先日ブログに書いた「Z fc」ですが、予約開始日にソッコーー‼で予約するつもりでいたのですが、何故か踏みとどまってしまいました。。。
その理由こそが、
「Df」があるからです。。。
D5を買って以来しばらく使っていなかったのですが、Z fcの比較としてたびたび紹介されるDfを見ていたら、
「Dfっていいカメラだよなぁ~」
と思いました。
たぶんいずれはZ fcも買うと思いますが、そんなに急いで買わなくてもいいかなと。。。
で、今回はDfに似合うレンズについてです。
この二つのレンズは、私が思う
Dfに最も似合うレンズです。
右が「GN Auto NIKKOR 45mmF2.8」
左が「RMC Tokina 28mm F2.8」です。
このGN45mmは、ニコン初のパンケーキレンズで、とにかくレンズ長が短く薄いレンズです。
今回はこのレンズを使っていきます。
このレンズはテッサーと呼ばれる構成のレンズで、小さいのによく写ると評判です。
これだけ小さくても開放F2.8という明るさです。
45mmという焦点距離は絶妙で、50mmより明らかに広く、寄れば一点を強調させることもできます。
しかしこのレンズは小ささゆえに繰り出し量があまりなく、あまり寄ることができません。
そこだけは欠点ですね。
ところで名前のGNというのはガイドナンバーのことだそうで、フラッシュを使う時に便利な機能があるのですが、私はフラッシュを使わないのでよくわからず、、、
このレンズには専用フードが存在します。
なかなかこのフードが希少で、フードが付属していたものを買いました。
下手したらレンズよりもフードの方が高かったりします。
そしてなによりこのレンズはDfによく合います。
パンケーキレンズなら、「AI-s 45mmF2.8P」や「AI-s 50mmF1.8」などもありますが、、、
このレンズがDfに似合う理由は、「非AIレンズ」だというところです。
非AIレンズを使用できるということは、Dfの魅力の一つなんです。
でっかいカニ爪が良く似合いませんか?
上から見るとこんな感じ。
しかし正直に言うと、このレンズは操作がしづらいです。。。
レンズ長が短すぎて、ピントリングも絞り環も操作しづらいです。
なので今回の撮影では三脚に据えて、ピント調整はフォーカスピーキングで行いました。
(手持ちしやすいパンケーキレンズを全く生かせず笑)
今週は土日ともに雨の予報でした。
しかし結局まとまった雨が降ることはなく、日曜日の昼過ぎから東山動植物園へ。
1/1250 f2.8 ISO100
アナベルがありました。とりあえず開放F2.8で一枚。
周辺減光も相まって、曇り空のどんよりとした空気感が出ました。
1/160 f2.8 ISO100
大きな木。最短距離にピントを置いて見上げて撮りました。
ぶっちゃけるとボケはあまり綺麗ではありません。
しかしテッサー構成だけあってピント面はシャープ?いや適度な緩さがありますね。
1/50 f16 ISO100
イソトマの花壇。奥には結婚式場です。
F16まで絞って撮りました。
ここまで絞ると、全体にピントが合ってパンフォーカスになりますね。
1/1600 f2.8 ISO100
1/200 f8 ISO100
新しい温室&スカイタワーを撮影。
絞りを変えて撮り比べてみました。
F2.8では中央以外が暗くなっていて、隅のスカイタワーは滲んで鮮明に写っていません。
F8まで絞ると全体的に明るさが均一になり、スカイタワーも鮮明に写っています。
このレンズは古いレンズなだけあって、開放ではしっかりと個性が出てくれますね。こうでなくっちゃ!
1/1000 f2.8 ISO100
池に浮かぶお皿のようなパラグアイオニバス。
はじめて見ましたが面白いですね。
1/10 f11 ISO100
モミジの並木のところも絞って撮りました。
開放では心もとない感じの写りですが、絞って撮るとしっかり写りますね。
1/30 f2.8 ISO100
しかし開放の雰囲気もいいですね。
今回は三脚を持ってきて正解でした。
曇り空だったので、開放でもシャッター速度がかなり遅くなってしまいました。
1/50 f8 ISO100
茶室のところに来ました。
ここは緑に囲まれていて居心地がいいです。
曇りの方が緑が綺麗に写るので良いかもしれません。
1/50 f2.8 ISO100
ちいさなアジサイがありました。
これでも最短距離まで寄っています。
やはりこういったシーンでは寄れないところが気になってしまいますね。
寄れればボケを活かした写真も撮れるのですが、そういう撮り方をするレンズではないのですね。
1/160 f2.8 ISO100
池畔のアジサイを狙って撮りました。
この45mmという画角はスナップ撮影に向いていると思います。
なるべくたくさんのものを写り込ませつつ、丁度いい距離感に圧縮できるのです。
1/400 f2.8 ISO100
道端のアジサイ。
ここだけ陽が当たってアジサイがいい色に光っています。
1/30 f2.8 ISO100
池の横を歩いていると、コイが集まってきてしまいました。エサはないのだよ。。。
1/400 f2.8 ISO100
合掌造りの家をアンダー露出で狙いました。
曇り空の暗さが良く出せました。
1/30 f4 ISO100
ホタル沼のところ。
たしかに綺麗な水が流れています。
F4という絞り値は結構好きなんですが、このレンズの場合F8まで絞らないと四隅まで解像しませんね。
1/80 f2.8 ISO100
普通のレンズだったら、絞り値は被写界深度の調整に使いますが、オールドレンズの場合は周辺減光の調整にも使いますね。
暗い感じを出したいときは開放で周辺減光を利用しました。
1/250 f2.8 ISO100
何とも奇抜なユリがありました。
見事な咲き誇りです。
ユリの香りが辺りに漂っていました。
1/100 f2.8 ISO100
で、ここで昼飯を、、、
という話なんですが、買ってきたパンを撮るのが適当過ぎですね(汗)
ヤマザキのパンはどれもおいしいですね。
ここでレンズを変えて、次はトキナーの28mmで撮っていきましたが、その様子は次のブログで。
GN45mmは以前から欲しいと思っていたレンズでした。
何より見た目ががかっこよくて、このレンズをDfにつけて撮りたいと思っていました。
実際に手にしてみると、やっぱりDfによく似合います。
そして写りの方はオールドレンズなのであまり期待していませんでしたが、開放で緩く滲む感じから、絞っていくごとにシャープな写りに変わっていく感じが楽しかったです。
絞りの一段ずつに違いがあるのが楽しく感じました。
そしてDfも素晴らしいです。非AIレンズの救世主です。
他のニコン フルサイズ一眼レフではAI連動爪が干渉するため、非AIのこのレンズは使えません。
AI連動爪を折りたためるDfだけが使えるのです。
そしてコマンドダイヤルでF値を入力することで、EXIF情報に絞り値を記録することができます。
これもたぶん他のカメラではできません。
今回の撮影でDfの活路を見いだせました。