
新しいカメラを買いました。
いままで使ってきたニコンのD5500はすごく使いやすいカメラなのですが、3年間みっちり使ったし、次の愛機が欲しくなりました。
先日のブログで書いたのですが、次は「富士フイルム」のカメラにしようと思っておりました。
富士フイルムはAPS-Cサイズのミラーレス機のラインナップが豊富なのですが、その中からX-Pro2という機種を選びました。
カメラのキタムラで注文して、木曜日に受け取りました。
富士フイルムの商品は、黒地に白地の箱で統一されていて非常にシックな感じになっています。
富士フイルムのAPS-Cミラーレス機は、X-H1、X-T1、X-Pro2と三本のフラグシップ機があるのですが、X-Pro2は小型単焦点レンズとの組み合わせを意識したデザインになっています。
レンジファインダーのライカ、、、いや、むしろ昔の富士の中判フイルムカメラにすごく似せていると思います。
このカメラの一番の特徴はなんといってもファインダーです。
往年のフイルムカメラのようなレンジファインダーが付いています。
一眼レフのようにレンズが見た景色を見れるわけではないのですが、ミラーレスに光学ファインダーが付いているという画期的なものです。
この光学ファインダーはスイッチ一つで電子ファインダーに切り替えることができるので、気楽に撮る時はOVF、本気で撮る時はEVF、めんどくさい時はLCD(背面液晶)と使い分けることができます。
これがこの機種を選んだ一番の理由です。
軍艦部にはシャッター速度、感度、露出補正のダイヤルがあり、直感的に選択できるようになっています。
レンズは35mmF1.4を選びました。
レンズに関しては1週間以上悩みました。
手っ取り早く標準ズームレンズを買ってしまおうかと思ったのですが、このカメラでは”じっくり撮る”ということを重きに置きたかったので、単焦点にしました。
私の撮る写真はだいたい18mm、35~50mm、70~80mmの画角なので、その範囲の単焦点を今後そろえていこうと思いました。
フジノンレンズの中でも一番評判の良い35mm1.4は、Xマウント最初の一本にふさわしいと思いました。
フジのレンズはこのような専用ケースに入っています。
レンズの外筒が金属製で、質感が最高です。
なんとなくですが、ニコンはハクバ、フジはケンコーのサプライを使っていこうと決めていたのですが、、、
ケンコーのMCフィルターがつや消しの黒色で、フジノンに似合わないということが判明しました。
なのでハクバのフィルターをつけました。
レンズ単体でもかっこいいです。
どっかの写真家が言っていましたが、「同じレンズで1万枚の写真を撮れ」とのことです。
自分にとって得意な画角を頭に叩き込むことで、画角を意識した撮影技術を身につけることにつながるそうです。
私はいままでズームレンズばかり使っていたので、この”単焦点縛り”は結構きついですね。。。
まあでも同じ焦点距離のレンズを使い倒すということは大事だと思うので、X-Pro2ではこの35mmだけをしばらく使おうと思います。
D5500とX-Pro2を並べてみました。
予想外でした、大きさが変わりません。
さすがに一眼レフのD5500の方が張り出しがあるので大きいですが。
さりげなく気にした部分。
カメラもレンズも日本製。
カメラは写りよりも、質感が命だと思っています。
だからこそ、このことがすごく価値があることだと思います。
日本製なら完璧ってわけではないですが。
さて、今日は矢作川へ初撮りに行ってきました。
といってもやはり鉄道なんですが、、、
F値は8で固定、シャッター速度とISO感度はその都度変えて撮っています。
まずやってきたのは時刻表に載っていない213系の回送。
つづけてやってきた313系。
それから311系。
さすが単焦点レンズ、非常にシャープに写ってくれています。
車両から背景まで粗い部分がありません。
曇り空で太陽が出ていないのですが、いい発色です。
ホワイトバランス「曇り」のこの位の赤さが好きです。
場所を変えようとウロウロしていると、空が晴れてきました。
橋の下から一枚。
手前のススキ、疾走する313系、高い雲と空、
すべて綺麗に写ってくれています。
せっかくなので乗ってきたCBRは絞り開放で撮影。
開放1.4にすると、もはやCBRの後ろの方はボケています。
意図したところだけにピントを合わせて、他はボケさせるとその場所が引き立ちます。
人間の目はここまで被写界深度が浅くないと思いますが、走ってるときに見たメーター類はこんな感じで限定的に見えてるイメージです。
開放にすると、写真が明るくなって、”フジの色”が出てきました。
赤、青、緑、黄、どの色も鮮やかに写っています。
よく言えば鮮やか、わるく言えばフジのカメラで撮った色、と言われていましたが、そうでなければフジのカメラを選んだ意味がありません。
場所を変えて、田園風景へ。
そのころには雲がだいぶ減っていて、青空と夕日が色々な色を生み出す時間になっていました。
このとき、列車と田んぼに西陽が当たってすごくいい色をしていました。
稲も太陽に照らされて綺麗な色に光っていました。
これも開放F1.4で撮ると、すごく繊細な描写に。
西の太陽はF16まで絞って逆光を撮ってみました。
地表のシルエットが、幻想的な空を目立たせます。
畦道の枯れ草。
開放F1.4で撮ると、草のフワフワした感触が見てとれます。
思い立ってフイルムシュミレーションのアクロスで一枚。
白黒になると電線の1本1本が強調されますね。
もっと線路に近寄って、やってきた311系。
やはり色が良いと思います。
D5500ではこういう鮮やかさは自然にでなかったと思います。
さてそろそろ帰ろうかと思って線路の反対側へ回ってみると、逆光がいい感じでした。
やってきた311系をシルエット風に。
拡大してみると、乗客一人ひとりの息遣いが聞こえてきます。
311系を見送ってこの日は終了。
X-Pro2を初使いだったので、設定に戸惑ったりもしましたが、なかなかいい写真も撮れたと思います。
設定の種類が非常に豊富で、それぞれの機能を使いこなすには時間がかかりそうですが、とにかく撮って学びたいと思います。
明日も写真を撮りに行こう!