
左図は、モデル路を2台のクルマが、距離0を同時に出発して、目的地「幸せの里」へ向かう様子を示しています。
下には、道路の高低を単純化した図で示しました。
さてその後、
区間Aにおいて
1.距離0を出発した3週間前に若葉マークの取れたドライバBの赤いクルマは、勢い良く加速したあと、追い越し禁止区間を走る前方のクルマを煽るように加減速を繰り返します。後ろからゆっくり加速してきたドライバAは、前方にクルマが何台か走っており、追い越し禁止区間でもあることから、車間距離を取って制限速度の一定速で走ります。
2.行く手に信号が見えます。赤になっています。
ドライバBは、前方のクルマを煽りながら走ってきて、前方のクルマのブレーキランプ点灯により、信号が赤になっていることに気づき慌てて急ブレーキを踏みます。
一方、ドライバAは、直交道路へ進入するクルマのスピードが減速し始めるのを見て、アクセルペダルから足を離し空走に入ります。信号手前150m地点で、信号が青に変わりました。ドライバAは、停止せずに、左右を確認しながら再度ゆっくり加速し始めます。
ドライバBは、前方のクルマが信号交差点で皆右左折して前方が開けたため、真っ赤なスポーツカーの爆音をとどかせながらかっこよく直進加速していきます。
区間Bにおいて
スピードが上がりすぎた真っ赤なスポーツカーは、ちょっとスピードを落とした直後、上り坂に差しかかります。交通量のほとんどない田舎道です。上り坂区間は相当長そうですが、ところどころブラインドカーブになっていて、峠がが見えません。しかし、ドライバBの右足は、車速一定になるようにアクセルペダルを踏みっぱなしです。
一方のドライバAは、上り坂を発見して、区間Aの終わり近くに少し加速し区間Bに進入します。後続車もいないことから、アクセル開度一定よりわずかに踏み込んでいきます。峠では制限速度を少しだけ下回ってしまいました。
区間C~Dにおいて
ようやく峠の平坦路に出ました。
ドライバBは上り坂で踏み込んだアクセルを戻すのがやや遅れ、下り坂直前ではややオーバースピードになったため、下り坂のブラインドカーブでは必要以上にブレーキをかけます。
ドライバAは、カーブミラーのない左コーナではインベタに、右コーナではカーブミラーを確認しながらアウトインアウトでエンジンブレーキだけで下ります。
区間Eにおいて
見通しのよい平坦路に出ました。下り坂でスピードを落としすぎたドライバBは、ここぞとばかりに加速します。
ドライバAはパドルシフトをトップギアに入れるとちょうど平坦路では法定スピードに達し、そのまま巡航モードに入ります。
しばらく行くと、見たことのある真っ赤なスポーツカーが停められています。どうしたのかなー^^?
「幸せの里」に到着したA車の燃料計は出発時とほとんど変わりません。
それほど有名な観光地ではない「幸せの里」の敷地の一角に、木造2階建ての建物があって、中を覗くと3人の男の子たちがはしゃぎ回っていました。名前を聞くと、ガリレオ・ガリレイ君、アイザック・ニュートンン君、そしてアルベルト・アインシュタイン君でした。どこかで聞いたことがあるなーと思いながら、夕暮れの迫った街道に出れば、GSには、レギュラー180円、ハイオク192円と掲げた毒々しい電光掲示が、まばゆいばかりに目に入るのでした。「ふ。やれやれ」
本記述は、あくまでフィクションであり、実在の車両・人物・道路状況を表現したものではありません。気も確かなつもりです。
Posted at 2012/03/09 16:35:35 | |
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