名古屋市の港区にあるブルーボネットに行ってきました。
先月初めて訪れましたが、作られた花壇というのではなく、自然に花が群生している風景をイメージしたガーデンというのが映えて良いです。
写真に撮ると、一つの花だけではなく他の花も写るので、ピント位置とアウトフォーカスの構図をよく考えて撮らなければならないので練習になって良いと思います。
やはりカメラはX-T4で、レンズはXF60mmマクロとケンコー400mmミラーレンズを持ってきました。
60mmは前回も使いましたが、やはりマクロレンズなので花の写真を撮らせたら一番ですね。このレンズは本当に(不良品が多いけど、、)好きなレンズです。
ケンコーのミラーレンズは、いままで使いどころがないレンズでした。
その理由が、F値がF8で固定だということです。F8となるとシャッター速度を落とすかISO感度を上げるかしなければならないのですが、焦点距離が長すぎてシャッター速度は下げることができません。
曇りの日や夕方になるともう全く使えないようなレンズだったのですが、X-T4にはボディに6.5段の手振れ補正が付いているお陰で、シャッター速度を1/100くらいまで落としてもブレません。
さすがに1/100以下だと微ぶれ気味になりますが、1/100まで落とせれば十分な露出を得ることができます。
どちらも長めのフードが付属しているのですが、これがまた金属製で質感も最高なんです。
さてさっそく行ってみましょう~
まずは今が旬なペンタスがお出迎え。
1/1000 F2.4 ISO200
小さい花が集まって咲くペンタス。小さいアジサイのようで好きな花です。
前回来た時から変わらず、花の谷では千日紅とガウラが咲き誇っていました。
1/2000 F2.4 ISO200
紅白どちらが多いか競い合っているかのようです。
それぞれを大きく写してみます。
1/2000 F2.4 ISO200
1/500 F4 ISO200
千日紅は色がいいですね。
でも私は白い小さい花が好きなので、ガウラの方が好きかなぁ~
ちなみに前日にJAでガウラの苗を買いました。
ブルーサルビアも咲いていました。
1/500 F4 ISO200
1/500 F4 ISO200
ドラゴンが雄たけびを上げているような姿でかっこいいですね。
もうひとつ旬なのはユリですね。
1/2000 F2.4 ISO200
よく道端にも生えていて、大きな白い花を咲かせていますね。
ウチにもユリが植わっているのですが、今年は特に大きな花が咲きました。
1/2000 F4 ISO200
こちらはおそらくアマリリス。
花びらの質感が良く写せています。
前回の教訓で、寄るときは少し絞るということを学びました。
これは4/3段絞り込んでいます。
地植えだけでなく、鉢の寄せ植えも沢山あります。
寄せ植えは品種選び、色選び、配置選びのセンスの塊だと思いますが、いろいろなパターンがあって見比べると面白いです。
1/2000 F2.4 ISO200
1/2000 F2.8 ISO200
1/125 F4 ISO200
ベゴニアはあまりきれいな花だと思ったことがなかったのですが、このベゴニアは鮮やかできれいですね。
1/125 F4 ISO200
1/125 F5.6 ISO200
白いペンタスは一見地味なんですが、黄緑の葉をそえることですごく引き立っていますね。
これは自宅でもマネできそうです。なかなか参考になります。
1/2000 F2.4 ISO200
ペチュニアの鉢、その向こうには海が見えますね。
縦位置で対岸の名古屋港を狙ってみました。
1/2000 F4 ISO200
XF60mmは遠景の描写も素晴らしいです。
フィルムシュミレーションを「ASTIA」にしているのでちょっと大げさな青さですが。
一番奥の何もないエリア、、、
1/250 F8 ISO200
ここはさまざまな種類の種をばら撒いているようです。
種から芽が出たら、秋には一面の花畑になるのでしょうか。秋の花シーズンが楽しみです。
池にはスイレンが広がっています。
1/2000 F4 ISO200
しかし距離があるので60mmでは花に寄れませんね。
これは後で400mmで挑戦。
品種は分かりませんがバラが咲いていました。
1/4000 F2.8 ISO200
ここは変化を持たせてフィルムシュミレーションを「エテルナ ブリーチバイパス」でダークな印象へ。
1/8000 F3.2 ISO200 ETERNA ブリーチバイパス
ガラッと変わってまるで悪い花のようです。
咲き終わったアジサイがあったのでこれも物悲しく撮ってみました。
1/500 F3.6 ISO200
悲しいというか怖いですね…
1/500 F2.8 ISO200
木の枝先に花が付くサルスベリ。
現地では名前がわからなかったので調べました。
今の時期にこの色の花をつける種は少ないのでは。
中央の花の谷に戻って、
1/1600 F2.4 ISO200
ガウラはこういう感じで撮るのが好きです。
一面に白い花が咲いているので、背景に写りこんだ花は一つひとつが点ボケになってくれてとても綺麗です。
さてここでレンズをミラーレンズ400mmに変えました。
60mmから400mmに変えると一気に画角が変わるのですが、換算600mmはどこを狙っているのかわからなくなるくらいの望遠さですね(笑)
1/125 F8 ISO200
普通に撮れているように見えますが、これかなり離れたところにある千日紅を狙っています。
ミラーレンズなのでピント面が甘い、かと思いきや悪くない描写ですね。とても鏡(ミラー)を2回跳ね返った画像とは思えません。
ちなみに換算600mmの画角がどんな感じかというと、
1/180 F1.8 ISO20 3.99mm(換算28mm )
iPhoneで撮った写真、中央に白い花が咲いていますが…
1/1000 F8 ISO1600
400mmで撮るとここまで近寄ります。
また名前のわからない花。
1/125 F8 ISO200
調べたら、ギボウシ(擬宝珠)でした。こち亀の擬宝珠家はここから来ているのですね~
これは3メートルほどの距離から狙いました。換算600mmで狙ってこれがテレマクロというやつですね。
遠くの海に浮かぶ船を撮ってみました。
1/125 F8 ISO200
このレンズはコントラストも彩度も低くて、特に逆光と遠景には弱いんですよね(望遠レンズなのに…)
彩度が低いのでフィルムシュミレーションを「Velvia」にして花を撮りました。普通のレンズだとわざとらしくなりますが、低彩度のレンズなのでこれでスタンダードくらいな感じです。ISO感度も上げました。
1/500 F8 ISO800
咲き始めのペンタスを横から狙います。
画角が狭くなった分、圧縮効果が効いて迫力が出ますね。
60mmではまったく近寄れなかったスイレンの花、
1/1000 F8 ISO800
1/500 F8 ISO800
橋の上から俯瞰で狙ってこの大きさ!
ビックリするくらい大きく写せます。
1/250 F8 ISO800
よく見るとメダカが泳いでいました。
これも望遠で寄らなければなかなか気づかないものです。
1/800 F8 ISO800
トンボが木の先にとまっていました。
繊細なトンボの姿も、しっかり解像していますね。
しばらくテレマクロを楽しみました。
1/500 F8 ISO800
1/500 F8 ISO1600
1/1250 F8 ISO1600
1/1000 F8 ISO1600
1/1000 F8 ISO1600
絞りF8固定とはいえ、ボケはかなり大きいですね。
ボケと言えば、ミラーレンズの特徴はなんといってもリングボケですね。
リングボケを意識した写真も撮っていきました。
1/500 F8 ISO800
ピントが合っている花以外は輪っか状にボケてゆきます。
これは被写体との距離によっていろいろに変化するので、輪っかにならない時もあります。
1/4000 F8 ISO1600
流れる水をフォーカスアウトで撮ると、反射した光の一つひとつがリングになって面白いですね。
1/1000 F8 ISO1600
遠くにオミナエシが見えました。手前にあったツバキの葉を透かして狙うと、葉に反射した光がリング状になって大きく写りこみました。
これもミラーレンズだからできる遊びですね。
1/1000 F8 ISO1600
花をむさぼるクマバチにはあまり近寄れませんが、400mmなら遠くから狙えました。
ただしマニュアルフォーカスなので難易度高しです。
1/2000 F8 ISO1600
大好きなハツユキカヅラもミラーで撮りました。
全体でみるとどうしても平面的になりますが、ボケるレンズで撮ると奥行きが出せますね。
ちなみにハツユキカヅラもJAで買いました(笑)
秋の代名詞ススキがもうありました。
1/1000 F8 ISO1600
これは縦位置でドカンと写しました。
これはよく見かけるススキとは違うのかな?
最後は夏らしい花。
1/1000 F8 ISO1600
しかしこれも名前わからず…ハイビスカスの一種かな。
この日は気温35℃越えで激暑で、来場者は10人もいなかったと思います。
暑いのはきつかったですが、人が少ないので思う存分撮影を楽しむことができました。
他の来場者の方々もやはり写真を撮っていて、望遠レンズを使っている方もいたようです。
60mmと400mmという極端な組み合わせでしたが、間をとって200mmくらいのレンズが一つ加わると表現の幅が増えそうです。
私が憧れているレンズの一つに、Micro-NIKKOR 200mmF4があるのですが、、、
いや~いいですね~
しかしこのレンズを活かせるボディがないので手が出ません、、、
このレンズをアダプターを介してMFだけで使うのはもったいないですからね。。。
X-T4の使用感についてですが、花の撮影はいわゆる静物撮影で、オートフォーカスの性能は大して問われないと思っていました。
しかし、X-T4のフォーカスはやっぱり俊敏で頭も良いです。
花だと、めしべにピントを置くか、花びらにピントを置くか、またそれ以外かで表現や意図がかなり変わってきます。
Pro2ではほんの数ミリピントがずれることがありましたが、T4は思ったところに一発で合わせに行ってくれます。
このちょっとした差は撮影のレスポンスに関わってくるので、やはりAF性能は高い方が良いですね。