7月17日、
朝早くに宿を出ました。
道北にいた頃は寒くて寒くて、Tシャツにパーカーを2枚着込んで、それから上着を着たりと、厚着をしていたんですが、それでも震えながらバイクにまたがっていました。
道央から道南に入ろうかというこの地区まで来れば、かなり温暖だなと感じてくるものです。
温度にして15度くらい違うので当然なんですがね。
まずはこの地区のシンボルとなっている親子熊の石を見に行きました。
んん??コレが熊石??
と微妙に思ってしまいましたが、角度を変えてみると、、、
おお!!確かに熊の親子がじゃれ合っているように見えます。
本物の熊には遭いたくないですが、、、
このあとも海岸を進んでいったのですが、途中から強烈な霧と雨に襲われ、写真を撮っていませんでした。
レインコートを装備しますが、根室で雨に遭った時に穴が開いていて、もはや使い物になりませんでした。
江差にホームセンター(イエローグローブ様)があり厚手のレインコートを買いました。
それ以降はレインコートの中まで濡れることは無く、雨降りでもそこそこ快適に走ることが出来ました。
R228に入り、追分ソーランラインを通りました。
海よりかなり高いところを走っていくので、(晴れていれば)気持の良い快走路でした。
それが松前まで続いています。
松前の道の駅で休憩。
松前はマグロが有名なようだったので、刺身定食をいただきました。
すごくやわらかい食感でおいしかったです。
本当は地元の食堂に行ってみたかったんですが、雨も強くなってきたので断念、、、
続いて福島町の青函トンネル記念館へ。
青函トンネルは夜行列車で何度か通りました。あの長いトンネルの建設にはさぞ苦難があっただろうと思いまして、この施設で色々と見てみたくなりました。
青函連絡船の事故から、トンネルの建設、それが新幹線開通に繋がるまでの歴史を見ることが出来ました。
黒部ダムと同じで、トンネル内での水難事故が多数あったようですね。
その後は函館市内へ。
この日の宿は、函館クロスロードさん。
函館のフェリー埠頭ちかくにあるお宿です。
私が付いた時には既に他の旅人の方々が到着していて、談話室に集まっていました。
私もその輪に入れてもらいました。
私は話すのはニガテなんですが、旅人の方はいろんな話を聞かせてくれて、とても楽しかったです。
バイク旅の方が3人、チャリダーの方が1人、ご夫婦の方が1組。海外の方もいらっしゃいました。
皆さん北海道はベテランのようで、いろいろな旅の苦労話が飛び交っていました。
自転車の旅は本当に苦難があるようです。
クルマが猛スピードで追い越していくと吹っ飛ばされそうになるとか、暗くて狭いトンネルが恐怖だとか、路肩を走ると石を踏んで頻繁にタイヤがパンクするとか、、、
予想以上に過酷な旅をしているということを知りました。
宿主さんから「道南いさりび鉄道」のことを聞けたので、朝早く起きて見に行くことにしました。
見るだけのつもりだったんですが、、、
切符を買って七重浜から函館まで2駅間乗車しました。
この界隈はキハ40の天国でした。
首都圏色が一番か、、、いやJR北海道色も独自なので良いなぁ~
なんて思ったんですが、いさりび鉄道オリジナルの濃い緑色のカラーが一番いいなと思いました。
いさりび鉄道は、しなの鉄道みたいに国鉄やJRの旧カラーを実装してるところに好感が持てます。
ピカピカの733系。
美唄で見た721系とは違ってかなりゴツいですね。
スーパー北斗はいつの間にか車両が新しくなっていました。
キハ261、はじめは変な色だなあと思ってみていましたが、目が慣れてくると非常にカッコよく感じます。
途中に運転台を挟まない7両編成の気動車は美しい。
七重浜に戻り、宿に戻りました。
出発の支度をして、お土産にあふれた素敵な宿を後にしました。
7月18日、
北海道周遊の旅にも終わりが見え始めてきました。
後は太平洋沿いに苫小牧まで行くだけです。
しかし、、、
しかし、まだ終わりにしたくない。そんな想いがありました。
時間に縛られない旅、寄り道はいくらでも出来ます。
まずは恵山岬の方へ向かって走って行きました。
鹿部に近づいてきた所で海が見えたので停車。
引き潮なのかな?
海底らしき岩がむき出しに。
岩が波によって削られて、なんだか複雑な形状をしています。
まだひたすらに太平洋沿いを進行。
道の駅で作戦を練りました。。。
そして決めた行き先は、ニセコ!
長万部から海沿いを外れ、陸地に入っていくことにしました。
長万部まではR5号。
トラックなどの交通量が多く、道は穴ぼこだらけ。
まったく楽しくない海岸を進みます。
長万部でお昼ご飯。
駅近くの浜形水産へ。
名物のかに飯をいただきました。
味の付いたカニとご飯、もっともっと食べれそうでした。おいしかったです。
R5号をそのまま進んでいきますが、長万部からはニセコに向かって内陸を通っていきます。
トラックなど交通の流れはR37号に変わるので、ここからニセコまで、静かなワインディングロードになります。
同時に雲が晴れ、晴れになってきました。
昆布と言う地名が見えてきたら、そろそろ宿に到着です。
この日はニセコ旅物語さんに泊まりました。
こちらも、とほ宿のひとつです。
木の温もり感じるロッジでした。
ここもバイクの方、そしてチャリダーの方、夫婦旅行の方々がいらっしゃいました。
宿主さんを中心に、面白い話題が尽きませんでした。
23時まで全員で談笑の後、就寝。
朝は6時半に起き、宿主さん主催のミニツーリングへ参加。
ニセコパノラマラインを岩内の方へ向かって上って行き、神仙沼のPAまで20分ほど走りました。
展望台からは、運がよければ雲海が見れるかも、、、
とはいかず、単に晴れていました~
山を下っていき、温泉の沸く沼へ。
沼からブクブクと熱湯が沸いていました。
触った感じ42℃くらいかな?
朝食をいただくまでの間をツーリングで過ごせました。
楽しい企画だと思います。
宿を出発する旅人たちを、皆で送ります。
よく聞く話ですが、北海道のどこかで会った人に、別の旅先でまた会う。と。
こうやって旅人宿でめぐり会った人たちに、また会えるときが来る、そんな気がしました。
「クロスロード」に「旅物語」、それは旅人の宿の名前としてふさわしい言葉ですね。
目的地が全く決まらないまま、私も走りはじめました。
続く、、、