シトロエンC6をレンタルして向かった先は、静岡県の島田市でした。
有名な大井川に沿って走る、大井川鐵道のSLに乗るためです。
大井川鐵道には6月にも訪れました。
そのときは撮影メインというか、SLが本当に走っているのか疑っていたので、この目で走っている姿を確めに行こうという事でいきました。
千頭駅近くの鉄橋で待ち構えていると、7両の客車を引き連れてC56が走ってきました。
まさに壮観!
現代でもほぼ毎日SLが運行しているということと、これだけ大規模な編成で走らせているということに驚かされました。
そのときは乗車はしなかったのですが、今回は家族でSLに乗ろうと思っていってきました。
出発は新金谷駅。
SLもこの駅から発車します。
しかし家を出るのが遅くなってしまい、往路の列車に乗り遅れました。
仕方ないので、往路は本線の普通列車で千頭駅へ向かい、復路にSL乗車することにしました。
やってきた普通列車は、元近鉄特急の車輌。
大鉄の魅力はSLだけではありません。
普通列車もこの車輌のように大手私鉄のお下がりが使われています。
この車輌の萌えポイント!
デッキレス車なんです(デッキとは客室と乗降扉の仕切りのことです)
特急車輌でこのような構造は珍しかったりします。
製造は昭和40年だそうで、車内もその当時のそのままの姿を残しています。
駅で売っていたおむすび弁当をいただきながら。
車窓には静岡らしくお茶畑が広がります。
川根温泉のところで鉄橋を渡り、川の対岸へ。
かつては大河だった大井川を眺め、
1時間ほどで千頭駅に到着。
この車両も魅力的ですが、元南海の饅頭みたいなやつも気になります。
SLの方も同じホームに到着していました。
詳しくないけれどこのELも古いなぁ~と見ていたら、
なにやら作業が始まる様子でした。
ELが後ろに後退していきました。
すると旧型客車がお目見え。
オハ33は戦時中に造られた客車です。大鉄のこだわりなのか、更新らしい更新はされてないみたい。
いよいよSLとご対面、、、
この日はC11の190号機が牽引。
まもなくSLと客車が後退。光輝いていて超かっこいい、、、
SLだけを切り離して、、、
転車台の方へ走って行きました。
その隙に近鉄をもう一枚。
奥の引込み線に転車台があり、向きを変えています。
転車台は人力で回してました。
戻ってきたSLは客車に連結。
これで機回しが完了し、復路の「かわね路」号が完成しました。
発車までは1時間ほどあるので、SLは一休み。
C11、小型機ですが、美しさは大型機に引けをとりません。
これは帰ったら模型買うだろうなぁ~(笑)
それにしても平日だからといって人少なすぎですね。
これだけの演出があるのに一部始終を見てたのは我々だけでした(笑)
時間もあるので改札を出て駅前へ。
観光するほどの時間は無かったので、おみやげ買って、駅そばをいただいて、列車に乗ることにしました。
そばおいしい!
乗車前に、反対のホームからも一枚。
戻って逆光のELも一枚。
さあ指定席の2号車へ、、、
と思って向かうとなにやら車両から煙が、、、
なるほど~これが蒸気暖房というヤツらしいです。
昔の車両はヒーターが無かったので、座席下に高温の蒸気が流れるパイプを通してあるのです。
それが各所から漏れて、湯気が立ち込めていました。
これもまた旧車の風情といえるのでしょう。
扉はどうやって開くの?と思いましたが、普通にふつうの扉でした。
車内はこんな感じ。狭いボックスシートが並びます。
床は木。静かなぬくもりを感じます。
現代の車両よりもかなり高い天井。
クーラーの機械が屋根に無い分、屋根も高くなっています。
そしてそのスペースに扇風機が、、、
もう還暦過ぎの親も、なんだか懐かしそうにしていました。
平成生まれの私は懐かしくは無いですが、この昭和感がたまりませんでした。
こんな真冬で寒いのに時々窓を開けて、風を感じたりできてが最高でした。
発車後まもなくアナウンスが入ります。
これまた風情あるアナウンスで、雰囲気を盛り立てるのが上手でした。
「
まもなく、トンネルに、入ります。
昔の夜行列車、こんな感じだったかな~?」
もう本当に最高ですね(笑)
そんな車窓を少しだけ撮りました。
川根温泉、家山に停まりながら、1時間ほどで新金谷駅に到着。
到着すると、SLがタンク内の圧を抜き、蒸気を一気に噴出。
ここまで頑張って走ってくれたもんね。
あとは車庫で休んでください。
先に出発していた普通列車に追いつきました。
金谷駅まで乗るとJRの東海道線に接続します。
SLも旧型客車もしっかり楽しみ、帰る頃には夕焼け空に。
車庫の方にはまた別のSLが。
今は生態保存されているC12だそうです。
せっかくなのでクルマを移動して記念撮影。
このあとは浜松まで渋滞したバイパスを走り、
五味八珍で浜松餃子を2皿堪能しました。
これで大満足(笑)
大井川鐵道は短い鉄道ですが、とてつもない魅力を持っていました。
ありきたりではありますが、
やっぱりSLですね。
これほどわかりやすい鉄道はありません。
子どもも大人もコドモなオトナも楽しめる、そんな魅力あるSLに会いに、また大鉄に訪れたいと思います。
Posted at 2018/12/30 22:44:25 | |
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