一昨年の4月、カインズモールの屋上駐車場で二台のツーショットが実現しました。
先にとまっていたのはAE95G。空いていた隣に私がちゃっかりと並んだのです。
以前にも ここのカインズで見かけたことのある ほぼノーマルのAE95G 後期型です。
今まで ありそうで一度も無かった二台のツーショット。
前から眺めると二台は ほんと そっくりです。
ベースがそれぞれ「スプリンター」なので自然と似てくるものですが、それ以上に三代目カリブは二代目AE95Gのイメージを大切にしていることが細部を観察すると見えてきます。
たとえば、車をぐるっと取り囲んでいる黒くて大きなバンパー、ボンネットの凹凸形状、逆台形の
グリルのデザイン、ボンネット先端に取り付けられたモールなど、二代目AE95Gが持っている
「カリブ」のイメージが しっかり継承されています。
110系「スプリンター」セダンのボンネットは凹凸が少なく 先端にモールも無く、すっきりしたデザインになっていて、たったこれだけで雰囲気がガラリと変わり、セダンとワゴンの差別化が感じられます。
相対的にRVらしさが薄れ、スポーティーな都会派を目指した三代目「カリブ」。
フロントグリルの4WDの文字が消え、「CARIBU」のみのすっきりとしたややスポーティーなイメージのロゴデザインに変わってしまいましたが、フロントグリルのロゴは初代から続いていた「カリブ」らしいポイントの一つだったので、ロゴを残したところにはメーカー側のこだわりが感じられます。
そして、デビュー当時から4WDのみのラインアップだった「カリブ」にも、三代目の途中で2WD(FF)が初めて加わり、「カリブ」のアイデンティティの根幹を揺るがす程の大きな路線変更が起こります。
ここからは、国内では完全にカローラワゴンの姉妹車的な存在になり、モデルチェンジ出来ない100系カローラワゴンの穴を埋める存在になっていました。一方、海外では110系「カリブ」をカローラワゴンの名で販売していたので、ネーミングはともかくグローバルな視点では実質「カリブ」は110系カローラワゴンだったのです。
フロントからの眺めとは対照的に二台の雰囲気がガラリと変わるリアのデザイン。
カリブという全体のアイデンティティは継承しつつも、二台の個性は明確に違っています。
改めて見ても、95Gのリアデザインは斬新で、なんとも近未来的で やっぱりカッコイイ
というのが率直な感想。個人的にはグッドデザイン賞をあげたいです。
ベース車両が90系に比べて110系は全体に丸みを帯びたデザインなので、ここは「カリブ」
をデザインする上で大きな制約になったことでしょう。
・95Gのもつ雰囲気は、RV、ワイルド、直線基調、近未来的。
・115Gは、コンパクト、曲線を多用、キュートでセクシー。
丸目の「ロッソ」は三代目のキュートでセクシーなデザインを上手く生かし、前から見るとなかなか良いのです。しかし、リアのデザインは縦型テールそのままの平凡な「カリブ」のままです。よって、前後のデザインがアンバランスというか 中途半端に感じられて やや残念な丸目の「ロッソ」。
それに、あの派手なカラー展開も意味不明?です。もっとノーマルなカラーならもう少し需要があったと思われ非常に残念です。もう痛車に近い心境で、真っ赤な「ロッソ」に乗るには勇気が必要かと。
真っ赤な「ロッソ」が似合いそうな人って女性に限られると思うのですが、イメージ的にはベンツとかの高級な欧州車に乗ってそうな人なのですよね~。ヴァレンティーナ・リシッツァみたいな。
https://www.youtube.com/watch?v=XEzeiKe2VNo
やはり、丸目の「ロッソ」には海外仕様の3ドア/5ドアHBのような専用の丸っこいリアデザインが合うと思います。NZや豪州でよく見かけた、涙目ライトの5ドアHBのデザインは特に好きでした。
現地で無理をしてでも涙目ライトの5ドアHBのレンタカーを運転しておけば良かったと今は後悔しています。一応、レンタカーを利用するときはカローラを指名していたのですが、格安レンタカー会社ばかり利用していたので、残念ながら100系セダンと100系3ドアHB(FX)しかありませんでした。
後編へ続く
Posted at 2017/01/02 21:02:54 | |
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スプリンターカリブ | 日記