先々週は撮影ツアーに参加するために新潟に行ってきました。
愛知から新潟までは18きっぷを使ってひたすら鈍行で~
東海道線で名古屋、
中津川から中央線で北上。
ダイヤ設定がうまいこと作ってあって、塩尻から松本まで「しなの」に乗らなくては大糸線の普通に間に合わないので1区間だけしなのに乗車。
無事に大糸線に乗り継いで、大町辺りまでは雪が無かったのですが、簗場、白馬辺りはやっぱり冠雪していました。
無事に南小谷に到着。
ここからも同じ大糸線ですが、JR東日本から西日本に変わります。
利用者少ないと嘆く割にはキハ120はしっかり更新されて新車のような内外装です。
そして糸魚川に到着。
ここからはトキ鉄の日本海ひすいラインで直江津へ。
で、ツアーぼ集合場所が直江津駅だったのですが、22時に集合なのに18時台についてしまいました、、、
ちょっと早すぎるので信越線に乗って時間つぶし。
柏崎まで乗って折り返し。
これで2時間ほど潰せました。
E129系のトップナンバーが中線で休んでいたので撮りました。
そして直江津駅に戻り、ツアーの受付をしました。
今回は初めて鉄道の撮影ツアーに参加してみました。
糸魚川駅開業110周年の記念イベントが開かれたのですが、直江津D51レールパークで展示されているSLを30キロほど離れた糸魚川駅に輸送して展示するという大掛かりなイベントがあって、その輸送劇を撮影するというツアーでした。
こういうのって普通は秘密儀に行わるもので、裏情報を得たマニアたちが何とかして撮影しに行く、というのが常だと思うのですが、トキ鉄はこれを撮影ツアーとして利用するということをやってくれました。
粋な発想の鳥塚社長だからこそ実現できたことだと思います。
そんな撮影会ですが、まずはD51を普通に撮影する時間がありました。
ちなみに雨が降っていて傘を差しながらの撮影になったのですが、滅多にない機会ですのでカメラを濡らさないということよりも撮影に集中したくなり、途中から傘はやめてカメラはびしょ濡れに(人間も...)なりながら撮りました。
カメラはDf+35mmとD5+105mmでとっかえひっかえしながら撮りました。
これが直江津のD51レールパークに展示されている「D51 827号機」です。
ただの静態保存ではなく、エンジン発電機を搭載していて(たぶん)圧縮空気で動くことができるようになっています。
さらにヘッドランプも点灯しますし、汽笛も鳴らせるし、煙突から排煙もしています。
素人目にはSLにしか見えません。
本当の蒸気機関となると整備や運転が難しため、発電機によって電気的に動作できるようになっているのでしょうね。
しかし自走できるといっても速度は非常にゆっくりで、クルマでいう車検無しみたいな状態だと思うので本線を走行することもできません。
そこで、気動車を前後に連結して、それに牽引されて糸魚川まで行くということになるようです。
私はてっきりJR貨物の機関車で引っ張っていくものかと思っておりました。。。
輸送も自社でやるんだ、、、とちょっと衝撃を受けました(笑)
D51はテンダー車だけあって大きくて迫力ありますね~
D51のDは動輪の個数なので、A,B,C,DのDで動輪が4つです。
さらに大きな動輪のC57などもカッコいいですが、日本で一番定番のSLと言ったらデゴイチですから、やっぱりこの佇まいが一番ですかね~
顔もかっこいいですね。
ネームプレートがかわいらしい水色ですが、この827号機は現役のころから水色のプレートを付けていたんだったと、何かの説明に書いてあった気がします。
SLだけではなく、単に夜の操車場に立ち入れるというのが特別な事でした。
この日は前々から雨予報だったのですが、、、
写真映えという意味では雨で良かったのかもしれませんね。
そして、D51を牽引するのは機関車、、、ではなく旅客車両のET122形×2両ですね。
こういう輸送の仕方は過去には明知鉄道でもあったそうなんですが、調べてもその様子の画像が見つからなかったので、今回のトキ鉄のプッシュプル輸送はかなり貴重な写真&映像になると思います。
そして連結作業の様子も見学。
D51を前後で挟み込むいわゆるプッシュプルという形で牽引するようです。
ET122は2両編成で走行することもありますが、間にD51が入ることで統括制御ができないそうで、前・中・後の3両は無線で連絡を取りながら走行するそうです。
なので時速20km/hほどのゆっくりとした速度で走らせるそうです。
連結作業を見た後はしばらく時間が空いて、その間に夜食のお弁当をいただきました。
そして食後にもう一度 撮影タイム。
1回目の時は慌てていて三脚を持ってくるのを忘れてしまっていたのですが、2回目は三脚を持ってきて低感度+長秒露光でしっかり撮りました。
ISO200で6秒露光で撮ったのでシャープ。
そして準備が整った編成は糸魚川に向けてゆっくりと走り出しました。
先述の通り、ゆっくりと走行するので、我々ツアー参加者はバスで先回りして、名立駅と能生駅で撮影をしました。
ということで貸し切りバスで名立駅へ。
D51たちの到着より1時間ほど早く名立駅に到着しました。
まだ時間はありますが、50mm単焦点なので先に画角チェック。
何かやってきました!
貨物列車です。
この場にいる間にも3本以上の貨物が通って行きました。
日本縦断線は今も貨物列車街道ですね。
その後はバスでしばらく待機していましたが、そろそろ時間になったのでホームへ。
トンネルの中が明るくなってきました。
D51たちがやってきました。
ET122は普段からこの路線を走っている車両ですが、その真ん中の車両が貴重過ぎますね(笑)
雨でレンズが濡れたので前面を拭きましたが、寒すぎてなかなか曇りが取れません。。。
結局最後までレンズが濡れたままだったので写真は撮れず。
これはこれでいい感じです。
発車の様子は動画で撮ったつもりだったのですが、なんか録れていなかったので、、、
そして次は能生駅に移動。
能生駅に着くと、長いトンネルの先にヘッドランプの明かりが見えていました。
しかしゆっくり走ってくるので、なかなか来ません(笑)
ようやく列車が入線してきました。
なかなかすごい光景です。
ちなにみこのツアー中はホームで三脚を立てても大丈夫なようだったので、遠慮なくホームで三脚を立てて撮りました。
(普段はホーム上は三脚一脚ご法度なんですが)
D51の表札に差してある「糸」の札は今回ツアー参加者の方が作成されたものだそうです。
停車中に各部の点検や、動作廻りへの注油などをしていました。
そして糸魚川まではあと少し。
発車する様子は動画で撮りました。
発車を見送ったら、最後の撮影地、糸魚川駅に向かいました。
そしてカメラを構えているうちにD51たちが到着しました。
なにげに「回送 糸魚川」の幕が珍しいですね。
到着後は正面側のET122が切り離されて、D51の面が見えるように。
糸魚川駅にSLが停まっているということが凄いですね!
後ろにつながれているET122は客車のように見えますね。まるでD51が牽引してきたかのようなイメージです。
まだ大糸線の車両にエンジンがかかっていないような時間帯に、鉄っちゃんで賑わった糸魚川駅でした。
ということでこれにてツアー終了。
夜10時からはじまって朝4時に終わるというとんでもないツアーでした。
始めは雨に打たれながら撮りづらかったですが、雨の夜だからこそのしっとりした機関車の画が撮れたので良かったです。
ちなみにこの日の昼間にも糸魚川駅に行きましたが、110周年のイベントは多くの人で賑わっていました。
糸魚川駅には何度か行ったことがありますが、いつも閑散とした雰囲気で寂しい感じだったのですが、この日はとても活気があって感慨深かったです。
苦労して輸送されたD51もたくさんの人の前で生き生きした姿を披露できたので嬉しかったのではないでしょうか。
さて、ツアーは終りましたが、せっかく新潟まで来たので一泊して455系観光急行の写真を撮ってから帰還します。
つづく。