トキナーの標準ズームを買いました。
このレンズは前から欲しいと思っていたのですが、ようやく落札出来ました。
1994年ごろのレンズなので、デジタルカメラがようやく出るかという時期で、まだまだフィルムカメラが全盛のころのレンズです。
トキナーは現在ではケンコーに合併され、広角ズームや大口径標準、100mmマクロなどを発売していますが、
当時のトキナーは廉価ズームレンズ、広角単焦点から300mm、400mmなどの望遠単焦点、高倍率ズーム、そしてF2.8通しの大三元ズームレンズまで幅広いラインナップがあったようです。
私はまともな標準ズームレンズを持っていなかったのですが、このAT-X 28-70mmはいちおう大三元ということで、、、古いレンズですが評判はそこそこ良い(良かった?)みたいなので手に入れてみました。
このレンズは明るいズームというのもポイントなのですが、このレンズの好きなところは、
ズーミングで全長が変化しないというところです。
このように、ズームリングを回しても筒内で伸縮するので、鏡筒が伸びることがないのです。
この点が非常に高品位を感じられるところだと思います。
ニコンのカメラにマッチする金帯の鏡筒もカッコイイです。
後継モデルは外観が結晶塗装になるようです。この点もニコンに合わせていたのかな?
さっそく試し撮りということで、ニコン「Df」に装着して公園に繰り出してきました。
洲原公園にやってきました。
1/1000 f5.6 ISO100 28mm
洲原池という大きな池がある公園です。
28mmでも結構広い範囲を写せますね。
開放だと四隅が減光してしまうので2段絞りました。
1/1250 f2.8 ISO100 70mm
池にはたくさんのカモがいました。
開放F2.8にするとピントが浅くなるので、70mmにズームして一羽にだけを強調する撮り方ができますね。
1/4000 f2.8 ISO100 70mm
カモはなかなか逃げないので撮りやすいですね。
Dfの最高速度1/4000で暗めに撮りました。
1/4000 f2.8 ISO100 28mm
古そうな売店があったので広角で広めに。
開放だと周辺減光がかなりありますね。というか四隅は真っ暗です。
古いレンズなのでここは味ということで、、、
1/2500 f2.8 ISO100 70mm
サクラの枝で二重線ボケチェックです。
もっと荒れるのかと思ったのですが、思ったよりいい感じです。
1/800 f8 ISO100 70mm
逆光はどうかな?という感じですが、これも思ったより悪くないというか、古いレンズは太陽に向けると画面全体が真っ白になりますが、このレンズはそこまででもないですね。
1/400 f5.6 ISO100 28mm
花壇に葉牡丹が植わっていました。
1/2500 f2.8 ISO100 70mm
このレンズの最短撮影距離70cmまで寄ってみました。
もっと寄りたいときはマクロレンズを使うのでいいのですが、ボケはどうでしょうか?
1/3200 f2.8 ISO100 70mm
ボケは3/4欠けた月みたいな形なのでそんなに綺麗ということはありませんね。
でもそんなに厭な感じでもありません。
そういえば「28-70mm」の後継の「28-80mm」というレンズは望遠側の開放の描写がソフトで緩すぎて使い物にならないなんて言われていたそうです。
しかしこのレンズは-70mm止まりに抑えてる?からか望遠側の開放でもしっかり写りますね。ここも前評判の通りです。
1/125 f8 ISO100 28mm
カモにエサをあげている人が来て、カモたちが集まってきました。
広角でたくさんのカモを写して、準中望遠でカモを大きく写す。
最近は単焦点ばかりを使うので、画角を変えられるというだけでかなり感動しています。。。
1/800 f2.8 ISO100 70mm
夏から秋にかけて群生するセイタカアワダチソウ。
あのいまいましい草も昨今の寒さでこのような可憐な姿に。
1/1000 f2.8 ISO100
おなじくススキも。
でもススキは好きなんですが。
池に向かってじっとカメラを構えている人がいました。
何を撮っているのだろう?と思ったら、
1/1250 f2.8 ISO100 70mm
カワセミがいました!
小さいですが木の枝に止まっているのがわかりますか?
カワセミって初めて見たので感激して静かにシャッターを切りました。
これは今度は望遠を持ってきてカモやカワセミなどの鳥を撮りに来ようと思います‼
1/2000 f2.8 ISO100 28mm
池の中から木が生えていました。
1/1600 f2.8 ISO100 70mm
コケが逆光で照らされて綺麗でした。
1/500 f4 ISO100 70mm
開放では色収差が出るので、一段絞りました。
一段絞ると全体的に落ち着くし、それなりにボケますね。
1/1250 f2.8 ISO100 28mm
高くそびえる松の木は縦位置で狙いました。
28mmというと私の感覚では超広角なのですが、このダイナミックな感じは撮っていて楽しいですね。
1/3200 f2.8 ISO100 70mm
松の葉はよくよく見ると不思議な形ですよね。
1/30 f8 ISO200 28mm
ちょっと暗い茂みの中を、F8まで絞ってしっかり撮ってみました。
1/50 f8 ISO100 28mm
絞ると鮮明さが上がりますね。
しかしカメラが1600万画素で、画像サイズもSで撮っているのであまり拡大はできません。
1/1000 f2.8 ISO200 35mm
大きなサザンカの樹がありました。
散った花びらも綺麗です。
1/125 f2.8 ISO100
MFに切り替えて最短距離で狙ったのですが、ピント外れていました、、、
ボケが大きくて良いですが、さすがに単焦点ほど綺麗なボケにはなりませんね。
1/2000 f2.8 ISO100 35mm
ちょっと暗めに撮ってみました。
画角を意識してズームを35mmに合わせて撮りました。
ズームレンズなのに広角側28mmと望遠側70mmばかり使ってしまって、35mmや50mmなどの中間の画角はなかなか使いませんでした。
1/500 f8 ISO100 28mm
最後に池に向かって一枚。
空いた時間に一時間ほど撮って歩きました。
すっきり晴れていて良い写真が撮れました。
今回のレンズは最初に書いたように、以前から憧れていたレンズでした。
理由は単純に見た目がカッコいいから、なんですが、
それ以外にもリングの感触やインナーズーム・インナーフォーカス、大きな前玉など高品位なレンズだと感じました。
写りも、Dfの1600万画素なら粗も気になりませんでした。期待よりもいい描写でした。
古いレンズですが、私の標準ズームとして使っていきたいと思います。
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Posted at
2021/01/28 14:38:17