原発事故により一躍その名を世界に知らしめた飯舘村。
現在は年間20msv超過と言うことで避難準備区域となり、
5月末までの全村民避難が実行中です。
とはいえ農家の中には、そりゃもう頑固な方が多々いらっしゃいます(笑)
飼養牛を売却、預け入れという選択を取った農家の方もいれば、
粘って未だ飼養を継続し、「オラ(避難なんて)しねーぞ!」という方々も
多く、避難準備は難航しているようです^^;
そんな農家の方に仕事の相談で呼ばれ、先日飯舘村に出かけてきました。
原発事故以来自衛隊の支援車両は多数見かけてはいましたが、
以前に比べて朝早くから自衛隊も動くようになった気がします。
朝6:45
ほどなくして飯舘村に入ります。
この時期普段なら水をたたえて、蛙が大合唱している田んぼも雑草が茂り、
荒れていました。
田んぼの土が使えないので、今年はツバメも来村していないとのこと。
田んぼは一回使わなくなると、土がダメになり米が育たなくなると言う
お話なので、米作りはしばらく無理でしょうね。。。
牛の飼料のロールも放置されていました。
去年のものなら使用可とのお達しですが、風評被害の件もあり、
去年の物でも使用しない農家の方は多いようです。
今年の1番草は使用不可、2番草、3番草は刈り取り後線量を測定し、
使用可否をどうするか決めるようですね。
県内で使用できる餌は、会津北西部の草に限定されます。
ここの農家の方は以前は元気でしたが、
最近はちょっぴり弱気に。。。。
いろいろお話をしましたが、その中で少しでも役に立てればいいんですけどね。
どこまでいっても被災者軽視でパフォーマンス重視の政治家や東電の浅はかな
行動にはほとほと嫌気が差しています。
未来に負の遺産なんて残して欲しくないです。
近頃では菅下ろしの不信任案をどうのこうの言っていますが、連立を断ったくせに、
自民は誰を首相に擁立しようとしているんですかね。
この大災害中に指揮を執れる人間なんてどこを探しても見あたりませんが。
そもそも立候補する奇特な政治家なんていないでしょ。
こんな状況に陥っても他国の目を気にしてか菅さんは、再生可能エネルギー率を20%に
増やすと言う程度。
年間数億円を事故処理のNa除去に費やすくせに再稼働の見通しのない「もんじゅ」
稼働させる予算最優先で余った分の予算内しか地震や津波処理に費やさない「原発群」
余った予算でそれでも利益が出るような対策しか取っていないのだから、想定外にも
なりますよ。
時間が掛かると公言しているんですから、即刻廃炉に向けて動き出し、
そこに掛けている費用を再生可能エネルギー利用に回せば日本中の家、会社の
屋根に留まらず、それこそ耕作放棄地といった場所にまで太陽光発電パネルの設置が
可能になると思うんですけど。
こういう産業って作れば作るほどコストは安くなるし、雇用も増えますしね。
風力発電は場所を選ぶので難しいと思いますが、北欧でも実用化され個人宅でも利用
可能となっている地熱発電はコストもかなり下がってきており火山大国の日本では
有用視されていますね。
あとは海水中に無尽蔵にあるMgを取り出し、それをエネルギー源にする新しいエネルギー
抽出法も予算さえあれば実用化近くまで来ているとか。
こういう部分に税金を使ってもらえるなら払い甲斐もあるんですけどね~。
あっ、まずは東電の資産売却、株の100%減資、銀行の債権放棄が最優先で、
補償が解決してからです。
税率アップと電気代への上乗せはまずやることをやってからです。
無駄に便利すぎる毎日。
震災前のような日常を取り戻すのはもはや無理です。
無駄な便利さ以上に原発産業はもう沢山です。
子供達の健康と未来だけでも守って欲しいものです。
本心は妻と子供達だけでも避難させたいのですが、仕事から離れられません。
妻だけでは子供達の面倒は見きれないでしょうし。
なにより警戒区域、避難区域以外の地域からの避難に関しては全く補償対象に
ならないので資金的にも厳しいんです。
こういう家庭は県内に多数いると思います。
こういう部分も国や県は考慮してくれるとありがたいのですが。。。