
Withings の体組成計ニューモデル “Body Cardio” を2月13日から使っています。
“Body Cardio” の最大の特徴は “脈波伝播速度” 測定機能があることです。これは Withings の説明によれば、家庭用体重計市場で初とのことです。
一方、日本の医療機関では “血圧脈波検査” あるいは “血管年齢検査” と呼ばれる血管機能検査が普及してきました。この測定にはフクダ電子の血圧脈波検査装置の採用が多いようです。
3月24日に動脈硬化ドックを受けてきました。数種類の検査を受けましたが、そのうちのひとつにこの装置を使った “血圧脈波検査” がありました。そこで “Body Cardio” の “脈波伝播速度” とを比較してわかったことをレポートします。
【 Withings の体組成計3モデルの比較 】
Withings の体組成計は amazon に出品されており、新旧含めた3モデル(現行モデルは “Body Cardio” と “Body” の2モデル)の比較表を見ることができます。
“Body Cardio” のみが “脈波伝播速度” 測定機能があることがわかります。
尚、商品名の “Body Cardio” の「Cardio」とは「心臓」を意味しますが、キャッチコピーにある『心臓の健康状態・・・』というのは正確さに欠ける表現のような気がします。
▼ amazon.co.jp から拝借した画像を編集したもの
出典:https://www.amazon.co.jp/Withings-%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88%E4%BD%93%E9%87%8D%E8%A8%88-Cardio-Wi-Fi-Bluetooth%E5%AF%BE%E5%BF%9C-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%AD%A3%E8%A6%8F%E4%BB%A3%E7%90%86%E5%BA%97%E5%93%81/dp/B01JZ0PXCK/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1490639765&sr=8-1&keywords=Withings
【 “Body Cardio” の “脈波伝播速度” とフクダ電子 “Vasera” の CAVI 】
“脈波伝播速度” については Withings から、CAVIについてはフクダ電子から得た情報に基づき編集した画像を並べてみました。
参照したのは以下のURLです。
https://help.withings.com/hc/ja/categories/202723437
http://www.fukuda.co.jp/medical/support/arteriosclerosis/cavi.html
http://www.fukuda.co.jp/medical/support/arteriosclerosis/abi.html
http://www.fukuda.co.jp/medical/support/arteriosclerosis/vasera.html
尚、“脈波伝播速度” は Pulse Wave Velocity(略称:PWV) の日本語訳であり、CAVI(正式名称:Cardio Ankle Vascular Index)を日本語に訳すと “心臓足首血管指数” となります。
▼ どちらも動脈の硬さを反映する指標です。

▼ どちらも標準値もしくは基準値が公開されています。
▼ “Body Cardio” は素足で乗るだけ、フクダ電子の “Vasara” はベットに横臥し上腕と足首に血圧計のカフを巻く(さらに心電図の電極と心音マイクを胸につける)必要があり、測定方法は大きく異なります。
尚、ABI(正式名称:Ankle Brachial Pressure Index)を日本語に訳すと “足関節上腕血圧比” となります。ABIは、下肢の動脈の狭さやつまり具合を評価する指標です。
【 “Body Cardio” とフクダ電子 “Vasera” の測定値を比較 】
“Body Cardio” の3月27日の脈波伝播速度は[7.0 m/s]、フクダ電子 “Vasera” の 3月24日の R-CAVI と L-CAVI の測定値は[7.1 m/s]と[7.0 m/s]と近い数値を示しました。
“Body Cardio” の脈波伝播速度は簡易な測定とはいえ、医療機関での CAVI 測定値との差が小さく、動脈の硬さを反映する指標として信頼できることがわかりました。
▼ 左列の脈波伝播速度と血圧は3月27日に “Body Cardio” と “Wireless Blood Pressure Monitor”(Withings製、並行輸入)で測定した数値です。中央列は数日間のグラフです。脈波伝播速度と血圧は相関関係がありそうです。
▼ 3月24日に東京医療センター(独立行政法人国立病院機構)で測定した血圧脈波検査の詳細レポートです。CAVI は PWV と違って、測定時の血圧に影響を受けにくいとされています。
【 最後にちょっと 】
昨年7月29日に別のクリニック(整形外科)でCAVI 検査を受けた時は、 R-CAVI と L-CAVI の測定値は[9.3 m/s]と[8.7 m/s]でした(血管年齢はいずれも60代前半)。あの時に受けた失望感が今は解消しホッとしています。
8か月の経過はあるもののこれほど大きな差が出たのには驚きました。確かな理由はわかりませんが、有酸素運動(特にエアロバイク)による脚の血流の改善が大きく貢献したのでは・・・と想像しています。
尚、CAVI は「キャビィ」、ABI は「エービーアイ」と読みます。
おしまい。
ブログ一覧 |
ヘルス・レコード/アンチエイジング/フィットネス | 日記
Posted at
2017/03/28 08:33:23