
ブランド別に書いてきた “第5回 横浜ヒストリック・カー・デイ” の記事の8本めです。
今回は Alfa Romeo 編です。取り上げるのはたった2台ですが、ご興味ある方はお付き合いください。
【 Alfa Romeo giulia super 1965 】
【 Aifa Romeo Spider 1967 】
【 最後にちょっと 】
Alfa Romeo のモデル名は響きだけでも魅力的ですネ。何しろ“Giulietta” や “Giulia” という女性の名前ですから。
“Giulia” は名前から受ける印象に反して女性的とは言えない造形デザインですが、この箱型スタイルは好みです。
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さて、連作記事8本で合計23台の参加車輌を取り上げてきました(『Austin 編 その1』の “Jaguar Mk VII” はカウントしていません)。
そのうちの8台が屋根なしのオープンスタイルのクルマでした。Mercedes-Benz には “
Cabrioret”、Alfa Romeo には “
Spider” という名称が追加されていました。ここではモデル名の末尾に使われるオープンスタイルのボディを表す用語について整理してみます。
■ 2つの分類
・通常モードがオープンで屋根が閉められるボディスタイル。
・通常モードがクローズドで屋根が開けられるボディスタイル。
の2つに分類できます。
■ 通常モードがオープン
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Roadster(ロードスター):軽量、2シーターであることが条件。幌はあくまで雨除け。代表車として マツダロードスター、BMW Z4。
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Speedster(スピードスター):ロードスターとほぼ同じだが、スピードが出るようにしたもの。現在は Porsche の登録商標。代表車として Porsche 911。
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Spider / Spyder(スパイダー):スピードスターとほぼ同じ。代表車として Alfa Romeo Spider。
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Barchetta(バルケッタ):イタリア語で小舟を意味する。代表車として Fiat Barchetta、Ferrari 550 Barchetta Pininfarina。
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Drophead Coupé(ドロップヘッド・クーペ):英国流大型クーペ(4シーター)のオープンスタイル版。代表車として Rolls-Royce Phantom Drophead Coupé。
■ 通常モードがクローズ
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Cabriolet / Kabriolett(カブリオレ / カブリオーレ):語源はフランス語で元来は『2人乗り幌付きの1頭だて2輪馬車』を指す。主にフランス及びドイツでの呼び方。
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Cabrio(カブリオ):???
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Convertible(コンバーチブル):語源は英語で変換という意味の「convert」に可能という意味の「able」がついたもの。主に米国及び英国での呼び方。
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Targa Top(タルガトップ):由来はイタリアでかつて行われていたタルガ・フローリオ耐久レース。頭上のルーフパネルのみ外せる構造でBピラーは固定。現在は Porsche の登録商標。
■ 通常モードによらない例外
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Cabriolet / Kabriolett(カブリオレ / カブリオーレ):前回取り上げた Mercedes-Benz 220SE Ponton Cabriolet は通常モードがオープンと思われます。
また、現行販売されているモデルの場合は Roadster や Cabriolet と呼ばれることが多いようです。従来からの機能による名称とは別の基準で命名されており、この辺りはブランドによってまちまちで、明確な定義ができない状況です。
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ブランド別画像はそろそろネタ切れです(撮った写真はまだまだありますが役不足な出来ばかりです)。次回は最終回として番外編(仮称)をアップする予定です。
Posted at 2016/11/16 20:21:46 | |
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