7月、北海道を反時計周りでぐるっと一周してきました。
名古屋からフェリーに乗り、
苫小牧→広尾→釧路→根室→知床→紋別→稚内→利尻→音威子府→留萌→砂川→岩内→熊石→函館→ニセコ→洞爺→帯広→苫小牧東と
家を出てから家に帰るまで、23日かかりました。
こんなに長く家を出たのは初めてです。
それも、何か意味があって行ったのではなく、漠然と一周したいという想いがあっただけでした。
旅が終わって、残ったのはちょっとした旅の紀行。
長くなりますが、ブログにしてみようと思います。
なぜそんなに長い時間旅が出来たか?
、、、、そこは察して下さい〈笑〉
時間という足枷をはずして、自由気ままな
旅をして来ました。
7月1日、名古屋港へ。
フェリーターミナルで受付を済ませ、乗船許可まで待機します。
30分ほどたち、バイクから先に乗船が始まりました。
客室に荷物を置き、とりあえず甲板へ。
クルマやトラックなどの乗船風景を甲板から見下ろして出港を待ちます。
そして陽の沈みと同時の19時、
名古屋港を出港しました。
名港トリトンをくぐり、名古屋の街が離れていくのをいつまでも眺めていました。
私の旅は始まりました。
名古屋発のフェリーは、苫小牧に着くまでに40時間もかかります。
インターネットもつながらない海上なので、正直暇です、、、
夕食にカレーを食べ、ジャズコンサートを鑑賞し、北海道限定のはずのガラナを飲みながら、ワールドカップの中継を見ていました。
ロシアが勝つのを見届けて、就寝しました。
7月2日、
目が覚めると、すっかり昼間になっていました。
太平洋の只中、見渡す限りに海しかない、ネットの電波もない。そんな環境では、フェリーが水を書き分ける音を聞いたり、波が立つのを眺めているのが楽しくなってきます。
気が付けば1時間経っていたり、、、
行き違いの姉妹船、船同士のすれ違いはとても迫力があります。
船内を探索してみました。
2年前にも太平洋フェリーを利用しましたが、そのときとは違う船のようです。
時刻は3時になり、仙台港 入港のアナウンスが流れました。
海の色が名古屋港と同じだ、、、
仙台では3時間ほど停泊します。
申請すれば、一時下船も出来るそうですが、フェリーターミナルの近くはご覧のとおり工場地帯なので、降りてもしょうがないかなと思いました。
なので客室に戻り、一眠り。
小一時間で目が覚めて、甲板に出ました。
ちょうど夕暮れ時でした。
出向ギリギリまでトラックの積み込みが行われていました。
華麗な指示、運転捌きを見ているのはとても楽しいものです。
出向時の船側と港側のやり取りも、見ていて楽しいので、出向するまでずっと見ていました。
仙台を19時に出て、翌日11時にはいよいよ苫小牧港に入港です。
翌日に備えて早々に寝ました。
とはいえ、遠足の前日ですから、なかなか熟睡も出来ませんが、、、(笑)
7月3日、
朝起きると、外は明るいようでした。
既に青森は通過したようでした。
すぐに降りれるよう準備を整えて、苫小牧に着くまで甲板で過ごしました。
そして苫小牧港が近づいてきました。
港に着くと、バイクは最初に降ろされます。
20台くらい乗っていたでしょうか、ライダー達はそれぞれの目的地へ向けて走り始めました。
自分のバイクで走るのは初めてな北海道。
259号を東へ。
いきなり3車線、どの車線を走ればいいのか分らない(笑)
初日はとにかく、日高路を進んでいきました。
日高道を進んで、静内辺りまで来た所で一旦休憩。
そして、ツーリングマップルを見ながらしばし考えました。
今回の旅、目標こそあれど、どの道を使うか、どこに宿泊するか、まったく行き当たりばったりでの旅でした。
なのでこの待避所でどこまで行くかを練りました。
雨が降りそうだったので、キャンプ場でキャンプは無しとして、この日は徒歩宿に泊まることにしました。
宿に電話をしてみました。
意外と当日予約でもなんとかなるものです。
予約が取れたので、今日はそこを目指して進んでいきます。
その途中、襟裳岬に到着。
道央のもっとも南に位置するこの岬は、風が強く、濃霧が発生することで有名です。状況が悪ければ行くのは断念するつもりでしたが、この日は風も穏やかで、霧も出ていなかったので幸いでした。
風が穏やかな時のために、風の館なる体感施設があります。しかし、寒いからそんなとこ寄るわけがありません!
日本とは思えない雄大な地形、それを見て満足し、先へ進みます。
ここから広尾へ抜ける道はよく黄金道路と呼ばれます。建設にそれだけの費用がかかったそうな、、、
広尾へ抜けるまで、ほとんどトンネルの区間です。
トンネル内はひどく誇りまみれで、しかも路面は水浸しなので、バイクは汚れだらけになってしまいました。
この汚れは家に帰るまで洗わないと決めたのですが、今思えばちゃんとキレイに保ってあげれば良かったと思います、、、
なるべく海沿いの道を走りたかったので、R336を進んでいきます。
ようやく北海道らしい広い場所に出たので、思わず停めてしまいました。
本当に真っ直ぐな道路。案外飽きないものです。
初日の宿、セキレイ館さんに到着しました。
こういう旅人宿に泊まるのは初めてだったし、相部屋で他の人と話せるかも不安でしたが、、、
夕食の時をきっかけに、バイクの話、北海道の話、カメラの話、ロケット打ち上げの話、、、などなど、たくさんお話聞かせていただきました。
この宿のおかげです。こういう宿に泊まって、旅人と話すことの楽しさを教えてくれました。
連休とって毎年北海道に旧車(バイク)で来ている方、ステップワゴンにミニバイクを載せて夫婦で旅している方、数十万の機材を持って撮影旅している方、カブで日本一週している年下の青年、トライアンフでアジア横断中のカナダ人、、、
私も旅の前に事情があったりしたわけですが、他の方々もいろいろな想いやこだわりがあって、北海道と言う地を訪れているんだなぁと思いました。
旅人は私だけじゃない、北海道には、仲間がたくさんいるんだと知りました。。。
あくる朝、7時前に目が覚めました。外に出てみると、
一面の霧。
この小さな花、北海道だからかな?すごく神秘的に綺麗だと感じました。
古い家畜小屋が、今はバイクのガレージとなっています。
雨でも濡れずにすむのが助かりました。
朝食をいただき、みなさん出発していきます。
自然と他の宿泊者も外に出てきて、みんなでお見送り。
わたしも見送られながら、お礼を言って宿を出発しました。
続く。。。