夏に北海道を旅したことをブログにしましたが、その2週間後にも旅をしていました。
小さなバイクで行く、小さな旅です。
8月6日、朝4時半時ごろに家を出発しました。
目指すは敦賀港のフェリー乗り場。
小さなバイクこと、エイプは原付なので高速に乗れません。
下道で敦賀まで行かなくてはならず、通勤ラッシュが始まる前を狙って朝早くに家をでました。
7時ごろに伊吹山の麓へ(ここまでノンストップ)
この日は空気が澄んでいて、伊吹山の全貌というのを初めて見ました。
少し元気をもらい、また走ります。
敦賀港に近づくと、バイクをちょくちょく見かけます。
同じフェリーに乗る旅人かな?と何となく親近感を感じました。
フェリーターミナルにはフェリーが停泊していました。
出航まで1時間くらいあり、ターミナルのロビーで待機しました。
とりあえず朝ごはんにパンを食べて待ちます。
いや……エイプだと、家から敦賀まで200km移動しただけでもかなり疲れました。
原付とはいえ100ccは甲種なので、普通の車と同じ法規で、流れに乗って走っているのです。
しかし、エイプのように小さいバイクだと「原付だから抜かせるかな」という心理がはたらくようで、後ろの車にかなりせっつかれます。
要は常に煽られている状況で走るので、かなりストレス溜まるんです。
これは今回の旅中で常に味わうことになりました。
フェリーの乗船が始まりました。
バイクは私を含めて20台くらいだったかな?
もう2ヶ月も前の事なので覚えてないや(笑)
客室へ。
前回はツーリストAに乗ったんですが、この時はBにしました。
なんか寝台列車のB寝台みたいでワクワクしました。
そして間もなく出航。
恒例の甲板から港を見送ります。
初めから分かっていた事です。
天気が悪い。
台風が近づいている時だったので、曇りでした。
出航後の日本海は多少天気が良かったようで、
6時半頃、日没を見れました。
10日前にも同じ航路で夕日を見たのです。
フェリー乗り過ぎですね…
夜9時に新潟港。
ここで降船するライダーも数台いました。
私は次の秋田で降ります。
夜明けの頃になり、フェリーは秋田港に到着しました。
今回の旅ですが、かなり適当に思いついた旅だったのですが、一つだけ決め事がありました。
"一眼レフは持っていかない"という事です。
かなり大したことない決め事なのですが、それが意味するところは"フィルムカメラを持っていく"という事なんです。
全部というわけではありませんが、「ホルガ」で撮った写真も使いながらブログにしたいと思います。
秋田港で「らいらっく」と記念撮影。
ホルガで撮った写真は暗くなります。
まるで"記憶の中にある像"を紙に起こしたかのような写真が撮れます。
そういやあの時、エイプの横でもライダーが写真撮ってたっけなぁ〜とか、厚い雲に覆われてたっけなぁ〜とか。
その時の心情がそこに書いてあります。
秋田港を出発して、まずはアバウトに「十和田湖」を目指しました。
道路標識を見て、十和田湖と書かれた方の道を選んで走って行きます。
エイプは原付なので、自動車専用道路が走れません。
コレがかなりキツかったです。
えらく遠回りして渋滞の中を行きました。
すでにヘロヘロになりながらR103を進んで行きます。
十和田湖までだいぶ近づいたところで一休み。
だだっ広い休憩所がありました。
東北はペースが速いのに、北海道ほど道が広くないので疲れます。
そして十和田湖の発荷峠展望台へ、、、
なんじゃこらぁ〜(ToT)
雨と霧で何も見えません(笑)
何もすることがなかったので、とりあえず十和田湖を1周することにしました。
霧で視界が悪い…
こう見ると、かなり無理に荷物を積んでるように見えます。
実際、路面のウネリでリアキャリアがぐねぐねしなっていて、いつか折れるんじゃないかとかなり不安でした(笑)
テントと寝袋と枕だけとはいえ、キャンプ用品がかさばるんですよね。
十和田湖をぐるっと回り、有名な奥入瀬渓谷も走りました。
小雨の中、多くの観光客が奥入瀬を歩いて回っていました。
写真はないですが、雨でもかなり雰囲気の良い場所でした。
木の緑が川の水に反射し、あたりが濃い緑一色に見えました。
そのまま通り過ぎて、遅めのお昼ご飯。
十和田湖には観光拠点が2つほどありますが、そのうち子の口という所にある勝田屋へ。
適当に見つけたのでここに入りましたが、十和田湖名物という「ヒメマス」のお刺身を頂きました。
ヒメマスって要はシャケなんですが、コレがまた最高に美味しかったです。
雨のツーリストの後だからか、すごく美味しく感じました。2ヶ月経った今でも味を覚えています。
旅番組で見た美しい十和田湖とは似ても似つかない…
ホント天気が微妙でした。
ここでこの日の宿を予約。
ネットの評判で悪いレビューが散見され、ちょっと不安になりながら、宿へ向かいます。
いざ下北半島 初上陸!
途中でも雨に打たれ、ずぶ濡れになるかと思いきや、北海道のホムセンで買った雨具のお陰で靴以外濡れずに済みました。
さて、そもそも私、青森県は寝台列車で通過したことこそありますが、青森の土を踏んだのはこの日が初めてでした。
青森の街の風景や、都市の規模、森林や植物の感じ、地形など、色々と知りたい部分がありました。
下北半島は北海道に近いので、広大な丘陵が広がっているものなのかと想像していましたが、ちょっと違いました。
でも、北海道の道南(函館周辺)に近い感じだと思いました。
街の感じも雪国仕様、土地の使い方も広々していました。
野辺町から横浜、むつに至るまで、長い自動車専用道路がありますが、エイプは走れないので下道をズンドコ北上しました。
疲れ果てて、休憩所で休憩…
エイプで60キロ巡行を1時間も続けるのは疲れました。
すぐ横は海。
遠くに陸地が見えますね。陸奥湾の大きさがイメージできました。
そしてこの日のお宿、ゲストハウス Muuへ。
私1人だったのでドキドキしながら門を叩くと、オーナーさんが出てきました。
悪い評判が先行し、ちょっと構えていましたが、なんのことはありません、優しい宿主さんです。
果物やお菓子やワインをサービスしてもらったり、下北半島について色々教えてもらったり、クルマやバイクやカメラやオーディオや、共通の趣味のことで夜の0時まで色々とお話しさせて頂きました。
ぷー太郎として旅をしていた私にとって、色々と為になる話もされ、今後の人生のこととか考える良い機会になりました。
翌日、どういう行程で進むか全く決まらないまま床につきました。
宿主に大間崎のマグロ丼の写真を見せられました。
その画が頭から離れず(笑)
「マグロ食いテェー!!!」
とりあえず大間のマグロは食うか!と決めて寝ました。
つづく…