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私は敵情視察のため 大手家電量販店にやって来た


ふううう…また気温は下がるとか言っていたが
必ず春が来るのだ
私は敵本拠地へと勇んで乗り込む！


くっ…ヤバい………
見ていると欲しくなるぜ…
流石は敵本拠地だ
様々な誘惑で私の使命を忘れさせ
腑抜けにして店員による欲しくなぁ〜るの魔法でとどめを刺し


諭吉くんを巻き上げて本拠地から叩き出す寸法なんだな


だがそうは烏賊そうめんである
何しろお金ないから！
欲しくても 先立つものないですからぁ〜！
残念〜！！
(いささか古すぎか………)


では参る


空気清浄機売り場
うっ…な なにぃ…
空気清浄機売り場は私には無縁の場所だった


花粉地獄で苦しんでいるのに 生まれてこのかた我が家にはそのようなもの
存在しなかった だから私も無くて当たり前だったから…この売り場は立ち寄る事もなかった


テレビCMもただ右から左に流れて終わりだったのだ
くっ…こんなに種類があるの！？
すげーな空気清浄機！！


円筒形をベースにしたインテリア型
四角い直方体ベースの機能優先型
価格も1万位から10万超まで様々だ


何より 日本の得意技
多機能タイプの多い事！
普及版でも加湿機能がつく


最上級になると………
空気清浄 除菌 脱臭 除湿 加湿


空気をキレイにするのが目的なのに沢山機能を付けて価格が高くなっているように思える
加湿などの機能を無くせばさらに小型化でき重量も軽くなるし価格も下がる


確かに加湿を入れれば埃がたちにくくなるのだろうが…
その埃をさっさと取り除くのが空気清浄機の役割だろう？


余計な加湿なんかつけず商品本来の能力を上げればよいだろうに…
それとも価格とのからみで商品本来の能力を上げると むしろ価格が高くなっちまう…のか？


だから加湿つけて多少空気清浄能力が下がってもわからないようにしてんのか！？


なんてかなり偏った見方をしちゃいたくなる程である
日本の白物家電が中国韓国台湾に負けた理由
ここにあるような気がしてならない


多機能だからチヤホヤされるとは限らない


加湿など不要！
空気清浄機本来の性能で戦え！
(あ…空気清浄機能のみの低価格版もあるっすよ！ただ…販売のメインからは外れるから扱いが悪い)


私は売り場の中心で叫びたくなった


よもや家電量販店の売り場で私は怒りに満ち溢れる事になるとは…
夢にも思わなかった