みん友さんより、ニコンのレンズを譲っていただきました。。。
AF 85mm F1.8というレンズです。
私はニコンマウントの大口径レンズを持っていなくて、このレンズは私の持つニコンマウントの中で一番明るいレンズとなりました。
あずさ改mk3R2様、本当にありがとうございます!
このレンズ、大切に使わせていただきます。
このレンズはAFのレンズですが、私がいつも使っているニコンD5500は廉価機故にAFカップリングという機構が備わっていません。
なのでこのレンズを使うにはマニュアルでフォーカスを合わせることになります、、、
しかし、実はAFが使えるカメラも持っています。
それがこちら。
富士フイルムのFinePix S2Proというカメラです。
これはニコンF80というフィルムカメラをベースに、富士フイルムのCCDセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラです。
発売は2002年で、当時新品は30万円ほどしたカメラです。
ベースがニコンなので、マウントもFマウントです。
富士フイルムの一眼レフがどんなものなのかを知りたくて買ってみたカメラだったのですが、今回このような形で組み合わせて使うことができて嬉しいです。
今回はこのレンズとカメラを使いたくて、静岡県に行ってまいりました。
やってきたのは大井川鐵道の新金谷駅。
S2Proと85mmで味のある写真を撮るならここしか無いと思って来ました。
駐車場横の転車台には静態保存のSLが。
年間300日以上SLを走らせている大鉄ですが、今月はSLの走行がなく、代わりにEL(電気機関車)が客車を引っぱる「EL急行かわね路」が走っています。
今回はこのEL急行に乗りにきました。
駐車場からは、本日走行する車両が待機しているのが見えました。
今日はE10機関車と客車3両の編成ですね。
列車がホームに移動する様を見て、
私もホームへ移動しました。
SLではありませんが、この機関車もかなり年期の入った車両です。
そして客車も。
今回乗車した2号車はオハ42で、昭和28年の車両だそうです。
これでも新しい方のようで、前の車両は昭和16年の製造だとか。
車掌さんが色々解説していました。
さて、ここまではX100Fで撮ってきましたが、カメラをS2Proに持ち変えて何枚か。
まずは先頭の機関車とホーム。
逆光によって白っぽくなってしまいますが、このカメラにとっては味だと感じます。
「2」にピントを置いて前後はボケさせました。
このボケの感じも味わい深いと思います。
最後尾のオハフ33。
85mm(換算125mm)は圧縮効果によって車両の顔が大きく写ります。
背景がボケるというか、流れて行く感じ。なんだかフイルムカメラで撮ったような写真になるのが不思議です。
急行の先に発車していった普通列車。
元近鉄の特急車両ですね。
陽と影を一緒に写すのは難しくて、カメラにとってはかなり条件の悪い描写です。
しかし意外と良い感じの露出で撮れたように思います。
さて、カメラをX100Fに変えて車内に入ります。
最後尾のオハフ33はまだ誰も乗り込んでいなかったので車内の写真を撮りました。
古くて味のある車内ですが、白色を多く使われていて明るい印象になっていますね。
狭いボックスシート。
多くの人が、寒い冬の車内で身を寄せ合ったのでしょうね。
自分の席は2号車だったので移動すると、席にはホッカイロが、、、
誰かが忘れたのかな?とも思いましたが、他の席にも置いてありました。
牽引する電気機関車にはSG(蒸気暖房)の装置がないらしく、代わりに乗客全員にホッカイロが用意されていました。
そういうところに温もりを感じつつも、やっぱり車内は寒かったのでホッカイロは使わせてもらいました。
汽車と同じく汽笛を鳴らして発車。
大井川に沿って、列車は進んで行きました。
途中、家山駅と下泉駅に停車。
SLではなくELですが、それでも反対列車や沿線を歩く人など、急行列車が通ると手を振っていました。
大鉄の急行列車はそれほどこの地元に馴染んだ存在なのですね。
終点、千頭駅に到着です。
まずはお腹が空いたので駅の立ち食いそばを頂いたのですが、その後は時間が有り余ったのでS2Proで撮影。
去年来た時もこのアングルで撮りましたが、やはりこのアングルの逆光は神々しく光ります。
ホームでやり取りする鉄道員にもドラマを感じます。
やはり機関車はかっこいいですね。
機関車が機回しを始めました。
今まで隠れていたヘッドマークがお目見え。
マークを掲げていると急行列車らしくなりますね。
隣のホームに普通列車が到着。
このショットなんかはフイルムで撮ったような感じが出ていると思うのですが、いかかでしょう?
暗部のノイズが緑っぽく写るのがまたリアルですね~
反対側はX100Fで。
ホワイトバランスの違いももちろんありますが、一目でわかるほど全く違った写りですね。
この南海車は折り返しの金谷方面になったので、乗り込みました。
しかし発車までは40分もありました。
まあすることもないので、座席に座って寝ていましたが、
なんだか奥のホームが騒がしい、、、
どうやらSL(C10 8号機)の試運転?をしているようで、数人の機関士に囲まれたC10が煙をあげていました。
しばらくして金谷方面に走り出して行きました。
これは沿線でカメラを構えている人がいたらラッキーでしたね~
さて、普通列車で3駅移動しました。
降りたのは駿河徳山駅です。
この駅は木造駅舎の雰囲気がとても良くて、いつか立ち寄ってみたいと思っていました。
復路のEL急行はこの駅から撮影することにしました。
さて構図を決めてカメラを構えて待っていたのですが、、、
直前でAFをミスってしまい、完全に奥の山にピントが合ってしまいました(笑)
まあまあこういうこともありますね~
せめて後追いは雰囲気良く。
駅を通過していく様を。
さて、最後に撮影に失敗しましたが、十分楽しめたので帰還します。
が、ここから金谷方面の普通列車は1時間半以上待たなくてはならないので、やってきた千頭方面の列車に乗りました。
千頭に戻ってきました。
乗ってきた列車はそのまま金谷行きになったので、この列車で金谷へ向かうことになります。
しかし発車まで時間があるので、この車両を撮影。
外観がステンレスで、大鉄の中ではかなり新しい車両に見えるのですが、それでも昭和43年製だそうです。
ちなみにこの赤いラインが示す通り、元々は東急電鉄で走っていた車両です。
東急の後に青森県の十和田電鉄で走り、その後この大井川鐵道にやってきたそうです。
旧型客車と南海21000系の後で乗るとかなり新しく感じてしまうのですが、、、
もう夕暮れ時で、千頭駅には光が差しません。
遠くの山は夕陽で橙に染まっていました。
偽色がすごく出るカメラなのですが、それと引き換えに赤色~橙色の表現がすばらしいと思います。
この色はD5500とDレンズでは出ません。
発車してすぐに陽が落ちました。
真っ暗な大井川本線に乗ったことがなかったのですが、昼間は大井川の雄大な車窓を眺めながら乗りますが、夜だと民家も街頭も少ない山の中を走って行くので不思議な感じがしました。
1時間ほどで新金谷に着きました。
すっかり夜の駅という感じになっていました。
まだ終電までは2本ほど列車がありますが、奥の客車も手前の南海も完全にお休みモードで、静まり返っていました。
この静寂も雰囲気良かったです。
さて、私はこのあと牧之原の温泉へ移動。
金谷から一番近くにあった「さがら子生れ温泉」という温泉に来ました。
ここでひと風呂浴びて、
チーズカレーをいただきました。
これはめっちゃ美味しかった!
さて、せっかく静岡に来たのでここで帰るのも勿体なく思い、翌日も電車を見に行くことにしました。
長くなってしまうのでその行程は次のブログで、、、
今回はあずささんに譲っていただいた85mmレンズとS2Proを組合わせて写真を撮りました。
この組み合わせは最高でした。
S2ProにニコンのDレンズ(18-55mmなど)を付けて写真を撮ったことがあるのですが、S2Proのレビューで見かけるような素晴らしい画は得られませんでした。
しかし今回85mmを装着して撮ってみて、なかなか奥深い写真が撮れたように思いました。
大井川鐵道には年始にも訪れようと思っていますが、そのときは迫力の蒸気機関車を撮り収めたいと思います。