• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2016年05月24日

ルノーエスパスの誕生まで

ルノーエスパスの誕生まで こんばんは♪


←画像はカングージャンボリーでのエスパス4です。



前回のつづきにもなりますがカングージャンボリーで気になったクルマの2回目、ルノーエスパスです。
ジャンボリーの会場で見かけたのはエスパス4、現行は5代目でミニバンにSUVがプラスされたようなコンセプトとなったため?写真を見るとそれまでは明るい車内もガラス面積が小さくなってしまい4代目までの好みとは外れてしまったように感じられます。(私感です。)


で、ルノーエスパスですが今回はエスパスが登場までの歴史を取り上げたいと思います。


初代のエスパスは1984年に誕生、エスパスの歴史のスタートは1967年アメリカのクライスラーが海外に進出、その進出先はイギリス、ヒルマン、サンビームなどを傘下に収めていた「ルーツ」と「シムカ」を買収してヨーロッパ・クライスラーを立ち上げました。

ヨーロッパ・クライスラーを立ち上げた当初からエスパスの元となる設計がクライスラーの中では存在、多目的に使える前輪駆動の全く新しい乗用車でした。必要に応じて7人までの乗員が乗れる広い室内空間の確保、あるいは座席を取り外して沢山の荷物を積める高い積載性、そして商用車とは異なる良好な乗り心地や高速安定性というものでした。

その後、シムカと提携していたマトラを加え、この設計を元に新モデル開発に着手。マトラが主軸となりプロジェクトが動き出しました。
マトラは航空宇宙産業や以前、ルネ・ボネという小さなスポーツカーメーカーのFRPボディ製作などのノウハウを活かして、この新しい乗り物に、フレームが応力を受け持つスペースフレーム構造を採用します。応力がかからない車体外板の材質には、軽量な樹脂を採用、
当初はタルボ・ソラーラをベースとしてタルボブランドで売り出そうと考えていたのですが1978年、アメリカ本国でのクライスラーの経営悪化によりヨーロッパ・クライスラーはPSAに売却。


P16


P17



P18



マトラは1979年の時点では全長約4mのP16、やや短い3.8m級のP17、やや長い4.3m級のP18の3タイプが具体化しており、タルボ・ソラーラからプジョー605ベースに切り替え、プロジェクトの計画続行を打診したものの、PSA側はシトロエン、プジョーにはサードシートを持つファミリアールを持っていたこと、まったく新しいモデルの開発リスクが大きいと判断してゴーサインを出しませんでした。

ただ、普通ならこの時点でプロジェクトも終わりそうなところながらそこで終わらないのがおもしろいところ。(爆)

マトラが次にこの計画を持ち込んだのはライバル会社のルノー。(笑)

ルノー4やルノー16などの多目的車を作ってきたルノーとしては興味もあったのでしょうね、まったく新しいこの計画にゴーサインを出し、ルノー18をベースとしてプロジェクトは再始動、1973年の第一次石油危機まではスポーツカー・レーシングカーを作ってきたマトラでしたがそれではいけないないとスタイルはオフロード車ながら4輪駆動ではなくFFとフランスでは珍しくない車体をFRPで製造して架装したマトラ・シムカ・ランチョ(その後、タルボ・マトラ・ランチョ)のノウハウも生かされたエスパスが1984年に誕生となりました。

タルボ・マトラ・ランチョ



P23(1982年)



エスパスは3代目まではマトラで製造、ボディはモノコックではなくスペースフレームにマトラのお家芸ともいえるボディパネルはFRPなので車重自体が軽く見た目の印象とは違い走ってみると案外重心が低い位置にあることがわかりミニバンながらコーナーが楽しいクルマです。(笑)

マトラが3代目までで自動車部門が撤退したため4代目からはルノーでの自社開発・生産、で、ボディもモノコックと変わりますがフロントフェンダー、リアゲートには樹脂パネルが残されドアはアルミパネルになっているのが特徴、3代目までと比べクルマ自体ボディが大きく重くなってしまったかもしれませんがルノーのシートの良さ、まろやかな足、ハンドリングの良さ、ピラーの細さからくる視界の広さとガラス面積の広さによる車内の明るさ、また、乗せてもらうよりは積極的に運転をしたくなると思わせてくれるところなど日本のミニバンとは違うエスパス(笑)、5代目となる現行については詳しくわからないのですが誕生の歴史からこれまでの歴史はヨーロッパを代表するミニバンですね。



なお、現在も一時抹消登録で休眠状態であるウチのエスパス、土にかえりそうです。(汗)
ブログ一覧 | エスパス | クルマ
Posted at 2016/05/24 18:19:35

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

自動販売機シリーズ vol.10
こうた with プレッサさん

愛車と出会って3年!
モモコロンCX-30さん

あ ふ れ る 個性🚙
mimori431さん

【R-2復活への道】板金終了!かな?
キャニオンゴールドさん

シティーハンター・ミニクーパーをつ ...
avot-kunさん

62歳を過ぎてからのスポーツ
nobunobu33さん

この記事へのコメント

2016年5月24日 19:19
こんばんは。
う~ん、プジョーからライバル会社のルノーへと移管される経緯が、非常に面白いですね!
P18なんて、まんま604のヘッドライトレンズを使用しているようですし、マトラ的にはいずれにしてもプレステージのあるMPVというコンセプトに迷いは無かったんですね。

ミニバンというジャンルに括られるとはいえ、数多ある国産のミニバンのほとんど(1部には好ましいものもありますが)とは、考え方も次元もあまりにも異なる素晴らしいクルマがエスパスだと思います。
なぜ、ミニバンをスポーツカーのように走らせなければならないのか?
なぜ、基本設計で重心の高い車を、シャコタンにしただけで「低重心化」=「スポーツカー」などと短絡的なコンセプトの商品しか出せないのか
なぜ、昨日までリジッドだった足回りを独立にしたというだけで高級車に変身できるのか
そもそも、グリルがデカいだけの車が高級車か(爆)

曲がりなりにもこれだけ各社、必死になっておびただしい数のミニバンが市場には氾濫しているのに、ほとんどの車種が同じ方向性なのも不思議ですよね。
で、スポーツだの高級車だの見当はずれのことを言うか、ほんの少しのアドバンテージを得るために、大して役に立たない装備をアピールしたり、コンマ何キロのカタログ値を競うしか能が無くなっちゃうんでしょうね~

しかし、Gris Borealさんチのエスパス、もったいないですねー。何とか復活できないものでしょうか・・・
コメントへの返答
2016年5月24日 20:57
こんばんは。

普通に考えればこの時点でプロジェクト自体が終了していても不思議ではないところですがプジョーからライバル会社ルノーへ話を持って行きOK、それまでマトラで自社開発、生産していたクルマをやめてまで新たなMPVというクルマに迷いもなかったし、スペースフレームにFRPのノウハウに自信もあったのでしょうね。

今では国産ミニバンもエスパスと同等ぐらいな価格がするものも存在しますが単純に見た目と価格が一致しにくいし、外車は…というのがあるのでしょうね。

エスパスの元となるスタート当初から前輪駆動で多目的に使えるクルマ、7人が乗れ商用車とは異なる乗り心地に高速安定性はぶれることなく商品化、ホント、素晴らしいと思いますね。

日本のミニバンに目を向けるとほとんどの車種が同じ方向性であるしグリルがデカく光っていれば高級車というのはよくわかりません。(笑)
あのGなんとかのようにミニバンなのにスライドさせてのアピールなど尚更ですね。(爆)

ウチのエスパス…自分も復活はさせたいのですが色々と勢いもなくて…(苦笑)

2016年5月24日 21:49
万博の会場とか走ってそうなデザインばかりですね!今走ってたらさぞ斬新なのに…
(|| ̄▽ ̄)
コメントへの返答
2016年5月24日 22:26
万博の会場とかで走っていそうなデザイン…確かに(笑)

現在はカンヌ映画祭というところでしょうか…
2016年5月25日 0:00
こんばんは。

タルボ・マトラ・ランチョは、エクスプレスの事を
調べていた時に画像検索でヒット。
新型エクスプレスの四駆がでたのか~と勘違いして
深掘りした事がありました・・・

今売っていれば、欲しい1台です。

コメントへの返答
2016年5月25日 21:29
こんばんは。

タルボ・マトラ・ランチョ、エクスプレスと似ていますね。
そういえば、タルボ・マトラ・ランチョ正規輸入もされなかったので日本に入ってきているのでしょうか、FBMなどイベントでも見たことがないです。
中古車であったら気になりますね。(笑)
2016年5月25日 22:00
タルボ・マトラ・ランチョ、久々に(写真を)見ました。
このクルマを雑誌で見つけた時は、本気でかっこいい、欲しい、と思ったものです。

段付ルーフとか、4駆っぽいデザインとか、顔つきとか、Land Rover Discovery I を
彷彿とさせるデザインですよね。 2台並べて見てみたいなあ。

エスパスも日本には入れないそうですね。もったいないことです。
もっとフランス車もバリエーションが増えれば良いのに。
コメントへの返答
2016年5月25日 23:18
タルボ・マトラ・ランチョ、私も好きです。
オフロード車なデザインながら4輪駆動じゃないところなど日本ではあり得ないところなど。(笑)

Land Rover Discovery Ⅰと並べて見てみたいところですね。

エスパス、現行モデルは右ハンドルとなる英国仕様自体の設定がないので日本には絶対に入ってこないですね。やっぱり、並行しかなさそうです。(笑)

プロフィール

「【重要】御連絡 http://cvw.jp/b/1569569/46720005/
何シテル?   02/02 08:43
Gris Boreal(グリ ボレアル)です。よろしくお願いします。 イタリア・フランスの車、80年代の国産車が好みで、中でも希少車といわれるような台数が少な...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

DIY全塗装 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2017/12/14 23:33:03
トヨタ コロナリフトバック 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2017/09/09 21:56:24
モーニングクルーズで見た車 その1 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2017/05/17 22:20:19

愛車一覧

ルノー クリオ・エステート ルノー クリオ・エステート
ベルギー仕様のクリオ・グランツール1.2TCE ベルギー仕様ではクリオ・グランツールの ...
ルノー エスパス ルノー エスパス
初代エスパスの後期型、ガソリン2.2L TXEです。 初輸入車、カングー愛車にし、その直 ...
トヨタ スターレット トヨタ スターレット
最初の愛車、昭和54年式、当時、父親がお世話になっていたダイハツの店から下取りで入ってき ...
トヨタ カローラ トヨタ カローラ
GTのグレードとDOHCエンジンの憧れがあり、初めて新車で購入しました。 セダンのGTは ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation