大動脈瘤は、できる場所によって胸部大動脈瘤と腹部大動脈瘤に分けられます。瘤という字はコブを意味しますが、実際には大動脈の一部とは限らず、胸部から腹部にかけて長くふくらむケースもあります。
一般的には、血管の直径が通常の1.5倍程度になると大動脈瘤と診断され、2倍程度になると手術が必要とされます。人によっては、健康時には直径2~3cmの大動脈が、7~8cmにもふくれることもあります。
発症年齢は70歳代がピークですが、50歳代から増え始めます。大動脈瘤は急に大きくなるわけでなく、少しずつ拡大していくので、中年期から動脈硬化には注意が必要です。
ただ、大動脈瘤ができても、破裂するまでは血液がふつうに流れています。そのため、痛みなどの前兆はありません。
しかし、大動脈瘤が破裂して出血を起こすと、胸部の場合には胸や背中に強い痛みを感じ、呼吸困難に陥ることもあります。腹部の場合には、お腹や腰の付近にやはり強烈な痛みを感じます。一般に大動脈瘤の破裂による痛みはかなり激しいものですが、高齢者のなかには知覚神経の機能が低下していて、我慢できる程度の痛みしか感じない場合もあります。
出典:はじめよう!ヘルシーライフvol.75 大動脈瘤と大動脈解離...高血圧の人は要注意(2009.09.10)
大動脈解離は、血管のいちばん内側にある内膜に亀裂が入り、そこから血液が一気に流れ込み、次の中膜が裂けて剥離を起こす病気です。中膜の剥離が進んで外膜まで破れると、大出血を起こすこともあります。
大動脈解離の場合、ほとんどの人が経験したことがないほどの激痛を感じます。引き裂かれるような痛みとか、バットで殴られたような痛みと表現する人もいるほどです。
しかも、痛みはしばしば胸から背中や肩、そして腹部というように移動します。それは患部が次第に広がっていくからで、人によっては胸から腹部にかけて、長い解離が生じることもあります。したがって痛みをこらえていたりすると、どんどん解離が大きくなり、それだけ死亡率も高くなるので、すぐに病院へ行く必要があります。
発症年齢は70歳代がピークですが、30歳代、40歳代にも少なくありません。とくに高血圧の方は解離を起こしやすいので、早くから注意したほうがいいでしょう。
出典:はじめよう!ヘルシーライフvol.75 大動脈瘤と大動脈解離...高血圧の人は要注意(2009.09.10)
日本国内のいくつかの地域で調査が行われ、年間発生率は10万人あたり3人前後であることが示されています。動脈解離の発症のピークは70代で、発症者の男女比は、中年期には男性が女性の2~3倍ですが、高齢になるほど差は縮まります。発症者は冬場に多く、夏場には少ない傾向があります。時間的には日中、特に6~12時に多いと報告されています。
日本で行われた調査では、急性大動脈解離を発症した患者の61%が病院到着前に死亡していました。また、急性大動脈解離によって死亡した患者の87%は、心臓に近い上行大動脈からの出血によって心臓の動きが妨げられた(心タンポナーデ)ために亡くなっていました。
なお、国内で大動脈解離患者に対して行われた手術の件数は、2004年は約4000件弱でしたが、2008年は約5000件で、徐々に増加しています。
出典:突然発生する急性大動脈解離、救命は時間との闘い(2015/6/4)
大動脈の病気は「運動中に起こりやすい」と指摘するのは自治医科大学付属さいたま医療センターの安達秀雄副センター長だ。運動時は血圧の変動が平常時よりも大きくなる。こうした点が引き金となっているとみられる。
中高年が親しむスポーツの代表例であるゴルフのプレー中に起きるケースなどが目立つという。「明確な根拠はないが、クラブを振るときの体をひねる動きによって血圧が上がるためではないか」と安達副センター長は推測している。
(中略)
自治医科大学付属さいたま医療センターでは1990~2014年に実施した約600例の急性の大動脈解離の手術のうち、8例が車の運転中に起きていた。6例は意識があり自分で車を止めて大事故に至らなかった。残りの2例では同乗者が車を止めて大事に至らなかった場合と交通事故を起こした場合があった。
出典:日本経済新聞朝刊2015年12月20日付
「高血圧」というと、よく耳にする病気なので、日頃から気をつけている人も多いと思いますが、“隠れ”高血圧と呼ばれるものがあり注意が必要です。「健康診断で血圧の値が正常だったので問題ない」、「私は昔から低血圧タイプだから・・・」と安心している人、実は、高血圧のリスクを抱えているけれども、気がついていないだけの“隠れ”高血圧かもしれません。
10月、茨城県の保険会社に勤める40代の働き盛りの男性3人に、1日のうちに血圧がどう変化するのか、24時間の血圧を30分ごとに測定できる「24時間血圧計」をつけてもらいました。
3人とも直近の健康診断の血圧の値は問題なく、これまでも高血圧と診断されたことはありませんでした。
ところが、2日後、測定結果を見てもらうと、問題のある人が1人、見つかりました。
(中略)
測定は、朝の9時半から次の日の朝9時半まで行われ、血圧の数値は食事をとると上がるなど、1日の間、変動するものですが、川井さんの血圧はまず、職場に向かう間にぐんぐん上昇し、仕事中は、危険を示す上のラインをほとんど超えていました。
測定結果を見て、川井さんは、「事務所にいる時の血圧が高いですね。事務所での仕事がストレスなのかもしれない。実際に、仕事中ずっと血圧が高いということが分かると心配になってきます」と話していました。しかし、自分では高血圧の自覚は全くなかったということでした。これが、“隠れ”高血圧です。
出典:"隠れ"高血圧に注意(2012年11月12日)
大動脈解離ではときに他の病気とよく似た種々の症状がみられますが、通常は特徴的な症状から診断できます。大動脈解離がみられる人の約3分の2では、腕と脚の脈が弱くなったり感じられなくなったりします。心臓へ向かって解離が進んでいる場合は、雑音が生じるため聴診器で聞くことができます。
大動脈解離を発見するには、まず胸部X線検査を行います。この検査では、症状がみられる人の90%で大動脈の拡張を確認できます。しかし、大動脈の拡張は他の病気によって起こることもあります。X線を通さない造影剤を注射して行うCT検査は、素早く確実に大動脈解離を描出できるため、緊急時に役立ちます。心エコー検査や経食道心エコー検査(心血管系の病気の診断: 心臓超音波検査(心エコー)とその他の超音波検査を参照)も、大動脈解離を非常に小さいものまで確実に描出できます。
出典:メルクマル医学百科 家庭版 大動脈解離
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