3月24日に東京医療センター(国立病院機構)で “動脈硬化ドック” を受診し、4月18日に『動脈硬化ドック成績報告書』が届きました。
記事にするという予告をしていましたが、随分と時間が経ってしまいました。遅れた理由は担当医師への質問をしてからと考えていたためです。
※ タイトル画像は多くの “動脈硬化ドック” で採用されている “頸動脈エコー検査” を表したイラストです。
東京医療センター(国立病院機構)の “動脈硬化ドック” では報告書の内容について電話で質問をすることができます。しかし、その機会は毎週火曜日の限られた時間しかなく、自分の中で後回しになっていました。
もしや、一部の方にはご心配をおかけしてしまったかもしれませんが、結果はひとまず安心できるものでした。差し障りのない範囲でできるだけ詳しく書いていきます。ご興味ある方はお付き合いください。
【 事前に把握しておきたいこと 】
東京医療センターへはマイカーで出かけました。敷地が広大で他の医療施設では考えられないくらい大きな平面駐車場があります。元をたどれば
海軍軍医学校第二付属病院です。おそらくいつ出かけても駐車場に駐められず困るということはないでしょう。
東京医療センターだけかもしれませんが、“動脈硬化ドック” に関しては検査項目によって院内をあちこち移動しなければならないことから、検査用の服に着替える必要はありませんでした。ただし胸やお腹を出したりすることから軽装でいくのがオススメです。もちろん着替えをしなくても貴重品等荷物をしまう鍵付きのロッカーは用意されています。
そう、検査項目には “ダブルマスター運動負荷心電図” というものがあります。これは踏み台昇降を3分間行った後、心電図を測定するというものです。このため動きやすい服装がオススメです。
他の医療施設の場合、外来の人間ドックは別棟の健診センターだったりしますが、こちらは院内に後から割り振られたであろう一画が、受付〜着替え〜待合〜身体測定〜血液採取をする健診センターの専用スペースとなっています。このためか受診できる人数はごく少数です。“動脈硬化ドック” の場合は週1回金曜日のみで、1日1名(ご夫婦であれば1組2名)という小規模なものです。
尿検査がありますが、事前に郵送で届く採取用の容器に自宅で採取したものを持参する方式となっています。また、管理栄養士による栄養指導があるため『食習慣調査票』と3日分の『食事記録』に記入した上で持参することが求められています。
【 検査項目のおさらい ー 3つの医療施設の比較 】
2017年1月21日の記事で掲載した検査項目の一覧を再掲します。
54,000円の料金の中には昼食代(病院の食堂での1,000円程度の定食)も含まれています。
【『動脈硬化ドック成績報告書』の概要 】
全部で18ページ程度の報告書です。私の場合はオプションの “腹部エコー”(追加料金6,000円)の報告書も含まれています。
▼ 報告書の表紙。
▼ 食生活診断表。
【『動脈硬化ドック成績報告書』の核心部分 】
報告書の核心部分を引用します。文字色の赤と緑及び文字の拡大は私の編集によるものです。以下引用。
■ 総合所見まとめ
1)血圧脈波検査の結果では動脈硬化の程度は40歳代後半から50歳代前半に相当との結果であり、下肢への動脈の詰まりの程度も正常でした。
しかし頸動脈エコーでは左頸動脈に1.6mmのプラークと呼ばれる動脈硬化病変を認め、その点では動脈硬化の程度は年齢より強いと思います。
2)心臓に関しては安静時心電図は正常範囲内であり、運動負荷心電図も陰性でした。採血では心臓の負担を示す血中BNP値は21.8と正常範囲内であり、胸部レントゲンでも心拡大を認めませんでした。
3)腎機能については採血で血清クレアチニン値は0.96と正常ですが、推定GFR値は62.9と軽度低下を認めました。しかし尿検査では明らかな異常を認めませんでした。
4)
採血では悪玉のLDLコレステロール濃度は80と正常であり、より悪玉の酸化LDL濃度も68と正常でした。良い結果であると思いますが、健康な体作りには麺類よりも魚肉や緑黄色野菜をバランスよく摂取されるのがよいと思います。
5)
糖尿病については血糖は103mg/dlと正常であり、HBAlc5.8%と正常でした。
6)血中のビタミンC濃度もE濃度も正常でした。
7)腹部エコーでは腹部大動脈に動脈瘤を認めませんでした。
引用ここまで。
▼ 血圧脈波検査結果。2016年7月29日の測定値からすれば大きな改善がありホッとしています。当時の結果は
CAVI検査 右:9.3(血管の硬さは60代前半に相当します)
CAVI検査 左:8.7(血管の硬さは60代前半に相当します)
でした。
▼ 頸動脈超音波検査報告書。病変のプラークが認められた左頸動脈の模式図があります。
【 最後にちょっと 】
血圧脈波検査、LDLコレステロール濃度及び酸化LDL濃度、血糖値については安心できる検査結果が得られました。
問題は左頸動脈のプラークです。担当医師によれば50代(ギリギリ50歳代という年齢)ではあまり例のないことのようです。しかし、プラークは短期間でできることは稀で長い年月をかけてこうなった可能性が高い。つまり病変ではあるものの緊急性はないということでした。
よい結果が多かった反面悪い結果もありましたが、自分の体の状態を知るためにも受けてよかったと感じています。
2年後にまた検査を受けようと考えていますが、もしプラークが今より大きくなっていたら、健康保険は使えないものの “キレーション治療” を検討すべきかもしれません。
“キレーション治療” とは体内から有害なミネラルや老廃物を取り除く方法で、血管内に金属やミネラルと結合する性質をもつキレート剤を点滴する治療です。我が国ではまだ一般的とは言えませんが、米国では信頼でき臨床効果のある代替医療と位置付けられています。
おしまい。
ブログ一覧 |
ヘルス・レコード/アンチエイジング/フィットネス | 日記
Posted at
2017/06/07 18:44:17