話は先々週。
打合せダブルヘッダーの際に『(別メーカーの)工場見学に行きます。初めてだから楽しみー
(要約』と伝えたらライバル心に火が付いたのでしょうね。
| 個人的にご招待(笑)
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さすが国内屈指の大手住宅メーカー。
規模が違いますね
通常の生産ラインと異なるあくまでも見学用工場といえども、
内部はかなりの広さ。
| ミニSLが運行していたり(笑)
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| 足湯まであります(爆)
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本来の工場見学時ならば、ここに子供を預けてパパママはせかせかとメーカーの誇る技術の
実地体験をするところなのでしょうが、今回は貸し切り状態。
誰のペースも気にすることなく自分達のペースでのんびりと見学することが出来ました(^^)
#ちなみに施設内は基本的には撮影厳禁なので画像はありません(^^;
地震時の床の揺れを体験できるコーナーから始まり、
まずは鉄骨構造のコーナーへ。
最初は鉄骨住宅の骨組みモデルによる耐震性能実験や筋交いブレース部の強さを見ました。
丸型の鋼材を斜めに組み込んだ耐震用フレーム『ブレース』が積水ハウスの鉄骨系住宅には
使われていますが、その壁の構造に使われているブレースが、地震の際に加わる左右に引っ張ら
れる力にどれだけ強いかという実験です。
まずは目の前で丸形鋼材と棒材を目の前で溶接し、45秒ほど待機。
完全に冷却したところで左右に機械で引っ張りますが・・・
なんと5tもの力に耐え抜く結果
接合部の強度を確認するために、破断するまで力を加えましたが、
注目すべきは棒材と丸形鋼材の接合部分。
5t以上の負荷でブレースはついに音を上げましたが、溶接部分はビクともせず、
破断したのは棒材部分のみ。
肝要な接合部分が破断せず、
地震が起きてもしっかと家を支えているので阪神淡路大震災級の大地震でも倒壊しないんだとか。
積水ハウスの鉄骨はビルに使われるカーテンウォール工法に準じた、ロッキング工法というものを
採用していて、地震の揺れに対して外壁がそれぞれに揺れるそうです。
外壁も構造体に合わせて滑らせる仕組みにする事で、ひび割れや外壁の脱落を防止。
また筋交いのフレームもジョイント機能を失わずに、浮き上がる仕組みになっていて構造躯体の変形を逃す事が出来、かつ筋交い部分自体もターンバックルという遊びの部分があり、揺れを吸収するそうです。
うーん、恐るべし鉄骨系(笑)
・・・ってもまあ我が家は木造希望なので、
感動はしたものの鉄骨系のコーナーは軽くスルーです(ぉぃ
木造系住宅のコーナーでは、構造用集成材曲げ強度比較実験と接合部強度実験を体験。
#ちなみに積水ハウスのSHAWOOD。SekisuiHouseAceWOODの略って知ってました?(笑)
集成材とは乾燥させた薄い木板を接着剤で貼り合わせた構造材のことなのですが、
なんとなーく丸々一本の木から切り出した無垢材の方が強いイメージがありました。
結果、無垢材は600kgf程度の負荷を掛けた時点で破断したのに対し、集成材は1500kgfの
負荷で破断。
機械を使用するたびに冊子に結果を記帳してあるのですが、その結果を見せてもらったところ、
無垢材は500kgfで破断したり、1000kgfまで耐えたりと結果にバラツキがあるのに対して、
集成材は1500~1700kgfと結果がほぼ安定で強度にバラツキが少ない証拠だそうです。
シャーウッドでは柱や梁などの接合部はスーパーメタルJシステムなる接合システムが採用
されています。最近はドコのメーカーでも名は違えど採用されており、その実力は折り紙付き。
・・・ですよね?(^^;
以前の
別メーカーの工場見学と同様に、トンカントンカン自分で組み立てた「接合金物+木材」と
「一般的な山形(T型)金物+木材工法」のものと同時に引っ張って比較してみると、一般工法のものは、すぐに金物が外れてあっと言う間に木と木が離れ離れで結果は一目瞭然でした。
この辺の破断実験では、鉄でも木でもバッキィィィーーーーンっと結構な音がするんですよね。
お子様連れでのお出かけの際は、子供の性格を把握しておく必要があります。
・・・ウチの子供、肝っ玉が小さいので、『もー帰るぅぅぅぅヽ(`Д´)ノウワァァァァン』となだめるのに一苦労(^^;
他にも外部を-20℃に設定し、ガラスとサッシの種類による遮熱度合いを体験したり、外壁の自浄性能を体験したりと、盛り沢山な内容を体験できました
通常の工場見学時にはツアーに組み込まれるはずの「松島観光」が体験出来なかったことが、唯一の心残りです(爆)
暖かくなったらリベンジかなー(笑)
のんびり工場内を堪能し、さて帰ろうかと外を見れば白銀の世界に早変わり
翌日確認したところでは、倒木する程の降雪量・・・
顧客の庭先でスタックしかけたくらいですから、程度は推し量れるかと(^^;
おかげで帰りは盛岡~宮城県と広範囲に渡り東北道通行止めに遭遇。
行きは2時間ほどで到着できた行程が、帰りは5時間以上も掛かっちゃいました('A`)
まさに『行きはよいよい帰りは怖い』を地で行く行程。
良かったのはメーカー持ちで晩ご飯を食べられたと言うことでしょうか(笑)
ただ営業員と長時間狭い空間でお喋りをするというのはなかなかない体験。
家の話以上に他愛もない話をすることで営業サンの人となりも何となく把握できたのは、
今後付き合う上で良い経験だったかも知れませんね(^^)
・・・って、ただの吊り橋効果じゃないことを願うばかりです(爆)