
本年2月から約7年ぶりで医者通いが始まりました。診療科目は歯科と整形外科です。
整形外科は初診時の診察で、再診までの一週間分だけ痛み止め(ロキソニン)の処方箋が出ました。自分の身体のことで調剤薬局に行くのは7年ぶりのことです。
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かかりつけ医” も “
かかりつけ薬局” も持たない私です。初診を終えた後、買物がてら出かけた『ららぽーと横浜』で、モール内に調剤薬局が見つかりました。そこでのやりとりをきっかけに『お薬手帳』及び『電子お薬手帳』について調べてみました。
【『お薬手帳』について押さえておきたいこと 】
『お薬手帳』についてネットで調べていると、2016年4月に調剤薬局の診療報酬改定が行われたことがわかりました。我々利用者(患者)にとって押さえておくべきは次の点です。
■ 2015年度までの診療報酬では、「お薬手帳を利用しない方が、医療費が安くなる」という状態だった。お薬手帳を利用した場合は管理指導料として410円、利用しない場合の指導料は340円。
■ 2016年度からいくつかの条件はあるが、「お薬手帳を利用すると、医療費が安くなる」ように変更された。具体的には、手帳を持参した場合は、持参しなかった際と比べて管理指導料が120円安くなる。
■ 医療費が安くなる複数の条件とは?
(1)薬局の利用が2回目以降で、6か月以内に同じ薬局で調剤を受けている場合
(2)医療機関の近くにあり、主として決まった病院の処方せんを対象とする「大型門前薬局」は除く
【『電子お薬手帳』について押さえておきたいこと 】
診療報酬改定に伴い、2016年4月1日から厚生労働省が定めている要件を満たした電子お薬手帳(スマホのアプリ等)が紙のお薬手帳の代わりとして利用できるようになりました。我々利用者(患者)にとって押さえておくべきは次の点です。
■ 紙媒体の代わりとして用いるために必要な項目
・調剤年月日
・薬品情報
・用法情報
・服薬情報
・連絡、注意事項
■ アプリがQRコードを読み込める設計になっているものを選ぶ
【 “e薬Link” に対応している電子お薬手帳 】
前項の要件+αを満たすアプリを “公益社団法人 日本薬剤師会” が “
e薬Link(イークスリンク)”という専用ページ(
http://www.nichiyaku.or.jp/e_kusulink/)に情報をまとめています。
以下の2つの表は編集加工したものです。
上記表から私が注目したアプリを4本ピックアップしてみます。
■ 日薬eお薬手帳(日本薬剤師会)
http://www-eokusuri.nichiyaku.or.jp/
https://itunes.apple.com/jp/app/id1008630982
日本薬剤師会提供のアプリなので、最も信頼性が高そうに感じますが、私の好みではありません。UIデザインがイマイチです。また処方箋情報を薬局で自動登録できません。
■ おくすり手帳Link(NTTドコモ)
https://www.nttdocomo.co.jp/service/okusuri_link/
https://itunes.apple.com/jp/app/okusuri-shou-zhanglink-jian/id1086492361?mt=8
必要最小限度の機能に抑えられているせいか、UIデザインはすっきりしています。処方箋情報を薬局で自動登録できませんが、これなら使ってもいいかと思えます。
■ ココカラファインお薬手帳(ココカラファイン)
http://www.cocokarafine.co.jp/f/dsf_howto09010580
https://itunes.apple.com/jp/app/%E3%82%B3%E3%82%B3%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%8A%E8%96%AC%E6%89%8B%E5%B8%B3/id1113383924?mt=8
docomoのアプリとは名前とアイコン以外全く同じもののようです。兄弟アプリと言えるかもしれません。ココカラファインの店舗は大半がドラッグストアですが調剤薬局もあるようです。
■ おくすりPASS(アイセイ薬局)
https://www.aisei.co.jp/okusuripass/
https://itunes.apple.com/jp/app/okusuripass/id838749747?mt=8
アイセイ薬局のアプリです。処方箋情報を薬局で自動登録できます。アプリの画面に[チェックインコード]を表示し、アイセイ薬局の専用機にかざすとお薬情報を自動で受け取ることができるようです。
【 選んだのはdocomoの “おくすり手帳Link” 】
アイセイ薬局のアプリにも惹かれるものがありましたが、やはり量的な普及が見込める docomoの “おくすり手帳Link” を選びました。兄弟アプリを含めると7つの組織が採用しています。
尚、前項の “おくすり手帳Link” の画像は私のアプリのキャプチャーを使っています。アバターも私が入れたものです。
docomo を選んだのにはもう一つ別の理由があります。“Runtastic for docomo” の会員になっているので、すでにdアカウントを持っています。このため新たに個人情報の登録をする必要がない点です。
▼ dアカウント発行(
https://id.smt.docomo.ne.jp/cgi8/id/register)。
docomoの回線を持っていなくともdアカウントを取得することは可能です。
▼ 処方箋情報を薬局で登録できなくても、薬局がQRコードを発行してくれれば、このアプリから簡単に登録することができます。手順は、❶ をタップ➡︎ ❷と❸のQRコードを読みこむ、です。
【 最後にちょっと 】
アイセイ薬局ではQRコードを発行してくれましたが、
すべての薬局がQRコードを発行してくれるわけではないので注意が必要です。その場合は面倒ですが手入力で対応することになります。
私は docomo のアプリを選びましたが、“かかりつけ薬局” をお持ちであれば、その薬局が対応しているアプリを選ぶことが間違いのない選択です。
■
関連情報URLに “公益社団法人 日本薬剤師会” が先月初旬(平成29年2月3日)に行った協議会の資料をリンクしました。
1.薬局・薬剤師を巡る状況について
2.日本薬剤師会の取り組み 「患者のための薬局ビジョン」の実現に向けて
3.日本薬剤師会の取り組み 医療ICT化について
という内容です。
Posted at 2017/03/01 20:02:21 | |
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