2016年07月14日、
2016年07月15日及び
2016年07月16日の記事の続編です。
新型 “TWINGO” と新型 “forfour/fortwo” はルノーとダイムラーの2社により共同開発され、ともにRR車としてこの世に出たわけですが、そもそもこのコラボレーションはどちらの提案によるものだったのでしょうか?
2010年2月11日付フィナンシャルタイムズ・ドイツ版を情報源とする記事を見つけましたので引用します。
自動車大手ダイムラーは、超小型車「スマート」と仏ルノーの「トゥインゴ」のプラットホームを共有化する方向だ。
ダイムラーは昨年から「スマート」での協業について複数の候補先と協議しており、中でもルノーは最も有力視されている。ダイムラーは4人乗りの「スマート」を復活させる計画で、これを「トゥインゴ」の新モデルと共同開発する意向とみられる。
ただ、ダイムラーとルノーはまだ詳細について協議を続けている段階で、最終的な合意は第2四半期(4~6月)に持ち越される可能性がある。
※引用元
http://europe.nna.jp/articles/show/20100212dem001A
なるほど、
ダイムラーは新型 “forfour” の共同開発先を探していて、そのメガネにかなったのがルノーというわけです。言い出しっぺはダイムラーです。
さらに調べていくと、
SAE INTERNATIONAL(http://www.sae.org/)の記事にたどり着きました。
原文は英語ですが、大意をまとめると以下のようになります。
・ルノーはRRの採用に対して、コストの高さから収益を上げるのは難しいと判断し、あまり乗り気ではなかった。
・ダイムラー社のDieter Rohkohl氏(スマートのDesign Project Manager)はこのプロジェクトを推進したキーマンだ。ルノー社内部に入ってルノーの陣営に対してRRの採用を決断させるのに力を尽くした。
・ダイムラーは “smart fortwo” の17年にわたる実績であるAセグ向けRRレイアウトとアイコニックな設計思想である “Tridion safety cell” をルノーに供与した。
・ルノーはそれに基づきSCe70エンジンの開発と両社のモデルが共有する基本設計を担当した。
※原文
http://articles.sae.org/13970/
さて、今回は安全性能についての第三者機関による評価の比較です。
【Euro NCAP 対決】
“TWINGO”、“smart forfour” 、“smart fortwo” の3車とも2014年基準の4つ星ですが、評価点は微妙に異なります。
FF車とはどの程度違うのか? 参考程度に FIAT “PANDA” のレーティング画像も載せておきます。
【最後にちょっと】
スマートのアイコニックな設計思想である “Tridion safety cell” をはじめSAE INTERNATIONALから入手した画像をアップします。
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オートモビルズ ■ ルノー | 日記
Posted at
2016/07/17 19:20:14