冷静に周りを観測する事で、自分のなすべきことを完璧にこなすようにしております。
だからミスも少ないし、ミスしても取り返すだけの余裕を常に持ってサーキットとかは走ります。
タイムアタックミスっても「それも競技」って笑い飛ばす余裕。
仕事は技術と知識に裏付けされたものがあるので、緊張は別の所に対してですが、自動車レース活動は仕事ではないので節々で緊張していたりします。
それを解除するには「その状況を楽しむ」というワードで自分を取り戻します。
運転していた中で実は一番きつかったのは
大井貴之さんと組んで走ったSUGOの公認レース。
雨で窓が全閉、曇るので暖房付けてフロントガラスに当てると車内温度と自分の発熱温度に湿気、さらに緊張と雨で滑る路面、初めてのサーキットで長い下り坂では180キロスケールのスピードメーターを振り切る速度からの直角カーブ、ベストラインは滑る状態で、タイヤを活かすためにはライン外したコース幅ぎりぎりを一発勝負。
これを45分間走り続けるわけです。
10分くらいの所で精神的にも肉体的にも感触的にも凄くきつかった。
その時にSUGOのスラロームの上り坂で誰かに聞かれた気がします。
「こんなに苦しいのに何でこんな事やってるの?」
って。
ぐうの音も出ない事実な状況。
問いかけに私の心は折れませんでした。
「レース、これがやりたくてここを走っている、これが楽しんじゃないか!!むしろ望むところだ!!」
それがその時に、その場にいない誰かに聞かれた事に対する私の回答。
「俺はドライバーだ!」
って、言ってやりました。>誰かの問いかけに。
そう思った瞬間に掛かる負担が全て軽くなって余計な力が抜けて、スピンもしたけど最後まで走り切れました。
状況は変わらないけど雨が止み、少しずつ回復する路面。
折れない心、立ち向かう勇気、受け入れる状況、勝つために何をするかの戦術を拾い集める。
冷静にエアコン(送風だけね)の温度を一番冷風にしてフロント窓から体に風を当て、指示された事から自分の身を守ることで最後まで戦う戦術を取りました。
あのレースは無事に走りきれた中はこんなことがありました。
結果は惜しくも0.3秒差で2位でしたが、終わった後に私の運転をプロレーサーに褒めて頂けたのは嬉しかったな(#^^#)
アクセル緩めれば楽になる・・・・キツイ環境を一瞬の油断も致命傷になるプレッシャーの中にあっても、それでも前に車を進ませる、その気持ちを・・・覚悟が決まった、そこから急に楽になりました。
レンタルレースカーを借りても最後まできっちりコントロールする、気持ちで負けないって言うのはこういう事なんだなと乗り越えました。
知識もすべて速さにつなげる、知ることが増えればそれだけ速く走れると思ってます。
そういえばそれ以降は聞かれないな・・・・心の声。
「楽しむ」
ってのは最強の心の持ちようと思ってます。
キツイ時ほどその状況を切る抜けるために自分の知識をフル稼働させ、できる範囲で最良の手を打つ。
知識量も必要だし、持っていない情報は想像して補うので、想像力も必要。
私が応援するために「楽しむ」という言葉を使うのは、自分の経験であり、実際にそれしかないと思うから。
当然「観光気分」って意味ではありません、追い込まれたときに開き直って置かれる状況を把握し、最良と思われる手を考えろ、ほら、考えている時間楽しいだろ?って感じです。
苦しい中で「苦しいと思う」だけでは心が折れてしまう。
苦しい状況を楽しむ余裕を持つことで、生き抜く知恵をフル稼働させる。
そのために!
「決めた道で知らないで良いことなどない」
という某アニメのセリフは名言だったなと思うわけです。
勉強する機会に恵まれるかどうかは別の話ですけどね!
知識量は必ず自分の判断を狂わせない、自信を持った一手をはじき出せる。
・・・・・・なんでこんな話書いたんだろ???
まあ土曜日なので笑ってスルーよろしく。
Posted at 2021/03/27 19:19:28 | |
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ネタ | 日記