たまにはフィルムカメラを使いたくなります。
ということでデンパークで撮ってきました。
現像の時間もあったのでもう3週間ほど前の話ですが、、、
今回もニコンF3を使いましたが、このアクセサリーを装着してみました↓
F3用のモータードライブMD-4です。
F3を買ったときに出品者の方が付けてくれたものです。単三電池8本を入れるとちゃんと動作しました。
通常F3はシャッターを切るには、巻き上げレバーを引くことでフィルム送りとシャッターチャージを行います。
その動作を自動で行ってくれる代物です。これによって
”連写”ができるのです。
単三電池8本で駆動しますが、電池を装填するとかなり重くなります(笑)
大型のグリップが追加されるのと相まって、ホールディング感はかなり高くなります。
また、F3はジウジアーロのデザインですが、このMD-4も同じくジウジアーロのデザインだそうです。
たしかに、装着した時も、外した時も、F3のデザインのバランスが崩れません。
そしてボタン類の操作もわかりやすい配置だと思います。
現代のカメラと並べてみました。
35mm判カメラ+レンズ(50mmF1.8)で揃えてもこのサイズ感。
サイズは大きいですが、その分、Dfと同じ操作感で撮影することができます。
ピントを合わせて、シャッターボタンを押すだけです。
で、今回はF3+ヘリオス81H(50mmF2)で撮ってきました。
風になびく国旗。
それぞれが綺麗に広がった瞬間を狙ったつもりです。
デジタルなら何枚か撮って一番いいものをあとで選ぶことをしますが、フィルムはそういう無駄打ちがしずらいので、一発で決める、という撮り方が身に着くと思います。
でも実際に身についているかは、、、
花壇を撮りました。
たぶん開放で撮っています。綺麗にボケないところがヘリオスらしいところだと思います。
日時計を撮ってみましたが、、、
右半分が暗いですね。
私のF3は先幕の調子が悪いようです。よく見たら幕が少し凹んでいました。
これは高速側で起きやすい症状なので、なるべく高速シャッターを使わないようにしています。
こういう不具合を含めてのオールドカメラなので、こういう部分も”かわいいな”くらいに思える寛容な気持ちで使ってあげるべきなのでしょう。
寄せ植えを撮りました。
フィルムでもボケを活かすと楽しいです。
デジタルカメラのセンサーとフィルムでは光の入射角が違うそうで、同じレンズを使っても違った描写になるそうな。
そういう違いも比べてみたいものですが。
花に寄って縦位置で狙いました。
奥の玉ボケはなんだかスポットライトのような不思議な形に見えます。
これは絞って全体にピントを合わせて撮ったと思います。
ヘリオスでも絞るとシャープな画になりますね。
でもやっぱりヘリオスなら開放で撮ってこそ個性が出ますね。
背景のボケは引っぱられたような大胆なうるささです。
この時もツバキの展示をやっていたので、ツバキを撮って回りました。
温室の中なので半日陰という感じでしたが、ネガフィルムらしい赤色と緑色がでていました。
カナリナ・カナリエンシスという花だそうです。
キキョウ科と聞いて納得です。しかし電球の傘のようなかわいい形の花ですね。
寄って縦位置で大きく撮りました。
特にひねりもないですが、いい写真が撮れました。
ここから、ケンコーのソフトフィルター、ソフトンスペックAを付けて撮ってみました。
ヘリオスもピントが合えばシャープな写りですが、ソフトフィルターで滲みを付けることでやさしい印象になりました。
ピント面に霧がかったようになります。さらに背景のボケ感も少し変わっているように思います。
一足先にチューリップが咲いていました。
一年前までは全く見向きもしなかった”花”という被写体で、定番のチューリップです。色が鮮やかで綺麗です。
しかしこの写真はソフトフィルターかけていないかもしれません?
たしかフィルター付きで撮った覚えがあるのですが、ソフト効果が薄くてわかりません。
”夢心地”のようなイメージです。
これはソフト効果がちゃんと出ていると思います。
いつもなら奥行きを強調するためにピント面はシャープに描いて欲しいと思うのですが、こういう背景がゴチャつくようなところではソフトフィルターがあった方が誤魔化しができてよいですね。
巨大シルバニアのウサギ、、、
ちなみに名前は「フレア チョコレート」だそうな。
この人形は室内の暗いところにいたので、かなりスローシャッターで撮りましたが、なんとかブレずに撮ることができました。
温室の外に出て最後に一枚。
最近好きなシンロウバイです。
逆光で輝いた花たちが背景で踊っています。
ヘリオスらしいフレア、グルグルボケが出ました。
久しぶりにフィルムカメラを楽しめました。
撮った写真がその場で見れない、見せられない、というのがフィルムカメラの最大のところだと思います。
それはいい意味でもあるのですが、現代においては悪い意味の方が大きいかもしれませんね。
しかしフィルムで撮る、というのは何か特別なことをしているような気分に浸れます。
今回はモードラを付けて撮りましたが、シャッターボタンを押したときの「カシャッ!ウィーン」というモーター音も重厚で、シャッターを切ることに重みがありました。
現像に出しに行った写真屋さんで、期限切れ間近のフィルムを格安で売っていたので買いました。
またフィルムで撮りたいと思います。