今日は仕事が休みになりました。休みになるのはうれしいのですが、もしかしたらこの先仕事がなくなってしまうのでは?という不安もよぎります。
外出できないので家でのんびりしていたのですが、家の庭に花が咲いているのを見て、写真が撮りたくなってきました。
家でできる写真撮影!ということで、今回はフジXマウントのレンズ4本を撮り比べしてみました。
前のブログで書いた「X-T10」と個人的標準的レンズの「XF35mmF1.4」、
それから先週アマゾンで購入した「XC15-45mmF3.5-5.6 PZ」。
このレンズは安いキットレンズなのですが、わざわざ買いました。
15mmの広角と、3.5段の手振れ補正と、最短13cmの接写ができて新品が1万5千円で買えます。
この先、在宅を強いられることが続くと思うので、接写のできる(部屋の中でも写真が撮れる)レンズが欲しかったのです。
外で使うのは今回が初めてです。
それと「XF60mmF2.4 Macro」。
このレンズも買ってからあまり出番のないレンズです。
しかし今回使ってみて、家で写真撮影を楽しむならこのようなマクロレンズは必須だなと感じました。
ちなみに最大投影倍率は0.5倍のハーフマクロです。
そして「ケンコー ミラーレンズ400mmF8」です。
このレンズは私の持っているレンズの中ではかなり異端ですが、独特の描写をするので結構すきなレンズです。
このレンズの最大投影倍率はなんと2.5倍!いったいどこまで寄れるのか気になるところです。
さて、まずは「XF35」で試し撮り。
1/250 f4 ISO200
庭に咲いていたのはチェリーセージという赤い花です。
まずは絞り気味にF4で撮りました。
1/2000 f1.4 ISO200
次に開放で撮りました。
ピント面が一気に浅くなって、ボケが大きくなりました。
背景の葉っぱがボケたことで全体的にふんわりした描写になりました。
これはほぼ最短撮影距離で撮りました。XF35はこのくいらいまで寄ることができます。
1/2000 f1.4 ISO200
隣にツツジも咲いています。
花は詳しくないのですが、ヤマツツジでしょうか?花が大きいのでチェリーセージよりも迫力がありますね。
1/2500 f2 ISO200
こちらは花ではないのですが、他のレンズとの比較にのために一枚。
フジのセンサーは緑色の表現がキモだと思っています。
レンズを変えます。
「XC15-45」です。
このレンズはキットレンズなので今まで眼中にありませんでした。
しかし、最近このレンズの良さに気づきました。
15mmは35ミリ判換算で23mmの画角になります。
1/250 f3.5 ISO200 15mm
35mmでは花のひとつしかフレームに入りませんでしたので、この画角の広さには驚きです。
(ちなみに太陽が雲に隠れてしまい、写真の色味がXF35と変わってしまったので、比較にはならなくなってしまいました)
1/250 f3.5 ISO200 15mm
次は最短撮影距離で一つの花にできるだけ寄ってみました。
この広角でこれだけ寄れるのは楽しいですね。
1/200 f5.6 ISO200 45mm
ズームレンズなので望遠端までズームして撮りました。
ズームするとF5.6まで暗くなってしまいますが、背景に黒を入れて暗い感じで撮りました。
このレンズは広角側がメインで、望遠側の45mmはオマケくらいに考えていましたが、描写はいい感じですね。
1/125 f3.5 ISO200 15mm
ツツジを15mmで寄って撮りました。
花の開きが強調されていいですね。
広角で13cmまで寄れるからこそですね。
1/640 f3.5 ISO200 15mm
最後に葉っぱを撮ったのですが、画角が広角過ぎて、壁とか電柱とかいろいろ写ってしまうのでちょっと工夫して撮りました。
このレンズは安いですが、なかなか楽しいレンズだと思います。
次はこのレンズ。
「XF60マクロ」です。
このレンズは背景ボケの美しさに惚れてしまって、衝動買いしたレンズです。
付属の金属製フードも最高の一品で、これは常につけっぱなしにしています。レンズよりもこのフードが好きなくらいです(笑)
ただ、このレンズは絞り環が壊れやすいので、絞りの変更をあまりしたくないんですよね。なので一枚の写真を除いてすべて開放で撮りました。
1/250 f2.4 ISO200
チェリーセージをアップで撮りました。
背景のボケが大きくて、まるで水彩画の画が背景として置かれているようではありませんか?
このなだらかというか、落ちついた感じを出せるボケが好きなんです。ピント面よりもボケた部分をじっくり眺めたいような写真だと思います。
1/200 f2.4 ISO200
拡大してみると花の毛の一本一本まで解像しているんですが、それよりも「ボッ」と揺さぶられて消えていくようなボケ感が好きですね~
1/30 f10 ISO800
レンズを花に近づけて、最も寄って撮りました。
ハーフマクロなのでびっくりするくらい大きく写せるわけではないのですが、このチェリーセージはとても小さい花なのに大きく写っていると思います。
1/250 f2.4 ISO200
ツツジも狙ってみました。
しかし背景がちょっとごちゃごちゃしていますね。
このレンズのボケ感が好きとはいえ、アウトフォーカス部の写りもちゃんと考えて選択して撮らないといけないのだなと思いました。
1/200 f2.4 ISO200
ツツジも最短距離まで近づいて撮ってみました。
おしべとめしべの様子や花びらの感触までよくわかりますね。
私は画像のサイズは一番小さい「Sサイズ」で撮るんですが、それでもパソコンで拡大表示してみると気持ちよいくらい細部まで写ってるんです。
1/1250 f2.4 ISO200
葉っぱも撮ってみました。
3つの枝が順にボケていく感じに撮ってみました。
潔い写りなんですよね。キレるところはキレて、それ以外はきれいにボカす。
この「XF60」と「XF35」がXマウント最初のレンズだというのが信じられません。
1/200 f2.4 ISO200
最後はちょっとのぞき見みたいな感じで狙ってみました。
個人的に今日の一番です。
さて、最後に、
ケンコーの「ミラーレンズ」です。
正直、このレンズは売れてないと思います。
しかし、このような今となっては風変わりなレンズをラインナップに残しているケンコーに意を表して購入したのです。
さっそく撮影を、、、と思ったのですが、最短撮影距離が長いのと、焦点距離が長すぎてどこをフレーミングしているのかを探すのに結構時間かかりましたよ(笑)
1/200 f8 ISO2000
立ち位置を変えてまず一枚撮りました。
ミラーレンズは絞りがF8で固定なので、ISO感度を2000まで上げました。
全体的にソフトな写りで、ボケたところが輪っかになるのがミラーレンズの面白いところです。
1/200 f8 ISO2000
つぎはツツジです。
なかなか普通に撮れました。
これなら言われなければミラーで撮ったってわからないのでは?
1/320 f8 ISO4000
もっと寄ってみました。
35ミリ換算600mmで花をマクロ撮影するって面白いですね。
1/320 f8 ISO4000
XF60と比べるとコントラストがかなり低くて、薄い画になっています。
これもかなり寄って撮ったのですが、このレンズはピント合わせが本当にシビアなんです。
60mmでもピント合わせはシビアですが、400mmのピント合わせはさらに大変です。三脚は使いましたが、細かい画角の調整は手で行うので、この写真一枚撮るのにもかなり神経使いました。
1/1000 f8 ISO2000
最後に葉っぱです。
少し逆光気味なので、さらにソフトな感じになっていますね。
このレンズには長いフードがついていますが、フードがあっても順光以外ではこのようになってしまいます。
しかし、この使いにくさや特異なボケがまたかわいいヤツなんですね。
今日は家の庭で写真撮影を楽しみました。
花を撮るというのは写真の基礎みたいな部分があると思いますが、
露出を変えてみて写真にどのような変化が出るのか、レンズによって変わる描写など、じっくりと感じながら遊ぶことができました。
小さい花なら近所のスーパーなどでも売っているし、その辺の道に街路樹として植わっている花もあるので、在宅を強いられている中で写真が撮りたくなったら花を撮ればいいと思います。
外出自粛の今、家で楽しめることもたくさんあると思うので、何とか乗り切っていきましょう!