またフィルムカメラで写真を撮りました。
今回はフィルム3本(フジカラープレミアム400 27枚撮り×2、フジカラー100 36枚撮り)を現像に出しました。
合計90枚ほど撮ったわけですが、「F3」で撮ったものは失敗写真が多くて、画面半分真っ暗らというのがいくつかありました。「EM」で撮ったほうはピント外し以外はすべて成功していたのですが…
これはカメラの問題?操作の問題?わかりませんが、しっかり撮れている写真ももちろんあったので、それらを上げたいと思います。
まずは「ニコンEM」と「AF NIKKOR85mmF1.8」で撮ったものです。
この組み合わせはなかなかしっくりきています。
まずは真夏のサルスベリ。
このレンズはフィルム時代のものとしては新しいだけあって、さすがの描写だと思います。
感度400のフィルムは花をハイキーで撮ると、とても鮮やかに写りますね。
次もEMで撮った写真です。
これは、はままつフラワーパークの散策路のつり橋を撮ったものです。
この写真のレンズがまた面白いレンズでして、
古いトキナーの広角「Tokina AF AT-X 17mm F3.5」というレンズです。
35mm判で17mmというと超広角レンズと言えます。だいたいヒトの片目で見える範囲がこの画像に入り込みます。
このレンズは非球面レンズが使われている実はすごいレンズです。歪曲もかなり抑えられています。
ヒガンバナに接近して撮った1枚。
17mmでこれだけヒガンバナが大きく写りこむということはかな~り接近して撮っています。片目で見える範囲ですからね。
画面の歪みがかなり抑えられているのがお分かりいただけると思います。
曇りの日なので写真自体はイマイチですが、、、
足元にたくさん咲いたヒガンバナ。なんだか可愛いい感じですね。
真ん中以外のところがぼやけて写っていますね。
フィルムだからこういう写りは”味”といってしまえますね。この超広角をいつかデジタル フルサイズ一眼で味わいたいものです。。。(いつになるやら…)
つづいて「ニコンF3」で撮ったものです。
まずはフラワーパークを85mmF1.8で撮ったものです。
なかなかに鮮明な写りです。
デジタルで撮ったと言ってもわからないと思います。
フィルムとデジタルでここまで同じように撮れるということに驚きです。
しかしフィルム写真とデジタル写真は違いますよね。
ということで、同じ日に「X-Pro2+XF60mm」と「F3+85mm」で撮った写真を比べてみました。
まずはF3と85mm、フジカラープレミアム400で撮った写真。
そして次に、X-Pro2と60mmで撮った写真をフィルム調にRAW現像した写真。
どうでしょうか?
投影素子が違うのでボケ量に差がありますが、それだけではない違いがありますよね。
フィルムとデジタル、どちらが好みでしょうか。
もう1枚です。
これも同じく上がフィルム写真、下がデジタル写真をRAWで色味をそろえたものです。
こうやって同じ画角で比べてみると違いが分かって面白いですね。
フィルムは光の波長と影を、デジタルはその座標の色を、それぞれ写しているように感じますね。
他にもフラワーパークで撮ったものがありました。
ヒガンバナ越しのトレイン。
乗客の顔がくっきりはっきり写らないところがいいんですよ。記憶の一部みたいで。
雲間から太陽に照らされたヒガンバナ。
デジタルだとフリンジが発生するようなシーンですが、フィルムだと光が滲んだような柔らかい写真になりますね。
日陰に咲くサザンカ。
こういう暗い場所でシャドー大目にするとこれまたフィルムの雰囲気が出てきますね。
背景の真っ黒な部分にも美しさを感じます。
つづいて、やっぱり電車ですね(笑)
こんどはF3に「NIKKOR ED 180mmF2.8」です。このレンズはかなりお気に入りです。
近所で名鉄を撮りました。
定番の3500系です。
ビックリするくらいシャープ!
これがマニュアルフォーカス時代のレンズとフィルムカメラの写りだとは思えません。
前回、同じ場所でこのレンズを使ったときは、絞りを開きすぎていて、ピントを外した写真が多かったのです。
今回はF8まで絞っています。なかなかカリカリですね。
最新の9500系は逆方向から来たので縦位置で。
デジタルで撮ると、LEDのヘッドライトが青白く写るものですが、フィルムだと完全な白色になって見えますね。
西尾線を走ってきた5000系を田んぼ越しに狙いました。
あまりにハイキーなので鉄道写真としては失敗ですが、これはこれでいい感じに撮れたと思っています。
さらに、「RMC tokina 400mm F5.6」でも数枚撮りました。
「456」というスペックのレンズはフィルム時代にシグマ、タムロン、トキナーなどのサードパーティー社から出ていました。
手軽に超望遠を楽しめると思ってトキナーの「456」を買ってみました。
しかし今現在は整備中なのでその姿はお見せ出来ません。
これもかなり古いレンズですが、ゆっても単焦点です。
ただ、レンズにカビがある状態で試し撮りしたので本来の描写ではないですが、
まずは3500が通過したので後追いで。
今までのレンズ(180mm)ではこんなアングルから撮ろうと思わなかったのです。
しかし400mmは180mmの約1/4の画角なので、針穴通しの如く狙い打てました。
陽炎まで写っていますが、ピント面は思ったよりシャープです。
フィルムの残りが2枚しかなかったので、適当に何か来たやつを撮ろうと思って構えていると、見なれない車両がやってきました。
小牧線の300系です!
これは名古屋本線から離れたところを走る車両なのですが、まさかの本線に出現しました。
いわゆる舞木検査場回送というやつだと思います。これから車検か何かを受けに行くのでしょう。
とっさに撮ったのでピント外れましたが、珍しいものが見れてラッキーでした。
ということは2000系ミュースカイが通ることもあるのかな?
ちなみに、最近トキナーレンズの収集にハマっておりました。
今回は17mmと400mmを使いましたが、次回は他のも使いたいと思います。
フィルムカメラは、撮った写真のうち半分くらいが何らかの失敗をしています。
しかし、成功していた時の感動は計り知れなくて、今回もぐっとくるものが何枚か撮れました。
秋の撮影シーズン、またフィルムカメラを持って出かけたいと思います。
ちなみに私はデジタルカメラが嫌いなわけではありません。
このブログではフィルムの価値を持ち上げるためにデジタルと比較しているまでですので。。。