
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◎骨髄バンクに登録し、ドナー候補となり、骨髄を提供するまでの体験を記す事によって、ドナー登録への理解が深まり、1人でも多くのドナー登録が行われることを望むものです。
◎表現や感想については、あくまで私見によるものであるため、適切ではないものを含むかもしれませんが、他意はありませんので、ご容赦願います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まずは、こちらのCMをどうぞ!
キッカケはこれです。
不純な理由
※で、献血は良くしてましたが、ボランティアなどへの興味はなく、ただCMを見て、何となく、ふと自分が出来る事を1つくらいはしてみるか、と思い骨髄バンクに登録したのが、約10年前。
※私が学生の頃、地元の献血ルームでは、飲み物飲み放題かつ、献血3回で映画無料、成分献血なら1回で映画無料でした。
それから年に1、2回、骨髄バンクからは、案内のようなもの(住所確認及び寄附のお願い他)は届いてましたが、適合の可能性は非常に低いものだと理解していましたので、気にも留めず過ごしていました。
そんなある日、

自宅に帰ると、雰囲気の違う封筒が届いてました。
開けてみると、

なんと!?適合通知と意思確認。

健康であること、

欧州渡航歴を有しないことなど、いくつかの要件が示されてました。
提供の意思とアンケート形式による要件確認を文書にて回答します。

約1ヶ月後、事前の要件確認において問題がなければ、確認検査と採血が行われます。
ドナー候補となるのは、この時点で通常5名程と言われてます。
この採血で、より詳しく、より健康な人が選ばれることになります。

申し出をすれば、休暇等に伴い会社などへ提出する証明書も都度発行もしてもらえます。

検査から約10日、血液検査の結果が郵送されてきます。
これらの検査結果を踏まえての選考となるので、まだこの時点においては、自身が最終的に選ばる事になるのは分かりません。

検査結果から約2ヶ月、最終選考結果が送られてきます。

残念な一悶着。
ドナー候補者になると、病院や医師、ドナーとの日程調整や、様々な不安を取り除くために専属のコーディネーターが付きます。
骨髄提供を受ける患者にとっては、唯一の望みであるため、ドナーを含め関係者が協力し合わなければならない事は分かるものの、何かと都合もあり、時間の調整をお願いしていましたが、余りにも一方的な言い方に不満が溜まり、バンクに相談し、担当の変更をしてもらいました。
その後はもちろん問題無し、残念な方にたまたまあたったようです。

選考決定から約1ヶ月、最終同意を行います。

医師により、骨髄提供までの流れ、そのリスクなどの説明を受け、それら全てを自身及び家族が理解した上で、弁護士立会いの下、同意確認が行われます。
「何で提供しようと思ったんですか?」
「親族や親しい人で病気になった人でもいるんですか?」
などと聞かれたので、
「そういった人はいません。単なる物好きです。」
と正直に答えたら笑われてしまいました(^^;;
この最終同意を行うと、もう意思の撤回はできなくなります。
この最終同意が得られた事で、患者さんは、弱っている身体の免疫機能を更に弱めるなど、骨髄提供を受けるための処置に入ってしまうからです。
それら患者さんの状況をみながら、骨髄採取の日取りが決められる事になります。
残念ながら、この処置の段階において亡くなられる方もいるようです。

ここまで来て晴れてドナーとなります。

骨髄採取予定日が決定し、いよいよ採取へ向けての最終段階に入ります。

最終同意から約1ヶ月、骨髄採取日の1ヶ月半前までに、あらためて健康診断が行われます。

骨髄採取日の約2週間前、万が一の時、輸血ではリスクがあるので、自己血の採取を行い備えます。

そしてその日を迎えます。
全身麻酔で、手術は行われますので、アッと言う間も分かりません。

骨髄は、骨盤から採取されるので、お尻の上の辺りに、左右1箇所(2箇所となる人もいるようです)、針穴が開きます。
が、献血をした程度のことなので、術後も大した痛みはありません。
術後3時間もすれば、歩くことも食事する事も普通にできます。
お風呂は、翌日からですけどね(^_^)

終わると、患者さん及び関係者からお礼のお手紙を渡されます。
健康での入院。
先生方もナースも優しいし、食べ物も行動も自由、3泊4日の良い体験が味わえますよ(笑)

ザッと全体の流れは以上です。
骨髄提供希望者は、年間約2,600人、その内、約半分の1,300人しか骨髄提供が受けられません。
希望者の半分が毎年骨髄提供を受けられるのであれば、待てば望みあり?とは思わないでください。
骨髄提供希望者は、治療や投薬での回復希望がない方で、骨髄提供を受けられなければ、死にます。
要するに、多くの方が亡くなり、新たな方が加わっているのです。
そうした中、ドナー候補者となってから、提供まで約半年、仕方のない事なのでしょうが、もう少し早められないものでしょうか。
少しでも気になった方、是非、
骨髄バンクに登録してください。
そして、多くの方に希望を与えてあげてください。
私の好きな、昭和の文豪と呼ばれた山本夏彦翁は著書の中で、「ボランティアは他人為にするのではなく自分為にしている」と皮肉交じりに言っているが、道端のゴミを拾ってみてください、誰かに席を譲ってください、とっても晴れやかな気持ちとなり、その深き意味が伝わると思います。
最後までお読み頂きましてありがとうごさいました。
クルマネタでなくて申し訳ないのですが、SNSは、みんカラをメインとしていますので、悪しからず。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2015/06/06 15:31:10