「米子駐屯地創設67周年記念行事」ブログ
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③ の続きの最終回 ④ です。
米子駐屯地記念行事も終了時刻の15時が近付きいよいよ終盤、最終回は装備品展示を拝見して歩きます。
装備品展示では車両はもちろん、ヘリコプターの展示もありました。
偵察・観測ヘリコプター OH-6D (愛称:オスカー)
全長:9.4m、全幅:8.05m(ローター直径)、高さ:2.73m、機体重量:800kg、乗員:1+3人、巡航速度:220km/h、エンジン/出力:250-C20B/375SHP(離昇)×1、搭載能力:約400kg、航続距離:約600km、燃料:300L、用途:偵察,人員空輸、製作会社:川崎重工
見た目からOH-6シリーズは「フライングエッグ」とも呼ばれて親しまれているヘリで、パイロットの乗り込む胴体が卵型のモノコック構造のため軽量で視界もとても広くなっています。
この軽量なことと機体・ローター構造のお陰で宙返りができる程の運動性能を持っています。
多用途ヘリコプター UH-1J (愛称:ヒューイ)
全長:17.44m、全幅:14.69m(ローター直径)、高さ:4m、機体重量:3000kg、乗員:2+11人、エンジン/出力:T53-K-703/1,134SHP(連続)×1、巡航速度:200km/h、搭載能力:1400kg、航続距離:600km、燃料:1200L、用途:人員空輸(11人),人員救助,空中消火,物資輸送(1.4t)、製作会社:富士重工(株)
富士重工業がアメリカからライセンス生産を行っている陸上自衛隊で、もっとも多く装備されている傑作機。 人員輸送や物資輸送など部隊の迅速な展開が容易に可能であり、オートバイ(偵察用)が1台機内に搭載可能。 災害派遣などでも幅広く活躍する多用途ヘリで、林野火災などでは機体下部に空中消火用バケットを装着して活動する。
そして、最注目の「コブラ」です。
対戦車ヘリコプター AH-1S (愛称:コブラ)
全長:16.16m(胴体長13.59m)、胴体幅:3.28m、全高:4.19m、ローター径:13.41m、全備重量:4.53t
エンジン:川崎 T53-K-703 ターボシャフトエンジン
出力:1,134SHP×1
用途:対戦車戦闘等、武装:対戦車ミサイル(TOW),70mm空対地ロケット
20mm機関砲(バルカン砲)
機首下部には固定武装の、旋回式20mm機関砲が搭載され、射撃手のヘルメットのサイトと連動し、
頭を向けた方向へ機関砲も動いて自動照準が行えます。
最大速度:315km/h、航続距離:561km(大阪から東京まで)、乗員:パイロット1名,射手1名
製作会社:富士重工(ライセンス生産)
AH-1Sは被弾を避けるために、胴体は980mmと細くして面積を抑えています。
コックピットの操縦席は段差を付けて前後に設けられ、後席に操縦手(パイロット)が搭乗、前席には射撃手(ガンナー)で副操縦手も兼ねています。
機関砲上方の機首には、対戦車ミサイルの照準機が搭載されています。
このコブラことAH-1Sは、米子駐屯地記念行事のため三重県伊勢市の明野駐屯地から飛来した応援です。 一泊し翌日帰還するとのことでした。
記念行事も終了時刻の15時間近。 装備品展示も周りを囲んでいたロープや杭を撤収中。
ロープが取り除かれたことにより間近に近付いて拝見できました。 コブラにタッチ。
腕時計は14時44分を指している。 終了時間まで残り僅か。
続いては、装備品展示の車両たちです。 急いで拝見して廻ります。
155mm榴弾砲FH-70
口径:155mm、全長:12,400mm(射撃時)、砲身長:6,022mm、全備重量:約9,600kg、給弾方式:自動装填、発射速度:6発/分、最大射程:約30,000m(噴進弾),約24,000m(通常弾)
経緯:英・独・伊の3国で共同開発した火砲で58年度からライセンス生産を開始。
開発:防衛省技術研究本部、製作:日本製鋼所
155mm榴弾砲FH-70は、2基あってもう1基は砲身を畳み、自走したり牽引されたりするスタイルに。 全長:9,800mm(走行時)
中砲牽引車(FH70用)で牽引。 補助動力装置(APU)を有しており、最高速度16km/hで移動できる。 操作人員は9人。 略称FH70。 60年度から部隊配備。
92式地雷処理車
乗員:2人、積載重量:25.0t、全長:7,630mm、全幅:3,000mm、全高:2,770mm、最高速度:50km/h、開発:防衛省技術研究本部、製作:IHIエアロスペース
昭和63年度から開発し、平成4年度から制式器材として制定された。 地雷原を迅速に処理して車両用通路を開設するために使用する。
装備品展示の時間も終わるので店仕舞いです。
展開してた発射装置が畳まれました。
96式装輪装甲車
乗員:10人、全備重量:14.5t、全長:6.84m、全幅:2.48m、全高:1.85m、最低地上高:0.45m、最高速度:100km/h、行動距離:500km以上、エンジン:水冷4サイクル6気筒ディーゼル機関、出力:360ps/2200rpm
武装:96式40mm自動てき弾銃または12.7mm重機関銃、開発:防衛省技術研究本部、製作:小松製作所
主として普通科部隊などに装備し、作戦機動に引き続き、敵の脅威下に戦場機動して人員輸送などに使用する。 コンバットタイヤを装備した装甲機動車であり、高速機動力による接敵機動および敵の火力脅威下での戦場機動に優れている。 自動てき弾銃搭載型の装輪装甲車は効果的な面制圧性を有する。
87式偵察警戒車
乗員:5人、全備重量:約15t、全長:5.99m、全幅:2.48m、全高:2.8m、最高速度:100km/h、行動距離:約500km、エンジン:水冷4サイクル10気筒ディーゼル機関、出力:305ps/2700rpm
武装:25mm機関砲、74式7.62mm機関銃、開発:防衛省技術研究本部、製作:小松製作所
偵察部隊に装備し、空地火力の脅威の中で、主として路上機動により偵察警戒任務に当たるほか、側方警戒行動も行う。 車体は、82式指揮通信車と同様、6輪のコンバットタイヤを使用した装輪装甲車。 特殊装置として操縦用および砲手用の微光暗視装置を積む。 搭載の機関砲はNATO制式と同じエリコン製の25mm砲。
81式短距離地対空誘導弾
操作人員:3名、全長:約7.1m、全幅:約2.5m(展開時:約4m)、全高:約3.2m、重量:約12t
製作 発射機:東芝 , 車両部:いすゞ自動車
ミサイル諸元 全長:約2.7m、重量:約100kg
師団高射特科大隊および旅団高射特科中隊に装備され、作戦地域内の重要な地上部隊および施設の対空掩護および空中機動部隊の減殺を行う。
装備品展示ももう終わり。 左右に展開してたミサイルの格納コンテナも店仕舞いです。
82式指揮通信車
乗員:8人、全備重量:13.6t、全長:5.72m、全幅:2.48m、全高:2.38m、最低地上高:0.45m、最高速度:100km/h、エンジン:4サイクル10気筒ディーゼル機関
武装:12.7mm機関銃,62式7.62mm機関銃、開発:防衛省技術研究本部、製作:小松製作所
陸上自衛隊で初めて国産の装輪装甲車であり、師団司令部特科中隊(自走砲)等に装備される。 昭和49年に研究を開始し、昭和57年に制式化され58年度から部隊配備された。
以上で、装備品展示の拝見を終えました。
時刻は記念行事終了時間で駐屯地内には蛍の光が流れています。
一日行動を共にしたみん友のジュゴン9さんとともに米子駐屯地の敷地から出て、外の臨時駐車場に戻ってきました。
前を通った車の泥はねを受けている。
最後にジュゴン9さん愛車スバル・レガシィとのショットを。
真ん中のミニバンは関係無い人の車です。
朝8時に到着して9時開門・10時開始から終了時間の15時までたっぷりと過ごしましたね。
それで、初めての米子駐屯地記念行事、あっという間で時間が足らないほどでした。
来年以降もまたぜひ訪れたいと思いますが、晴れて天気の良い日になることを望みます。
楽しい一日をありがとうございました。(^^♪