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あっ



その瞬間私の口から出た言葉だった
私が40〜50㎞/hで農道を走っていた時
田んぼから物凄い数の雀たちが飛び立ったのだ


低い高度で離陸していく
だが…ついに


ボン！！


車体のどこかに当たった
サイドミラーを見ると雀がゴロゴロと転がったのが見えた


まじかぁ！


お出かけ気分が一気に吹っ飛んでしまった
暫く走り反転して戻ると 転がった雀の姿はなかった
一瞬気絶したがすぐに回復して飛び立ったのか


鷹や鷲や鳶や鴉に狙われて持ち去られたのか…
今となってはわからない
私の人生初の鳥身事故だった


初代型ハリアーを駆っていた頃の事


あ…


その瞬間私が発した言葉である
町中を走っていたら…猫が突然現れた
しかも二匹！
くんずほぐれつの羨ましい…じゃない
真昼の血糖…真昼の決闘か？と言いたくなる程の激しい戦いを繰り広げていた


人の家の敷地内では狭すぎたか
場外乱闘になり道路にまで飛び出してきたのか
時間にしたらものの数秒…


普通なら車や人がいる事に気がつくのだろうが
二匹は目の前の敵をぶっ倒す事ばかりに気を取られて 車行き交う道路に戦いの場を移した事に気が付かなかったのか…


私は猫の種類はわからないが
茶系と焦げ茶系の戦いだった


憧れのマドンナを巡る漢(おとこ)の戦いなのか
白猫の王子様を巡る淑女の闘いなのか
縄張りを巡る争いなのか
単におめぇ気に食わなねーなゴルァ…なのか


まるで人間の縮図みたい？
猫たちはすぐにバラけて走り去ったが
またすぐに第2ラウンドが開始されただろう


はぁ…マジか…………
私は最初の雀を思い出していた
はぁ…………


たまに轢かれて無惨な姿になっている猫を見たりするからな
あれは…ちょっとね 轢かれた猫はもちろだが
轢いた車側も…トラウマになるよねぇ


うおっ！？


私がその時発した言葉
リードで繋がれた犬が散歩していた
飼い主の言う事をちゃんと聞いて歩道の端を歩く


…だが！
突然犬が車道に猛然と飛び出した
リードは長めだったのか…
飼い主も咄嗟の事で対応が遅れたのだ


向かい側にも犬が散歩していて どうやらそいつと目が合って
なんだゴルァ！やるかオルァ！！
状態になったようだ


反対側の犬も暴れるくんだったが歩道から出る事はなかった


はぁぁぁ…危ねぇ…小型犬あるあるなんだよ
ましてや紐…長くしてちゃあね



飛び出して来るのは 何も人だけとは限らないのだ
私は鳥身事故だけで済んでいるが
いつ犬身事故 猫身事故 人身事故
起こすかわからないのだ


犬の散歩をさせる方々は 特に車の通る数が多い道は気をつけて下され