7月7日、
朝早く目が覚めました。
この日が七夕だと気付いたのは夜になってからでした。
キャンプ場を出て、まずは斜里町の天まで続く道を見に行きました。
写真で見るのと実際に見たのとでは印象が違う、と言うことはよくあることですが、ここは写真の通り、たしかに天に向かって道が伸びているように見えました。
なだらかに傾斜しているのでより壮大に見えるのでしょう。
この場所は観光地化しているので、駐車場があるんですが、すごい急斜面になっているので、こかさないかと心配でした。
網走方面へと行くので、この天に続く道を走っていきます。
途中で、なんだかカラカラと音がするなと思い、バイクを止めました。
なんとリアシートに固定していた荷物を縛っていたベルトが外れてしまい、ラチェットを引きずって走ってしまいました。
荷崩れする前に気付けたのでなんともありませんでしたが、その後も荷物の固定がだんだんと解けてきたりして、何度か積み直したりしました。
斜里町でホームセンター(イエローグローブ様)に寄り、靴を新しく買いました。雨で濡れてしまったので、、、
荷物をまとめるためにカバンも買おうと思ったのですが、財布の中が空になってしまって買えませんでした、、、
網走へ向けて走行していると、
またもや湿原が。
沸騰かと思ったら濤沸湖。
このすぐ近くに臨時駅があり、しれとこ摩周号が通過していきました。
網走には刑務所がありますが、そこは素通りし、とにかく進んでいきます。
しかし途中にあるパーキングには停まって、景色を楽しみました。
後で知りましたが、能取の半島を走る道は最高だそうです。私は入り口に気付かずに通り過ぎてしまいました、、、
長らく走り、
サロマ湖へ。
う~む、ここがサロマ湖だよと言われても、広すぎて湖なのか海なのか分りません。。。
名前は佐呂間別川から来ているそうですね。
サロマ湖の大きさを感じながら走っていき、紋別市街へやって来ました。
この町には大きなホームセンター(ホーマック様)があり、ボストンバッグや荷物の固定紐、防水の手袋などなど必要になったものはすべて手に入れることが出来ました。マジ感謝です!
(私の地元のホムセンよりでかい!)
町を出て直線の道を淡々と走行。
ツーリングマップルには「居眠り注意」とありましたが、今回の旅は無計画ながらも、無理せず睡眠時間は多めに取れていたので、眠くなることはありませんでした。
そしてこの日の目的地、道の駅おこっぺ へ到着しました。
道の駅なのですが、廃列車を利用したライダーハウスがあり、無料で宿泊することが出来ました。
この日は土曜日、定員11人の車内も満員になりました。
居合わせたおじさんたちの宴会に巻き込まれ、酒に弱い私はちょっと大変でした。まあそれはそれでいい思い出になりました。。。
そんな七夕の日でした。
7月8日、
この日は雨の予報だったのですが、雨の降る時間が早まり、朝にはもう止んでいました。
おこっぺ(漢字で書くと興部)を後にし、海沿いのR238を北へ進んでいきます。
途中、雲間から太陽が。
自分の所は晴れているけど遠くは黒く曇っていました。
三笠山というところに展望台があったので行ってみましたが、
まだやっていませんでした。
でも駐車場からでもなかなかきれいな海と町が見れました。
写真だけ撮って先へ。
神威岬公園から。
キレイな海が見えました。
すぐ近くのトンネルを抜けると、また一段と天気が良くなっていました。
風車が立ち並び、空がいつもより広く感じました。
海のすぐ横を走る気持の良い道でした。
そして有名なエヌサカ線へ。
標識の無い真っ直ぐな道が果てしなく続くこの道。
オロロンラインとはまた違った直線道でした。
道が空に消えていく、、、と言うのはこういうことなのかと、はじめて理解しました。
道がありません。
向こうから車が走ってくると、まるで中に浮かんでいるかのように、見えました。
エヌサカを走りぬいて、道の駅さつふる公園へ。
ホームシックみたいな感じで、カレーライスが食べたくなっていました。
ここの道の駅はホテルのレストランがあったのでそこで昼食をいただきました。
ホタテ入りのカレーライス。
小さなホタテが入っていて、ホタテの味がしっかりしみ込んでいておいしかったです。
風車がありました。周囲に山が無いので、すごく広々とした空間です。この公園でキャンプやゴルフするのは気持良さそうですね。
そして宗谷国道は海沿いから丘の上へと上がってきます。
この辺りの道は個人的に最高です。
道幅が非常に広く、緩やかなカーブと坂があり、緩やかな丘陵地帯は本当に美しい形をしています。
走りやすい道路、風景のよさ、交通量の少なさ、どれをとっても最高です。
そして日本最北端、
宗谷岬に到着!
っていっても去年も来たので感動はそこそこです。
時刻はまだ12時を回ったところ。
ここでひとつ閃いたので、出発。
高台へ上がり、
宗谷丘陵へと続く道へ。
この丘陵地帯は本当にすばらしい景色です。
ここはたぶん何度きても感動します。
また来ますよ!
丘陵を走りきり、海へ出ました。
さっきまで雲がかかっていたのに、稚内方面は晴れています。
そして海の向こうには稚内の町と、利尻島が薄っすらと見えます。
今からあそこへ向かいます!
その後も停まってみます。
う~ン、最高に気持い!
稚内の町を通過して行き、給油を済ませてからフェリーターミナルへ。
乗船の手続きをして、待機場で待ちます。
利尻島行きのフェリーがやって着ました。
憧れの利尻島に自分のバイクとともに行けるなんて、とてもワクワクしました。
乗船許可が出て、バイクを積み、客室へ。
誰もいなく、なんだ空いてるんだなと油断していたのもつかの間、大勢の人が乗ってきました。
カーペット敷きの客室内はオジちゃんオバちゃんで埋め尽くされました(笑)
身動きもとれず、2時間強の間、ツーリングマップをずっと眺めていました。
オバちゃんたちが騒ぎながら窓の外を見ていたので私も見に行ってみると、
なんとすばらしい。
これは日頃の行いが良い人が船内にいるな~(私ではない)
フェリーは利尻島 鴛泊港に到着。
この日は港のすぐ近くのキャンプ場に泊まりました。
ここは一人当たりのサイトが広く、他のキャンパーもマナーの良い方々ばかりで快適でした。
歩いてすぐの所に利尻富士温泉というのがあり、とても良い湯でした。
7月9日、
今思えばもう一泊ぐらいしてゆっくりと利尻島で過ごせば良かったんですが、、、島を一周して稚内に戻りました。
島の外周は漁師の家が点在しています。
行きかうクルマも、漁業関係と思われる方々。
雪かきのブルドーザーのかごの所にウニを満載して運んでいたりして面白かったです。
なんだかのどかで、のんびりと30キロくらいで走っていました。
沼浦へ。
白い恋人のパッケージに描かれた利尻富士は、この付近から見たものとされています。
ここも観光地化されていました。晴れてたらもっときれいに見えるんでしょうが、、、
場所を変えて、個人的に最も利尻富士が美しく見えた場所です。
山の左側の稜線が最高です。なんと美しかったことか。
ゆっくり島を一周し、また鴛泊港へ。
せっかくなので、港の前にある食堂でウニ丼をいただきました。(アホみたいに高いけど!)
利尻・礼文のウニは一番といわれているそうです。
噂どおり、すごい橙色のウニが出て来ました。
すごくクリーミーで濃い味でした。
しかし私って、、、
ウニ、そこまで好きじゃないかも(爆)
気を取り直してフェリーの受付をしにいきました。
受付が済み、バイクの所に戻ると、隣に置いてあったスクーターの荷物をカラスが漁っていました。
慌てて追い払い、オーナーさんが来た時にそのことを伝えると、「北海道はカラスが多いからなぁ」と。
北海道の方では無さそうだったので、ナンバープレートを見てみると「知名町」とありました。
話を聞いてみると、鹿児島県の口永部島からフェリーで来たとか。
ほぼ荷物も持たず、50ccのスクーターでよく来たなぁ~と感服いたしました。
そのおいじさんは礼文島行きのフェリー(↓)で行ってしまいました。
フェリーが来るまでは海を眺めたり、利尻富士を眺めたり。
私も稚内行きのフェリーが来たので乗船。
甲板席があることを知り、こちらに着席。
そして出航。
あの黒いのはウニなのかな??
さらば利尻島。
またいつか来るぞ。
ただキャンプして島を一周しただけでしたが、この島に渡れたというだけで満足です。最高でした。
島が遠ざかっていくのを、いつまでもいつまでも眺めていました。
気付いたら甲板席で寝ていました。
フェリーが稚内に到着し、本日の宿へ向かいました。
この日は稚内にあるレッドバロンの簡易宿泊施設に泊まってみました。
客室にはベットとラジオがあるだけですが、シャワーやランドリーは無料で使うことが出来、非常に助かりました。
夜中に強い雨が降ってきて、雨風をしのげたので良かったです。
朝はゆっくりと支度。
あんまり早く出発しても、寒いだけです。
気付いたら私は最後になってました。
続く、、、