
「つがる」と「津軽」、その3です。
つがるに乗るという目的は達成できたので、朝一番の秋田新幹線「こまち」に乗って帰ります。
秋田新幹線といえば個人的には「電車でGO!!」のイメージが強いです。
小学生の頃にハマっていました。しかし秋田新幹線はかなりスピードを出して走らなければ遅れてゲームオーバーになってしまうため、結構難しかった覚えがあります。
私の知っている「こまち」はE3系でしたが、今では世代交代してE6系新幹線が走っています。
この車両をこんなに近くで見たのは初めてなのですが、すごいデザインです。
ただ鋭くとがっているだけではなく、運転席の後ろをくぼませたり、なんだか複雑な形状になっています。
この車両は国内最速の320km/hで走行するので、トンネルに入るときに生じる騒音を軽減するために複雑な形をしているそうです。
さて乗り込みます。
またまたグリーン車を、、、といいたい所ですが、あまりに高くなってしまうので指定席を、、、
普通席でも、背もたれが大きいので、前や後ろの乗客の視線を感じたりすることもなく、充分にプライバシーが守られる席だと思いました。
秋田駅で買った駅弁を朝ごはんにいただきました。
しかし、途中でなんだか気分が悪くなってしまい、後半は寝て過ごしました、、、
秋田から大曲までは後ろ向きに走るのですが、それが良くなかったみたい。。。
秋田”新幹線”といいながら、盛岡までは在来線の線路を走るのが「こまち」の特徴です。
その区間の車窓を楽しみにしていたのですが、寝てたのでよく分りませんでした。
盛岡駅では、北海道から来た「はやぶさ」号と連結。
その後は東北新幹線の区間を走ります。
本当に320キロも出すのか、速度計測アプリで計ってみると、、、
おお~本当に320キロで走っていました。
東海道新幹線は速くても285キロなので、40キロ近く速い!
300キロを超えてくると、さすがに車体が揺れて、車内のあちこちが微振動していました。
これは車両が傷むのも早いかもしれませんね。
そして仙台に到着。
列車は東京まで行くのですが、私はここで降りました。
盛岡では見れなかった「はやぶさ」と「こまち」の連結した姿。
発車を見送って、次に乗る列車が来るのを待ちます。
そしてやって来ました。
E2系の「やまびこ」号です。
このE2系、個人的には新しい新幹線の部類なのですが、今のJR東日本新幹線の中では古い部類に入ります。
私は東北新幹線を利用することはほとんど無いので(今回が初めてです)このE2系が無くならないうちに乗っておきたいと思っていました。
E2は後継のE5系と比べると小さく見えます。
車内へ乗り込みました。
始発ということで誰も乗っていません。
座席は正直言ってヘボいと思いました。
在来線の特急と同じ様な感じです。
しかし後で分りましたが、東海道のN700系の車内よりも前後の圧迫感がなくて広々していると感じました。
車内も落ち着いた雰囲気でした。
途中の白石蔵王で通過待ち。
後から来た「はやぶさ」が通過して行きました。
動画から切り出したのでブレブレですが、やっぱり速い!!
福島では山形新幹線の「つばさ」と連結。
新幹線の連結は初めて見ました。
連結合図は「やまびこ」の車掌が出していました。すごいですね(笑)
その後1時間半で東京駅に到着。
ようやく知っている地方に帰って来れたという思いです。
夏休みと言う事もあって駅は大混雑!
さっさと改札を出ました。
そして次に乗る列車まで1時間ほど時間があいたので、適当にホームで時間を潰そうかと思って東海道線ホームに行ってみると、、、
なにやら神々しく光る車両が(汗)
なんとお召し列車に使われる「和」が停まっていました。
車両の周りには大勢の駅員が立って警戒している様子でした。
この車両は初めて見ました。
こんなに綺麗な車両だとは、、、!!
カーテンが閉まって、中は一切見えません。
停まっているホームに行ってみると、掲示板には「JR」との表示が、、、(それは知ってるけど笑)
たぶん何かの予行試運転だと思うんですが、品川方面へとゆっくり走って行きました~
私が乗るのはそっちではなく、、、
こっち!!
もういつ廃止になってもおかしくない185系の特急「踊り子」です。
国鉄車両がいまだに東京駅に乗り入れているということは奇跡だと思います。
「踊り子」の上位互換にあたる「スーパービュー踊り子」が来年には新型に置き換わるとのことなので、185系もそれにあわせて置き換わるのではないかと思っています。
ということで、余命後わずかな185系「踊り子」、
今回は二度と乗れないかもと思ってグリーン車に乗ることにしました。
車内はこんな感じ。。。
なんとグリーン車なのに普通車と違いがほとんど無い、という驚きの仕様になっています。
しかし、座席の前後は広く空いているので、2人席を1人で使うとかなり快適に過ごせました。
2人で座るとちょっと狭いかな、、、
扉部分が木目調になっていたり、花の絵が飾られていたりするところ、普通車とは違った雰囲気がつくられています。
この列車のグリーン車は、座席を買うという感覚ではありません。
そもそも「踊り子」は、座席を向かい合わせて仲間とワイワイという感じの列車なので、普通車の車内は結構騒がしいのです。
しかしグリーン車は乗客も少なく、”静寂”そのものです。
その要因として、グリーン車が2両付いているというのがあります。
つまり1両辺りの乗客は極わずか、本当に終始静かな車内でした。
この185系「踊り子」のグリーン車は、そういった部分を含んでの座席でした。
個人的には隣りの車両から聞こえてくるモーター音が心地よさの極みでした。
(隣りから聞こえてくるっていうのが逆にイイ)
あっという間の1時間半、熱海に到着。
伊豆急下田行きと、修善寺行きに分かれて発車していきました。
同じ時刻に反対方面の「踊り子」も到着。
連結して、東京へと走り去って行きました。
熱海からは東海道新幹線に乗車。
熱海駅は斜面に無理矢理駅を作った感があります。
入線してくる「こだま」がこんなに美しい弧を描きます。
東海道新幹線については特に語ることはナシ!
地元の三河安城に帰ってきました。
今回は「つがる」と「津軽」に乗るということを目的に旅をしました。
本当なら観光したり特産品を食べまくったりしたい所ですが、鉄道にもその土地の歴史や事情が生んだ文化や特徴があって、見て乗って楽しめました。
今回出来なかったこと、乗れなかったものは、また次回。
そう考えると、次の旅の内容を考えるのが楽しくなってきますね~