前ブログの前編に続く後編です。
水防演習が開始されて会場のメイングラウンドと河川で様々な演習が同時並行で繰り広げられました。
日野川河川敷で様々な機関が参加する総合水防演習があり、防災の知識と意識を高めるため一般見学に出掛けてます。 天気が良くて見学日和でした。 大山が綺麗に見えます。
プログラムに記載の演習内容です。

水防演習が開始され会場のメイングラウンドと河川で様々な演習が同時並行で繰り広げられます。
そのため、こっちを見たり、あっちを見たりで、どちらかしか見れずに見逃してる場面もあります。
(
前ブログの前編に登場した排水ポンプ車の運転訓練・排水作業は見逃してます)
まずは消防団の出動。 大雨洪水警報反乱注意水位の状況で水防工法に着手します。
水防工法とは堤防の決壊を未然に防いだり、水害を最小限に抑える目的で実施されます。

水が堤防を超えるのを防ぐ積み土のう工法や堤防が決壊するのを防ぐシート張り工法などなど。
国土交通省の河川パトロールカーが巡回。

右にいる乗用車は不動車の設定で、後ほどJAFのロードサービスカーによる訓練で使用されます。
氾濫発生で県知事の要請に伴う自衛隊の災害派遣。

先頭は経路の安全を確認しながら偵察用オートバイが走ります。
1/2tトラック(パジェロ)が続いて。
最後に大型トラック。 渡河ボートを牽引していました。
地上情報収集訓練では県警察のオフロードバイク(赤バイ)が被害現場の情報収集を行います。

河川沿いの草地を複数置かれていた倒木を乗り越えながら走行されていました。
民間の建設協会による交通網の復旧活動(道路啓開)でショベルカーとダンプが活躍。

土石流で道路が通行止めになった想定で、重機により土砂を撤去して通行可能にする訓練。
JAFによる交通網の復旧活動(道路啓開)では水没などで走行不能になった車の撤去を行います。

放置車両は緊急車両の通行の妨げになる恐れ。(JAFロードサービスカーの後ろに隠れてる)
JAFロードサービスカーにより走行不能になった放置車両が撤去されていきました。
被災により配水管の破損したという想定の配水管応急修繕訓練で水道局のトラックも登場。
県警察の三菱パジェロ。

災害活動用高床バン型車は被災地の悪路や山間部のオフロードなどに対応するための車両です。
県警察の広域救助工作車(レスキュー車)です。
これより警察による人命救助訓練が開始。 河川の中州に要救助者が取り残されてます。
ロープレスキューでの救出救助活動で行われます。 ロープの先は中州の木に括ってるみたい。
機動隊員複数名でロープをぴんと張ってるところ。 ロープは2本張ってたと思う。
展張したロープを使用して機動隊員が中州まで移動して救助に向かいます。
スパイダーマンのようにするするとあっという間に中州に到達していく。
機動隊員は要救助者に接触。 この後、要救助者に対して救助用ハーネスを装着します。
展張されたロープに固定され、黄色いロープで手繰り寄せられる要救助者。
要救助者の救助が行われました。
災害協定に基づく緊急物資輸送訓練。 徳島県阿南市の車両が来ました。 何故?

鳥取県米子市と徳島県阿南市は災害時相互応援協定を締結してるそうです。
民間のイオンリテール(株)からも緊急支援物資が運ばれます。
陸上自衛隊からも緊急支援物資が輸送されました。
続いて消防による土砂災害からの人命救助訓練です。

救助工作車(レスキュー車)から資機材のチェーンソーを取り出してました。
土砂に埋もれた被災家屋の屋根に上がってチェーンソーで屋根に穴を開けます。
開けた穴から隊員が家屋の中に入って要救助者を確認。 70代の高齢者という設定でした。
平担架っていうの? それも家屋の中に入れます。
救助工作車(レスキュー車)のクレーンが伸びます。
クレーンは被災家屋の上へ。
要救助者が引き上げられて救助されます。
平担架ごとクレーンで降ろされて。
隊員たちに運ばれる要救助者。
いったんストレッチャーに乗せられてから救急車に搬送されました。
人命救助訓練完了の挨拶。
任務を終えて救助工作車(レスキュー車)が颯爽と退場します。
メイングラウンドでの演習が全て終わって2台の散水車が会場に水を撒いてました。
総合水防演習の最後を飾るのは県の消防防災航空センターによる人命救助・救護訓練です。

日野川の上空に消防防災ヘリコプター「だいせん」が飛来。
河川の増水により中州に取り残された要救助者を上空から捜索。
そして、安全を確保の上でホイスト吊上救助と搬送をします。
救助隊員がロープを使って降りてきました。
救助を待つ要救助者の元へアプローチ。
救助隊員は要救助者と接触。 救助用具を装着します。
その間も消防防災ヘリコプター「だいせん」そのままの体勢を整えてホバリング。
そして救助隊員とともに要救助者を一緒にホイストで吊り上げて救助します。
ホイスト吊上救助の完了。

いやぁ、ヘリコプターによる吊り上げ救助の一部始終を目の当たりにできましたね。
最後は要救助者を病院へと搬送。

消防防災ヘリコプター「だいせん」は会場上空から去っていきました。
以上で日野川総合水防演習の見学を終えて、改めて防災の知識と意識が高まった気がします。
ありがとうございました♪
No.4224