前回の続きです。
中津川から、松本、信濃大町、簗場、南小谷と来て、
糸魚川へ向けて大糸線のJR西日本管内に入っていきます。この時点で14時20分。
車両も西日本のキハ120です。
折り戸の扉は手で開けます。
床が高く、昔の気動車のような雰囲気が残っています。
姫川に沿って谷の間を下っていきます。
この区間は並走する国道をドライブしたことはありますが、列車に乗るのは初めてでした。
急なカーブも多く、ものすごい秘境でした。数年前はここをキハ52が通っていたのですね。
糸魚川に近づくとだんだん開けた景色が見えてきます。
西日本と東日本の境目、糸魚川に到着。
糸魚川という川はないのに、このような地名が付いているのですね。
いったん改札を出て駅前へ。
新幹線が通って、巨大な駅舎となっています。
駅前のロータリーには多数の消防車が??
何年か前の大火災を踏まえての消防団の集会のようでした。
駅前にはモニュメントのような感じにレンガの門のような建造物が。
これについては後ほど、、、
そして駅舎の中には??
かつて大糸線の顔として走っていたキハ52が展示されています。
駅の中にある「ジオパル」に入ってみます。
糸魚川は”断層”をウリにしているのですね。
館内にはキハ52が展示されています。
この車両は「待合室」として使われているようです。
中に入ることができます。
雰囲気もそのまま残されているような感じですね。
ぜひとも現役のときに訪れたかった、、、
窓に写真が貼ってありました。
この写真は感動モノですね。今は新幹線の駅舎が建っていますが、かつてはこの場所にキハ52の収まる車庫があったようです。
駅前にあったレンガ造りの建造物はこの車庫だったのですね。
ジオパルの中にはジオラマや子どもが遊べるプラレールの広場などがあります。
入り口にもプラレールが並んでいました。
よくみると貴重なプラレールが、、、
予定よりも1本前に列車があったので、それに乗ることにしました。
糸魚川駅は元国鉄&JRの駅ですが、今は「えちごトキめき鉄道」の駅となっています。
しかし新幹線の駅が建ったからか?ホームは日陰になってとても暗い印象です。
長いホームもほとんどの部分は使われていません。
かつては特急はくたかも停車していた大きな駅ですが、今となっては寂しい雰囲気の駅となってしまったようです。
そして列車がやって来ました。
しかしなにかものすごい違和感が、、、
パンタグラフがない、、、
車両を見るまで知りませんでしたが、この「日本海ひすいライン」の車両はディーゼルカーが走っていました。
せっかく電線が通っている区間ですが、糸魚川から直江津方面に少し行った所に交流と直流の切り替え箇所があり、交直流の電車は値段が高いので気動車を採用しているようです。
(455系を使い続ければよかったのに、、、)
1両編成ですが、座席は転換クロスシート、トイレ付きでした。
しかし乗客全員が着席できていて、この区間の利用者の少なさがうかがえてしまいました。
糸魚川を発車した列車は思いのほかスピードを出して走りました。
いきなり100キロまでフル加速!
トンネルが多く、トンネルの中にある駅もありました(筒石駅)
さすがにJRの本線だった線区だけあって乗り心地のよい線路でした。
17時ごろ、直江津に到着。
もう真っ暗でした。
乗り換えわずかなので駅の外には出ずに、「妙高はねうまライン」に乗り換え。
線路名が面白くて、耳に残るネーミングなので憶えやすいですね。
まっくらで外も見えなかったですが、隣りの乗客の会話から、
「今年は雪が少ないね~
昨日あたらしい靴を買ったけど、今年あと履く機会があるかな、、、」
その人の靴を見てみると、雪用のゴツいブーツでした。
よくみたら周りの乗客も雪仕様?のしっかりした靴を履いた人ばかりでした。
ちょっとした文化の違いを感じました。
かくいう私も防水の合皮靴を履いておりましたが、コンバースなどで来ていたら雪の中を歩けませんでしたね。
途中の二本木駅で自動放送の案内が。
「次の二本木駅は数少ないスイッチバック駅です」
グーグルマップを見てみると、たしかに駅が線路から離れた場所に位置していました。
驚いたのは、通り過ぎた駅にバックで侵入していったことです。
スイッチバックは九州の路線で見たことがありましたが、そのときは運転士がいちいち前後を移動して前後に進行させていましたが、
この路線では運転士は前を見た状態で、バックに入れて後退して駅に入線させていました。
誘導無し?で列車を後退させるなんてすごい勇気ですね、、、
そして終点の妙高高原に到着。
直江津は雨が降っていましたが、妙高は標高が高いからか、雪が降っていました。
すぐに長野方面に乗り継げるのですが、一本見送りました。
一旦改札を出ました。
しかし降雪は白馬ほど多くはなく、真っ暗で写真も撮れないのできっぷを買ってホームで列車を待ちました。
妙高高原駅は18年の夏に訪れましたが、そのときは当然雪はなく、雪景色のこの駅はどんな風になるのだろう?と思いました。
温泉やスキー場の広告が多くて、雪国の駅という感じがして良いですね。
そして長野方面の列車がきました。
入線する列車は跨線橋の上から。
ここからは「しなの鉄道」になります。
南小谷から糸魚川、直江津を経由するルートは行き当たりばったりで決めたのですが、
この115系に乗りたくてこのルートにしました。
やっぱりいいですね~
突然雪が本降りになってきたので、カメラをX-Pro2に変更して気合入れて何枚も撮りました。
ヘッドライトの光で舞う雪が光りました。
前回のブログでは舞う雪を写真で表現することは不可能だと書いたのですが、こういう方法があったのですね。
神秘的な光景でした。
この撮影も本当に面白くて、設定を変えながら何十枚も撮ってしました。
いい加減に列車に乗り、
MT54の美声を聞きながら長野までの50分間は至福のひと時でした。
長野に到着。
115系の顔には雪がついていますね。
隣りにはしなのが停車中。
こちらはきれいな床下グレー。
次の列車までの間にホームで駅そばをいただきました。
寒いホームで食べる温かいかけそば。最高です。
ここから篠ノ井線に乗って松本まで行きます。
この普通列車は小淵沢行き。
寝過ごして小淵沢まで行ってしまったら帰れなくなります。
松本までの間には姨捨駅があります。
ここも坂道の途中にある駅なので、スイッチバックで入線しました。
またしても運転士は先頭に座ったままバックで入線していました。
松本に到着し、松本始発の中津川行きに乗り換えました。
この列車は中津川方面の終電でした。
なかなかギリギリな行程でした。
松本は雪が降っていない?
しかし塩尻駅を発車すると、
周辺には雪が積もっていました。
木曽路も奈良井、木曽福島あたりまでは雪が積もっていました。
そして2時間乗って終点の中津川に到着。
いや~超長時間列車に乗りました。
朝6時3分の始発に乗り、23時35分の終電で帰ってきました。
今回は雪景色の写真を撮るという目的で長野&新潟に行きました。
簗場で白銀世界を撮り、妙高高原で夜の舞う雪を撮れました。
白馬から上の大糸線や、えきごトキめき鉄道には乗ったことがなかったので、初乗車も楽しめました。
思いのほか、大満足の旅になりました。