2017年1月15日の記事では、「近いうちに “アンチエイジング・ドック” を受診し、“
筋肉年齢”、“
血管年齢”、“
神経年齢”、“
ホルモン年齢”、“
骨年齢” を把握したいと考えています。」と書きました。
あの時点で候補に挙げていたのは
日本抗加齢医学会が認定する医療施設のうち神奈川県内にある3施設でした。
※ タイトル画像は多くの “動脈硬化ドック” で採用されている “頸動脈エコー検査” を表したイラストです。
【 神奈川県内にある3つの医療施設の行うアンチエイジングとは 】
❶
日本鋼管病院 ドック・健診センター 人間ドックオプション検査
http://www.koukankai.or.jp/humans_dock/course_list.html
❷
鶴見大学歯学部附属病院 アンチエイジング外来で行うこと
http://ccs.tsurumi-u.ac.jp/aag4/03.html
❸
相模原中央病院 アンチエイジング
http://sagamihara-chuo-hospital.jp/index.php?id=22
しかし、公式webの情報を見ながら電話で問い合わせをしたところ、私がイメージしていたものとはかなり異なるものであることが判明しました。
▼ 私がイメージしていた5つの判定項目。この五角形上に判定された機能年齢がプロットされる。
まず、受診の目的や想定するターゲットが全く異なる印象を受けました。
❸ の医療機関は人間ドックのように自由に申し込みができる検査ではなく、脳外科の “キレーション治療” を受けるための前提検査であることが大きな特徴です。“キレーション治療” とは特別な点滴を行うことによってカラダの老廃物や有害金属を排出させる治療で、半年間を目安に約100万円かかります。
動脈硬化だと診断されたら試してみる価値はありそうですが、脳外科を受診するような自覚症状もなく、そもそも「動脈硬化の恐れがある」とされただけなので私には向きません。
❶ の医療機関は人間ドックオプションとして設定されているもので、1日ドックと併せて受けることが条件となり、単独では受けられません。
また、私が求めている5つの判定項目のうち、“② 血管年齢”、“⑤ 骨年齢” は機能年齢が何歳と判定されそうですが、“③ 神経年齢”、“④ ホルモン年齢” についてはどういう判定なのかわかりません。“① 筋年齢” はそもそも検査項目には見つかりません。
❷ の医療機関は非常に多くの生化学検査が用意されていることに驚きます。しかし、メインターゲットは富裕層の女性であるという印象は拭えません。
とあるメディアが体験取材をした記事を見つけたのでリンクします。
アンチエイジングドック体験記 口腔と全身の老化度はこうやって調べる!
アンチエイジングドック体験記。筋肉、骨、ホルモン年齢はいかに!?
電話で問い合わせた際に “① 筋年齢” について質問したところ、「握力測定で判定する」という拍子抜けする回答でした。しかし、このアンチエイジング・ドックを否定するものではありません。むしろその価値は認めるものの私には向かないという判断をしたにすぎません。
やはり、まだまだ日本の抗加齢医学及びアンチエイジング・ドックは一般的ではないようです。アンチエイジングを謳う多くの医療施設が富裕層の女性をメインターゲットにしているような気がします。
同志社大学 生命医科学部/アンチエイジングリサーチセンターの米井嘉一教授が目指す健康長寿への寄与は道半ばといったところのようです。
日本鋼管病院の人間ドックコース一覧 を眺めているうちに、私の探しているドックは、“動脈硬化ドック” をキーワードにした方が良さそうだという気がしてきました。
【 次に比較検討した3つの動脈硬化ドック 】
そこで、“動脈硬化ドック” をキーワードに検索して新たに見つけた2つの医療機関を加え、比較検討してみました。一覧表を作成するにあたりソースとしたのは各医療施設の公式webページです。
■ 日本鋼管病院 ドック・健診センター 人間ドックコース一覧
http://www.koukankai.or.jp/humans_dock/course_list.html
■ 独立行政法人国立病院機構 東京医療センター 動脈硬化ドック
http://www.ntmc.go.jp/p_pati/contents/300.html
■ 虎の門病院 付属健康管理センター・画像診断センター 動脈硬化ドック
http://www.toranomon-dock.jp/dock/course.html
▼ 動脈硬化ドックを3つの医療施設で比較
こうして一覧表で比較すると、その差は歴然です。料金は全て予算内に収まるので、東京医療センターと虎の門病院の二択です。
虎の門病院の料金が高いのは検査項目の⑧と⑦のためと思われますが、私にとって必要な項目なのでしょうか? そもそも虎の門病院はエグゼクティブに人気の高い病院で、リッチ層がメインターゲットのような気がします。
迷っていたところ ⑦ について医師の解説記事が見つかりましたので、引用します。
みなさんは動脈硬化の検査というとどのような検査を思い浮かべますか?
頸動脈エコーや脈波伝搬速度検査(血管年齢検査)などでしょうか?
インターネットなどで検索してみると、たいていこのような検査がヒットすると思います。
それぞれ、頸動脈の壁の厚みを見ることで動脈硬化を評価したり、脈波をみることにより動脈の硬さを評価したりすることで、全身の動脈硬化の程度を推定しようとする検査で、その有効性も確立されています。
それでは、冠動脈カルシウムスコアという検査をご存知でしょうか?
心臓を栄養する動脈である冠動脈の石灰化を測定するCT検査です。
血管の石灰化は動脈硬化の現れで、冠動脈に起きた動脈硬化を画像のもつCT値というもので評価しようというものです。
冠動脈カルシウムスコアは冠動脈の動脈硬化評価として有効であることが、数多くの論文で示されています。例としては、冠動脈カルシウムスコアが高いほど将来の心血管事故が高い1)ことや、無症状の人でかつ冠動脈カルシウム0ということは、動脈硬化疾患発症のリスクが低い2)ことなどがあげられます。
(以下略)
出典:NPO法人 性差医療情報ネットワーク 冠動脈カルシウムスコア(2016.10.25)
この記事から学んだのは、『④と③は有効性が確立されている』、『⑦が有効であることが多くの論文にある』で、どうやら⑧はそれ以上を望む人向けであるということです。
そうとなれば、国立病院機構 東京医療センターの他では見られない⑨と、他よりも手厚いと思われる⑤と⑥の優位性が際立ってきます。
【 InBody S20 とは 】
国立病院機構 東京医療センターが導入している InBody は S20 という医療機関向けのモデルのようです。
【 InBody S20 でわかること 】
InBody S20で測定できる項目は以下のとおりです。
■体成分分析
1. 細胞内水分量(ℓ)
2. 細胞外水分量(ℓ)
3. タンパク質量(kg)
4. ミネラル量(kg)
5. 体脂肪量(kg)
■骨格筋・脂肪
1. 体 重(kg)
2. 骨格筋量(kg)
3. 体脂肪量(kg)
■肥満診断
1. BMI
2. 体脂肪率(%)
3. ウエストヒップ比(WHR)
■体水分
1. 右腕(ℓ)
2. 左腕(ℓ)
3. 体幹(ℓ)
4. 右脚(ℓ)
5. 左脚(ℓ)
■体脂肪量バランス
■栄養評価
■体重管理
■肥満診断
■身体バランス
■身体強度
■健康評価
■体重調節
1. 適正体重
2. 体重調節量
3. 脂肪調節量
4. 筋肉調節量
5. フィットネススコア
【 最後にちょっと 】
決めました。電話で予約を取り3月24日に国立病院機構 東京医療センターで動脈硬化ドックを受けることにしました(電話予約をしたのは記事を書いている今日ではなく、2日前の木曜日です)。
2016年7月29日から始めたほぼ毎日のウォーキング(5 km 〜 7 km)、本日(1月21日)から始めた3種のミネラルサプリ(Ca, Mg, Zn)の摂取が3月24日の検査結果にどう反映されるか楽しみです。
逆に “血管年齢” と “骨年齢” が改善されていなければショックですが・・・どうなることでしょう。
さて、どちらかといえば体力測定のような感覚で気軽に受けられそうな “からだ年齢チェック” を実施している整形外科クリニックを見つけました(料金も2万円とお手頃)。ここでも InBody を導入しているようです。
水戸プライマリ整形外科クリニック からだ年齢チェック