
10/29(火)
週末、ヤナセの営業さんから 連絡があり、
「
GLC 350e(PHEVです!)の 2025モデルの仕様が発表になりました。新たに 2024までのモデルには設定のなかった シートベンチレーション や ステアリングヒーター が 標準装備になり(…厳密には AMGレザーエクスクルーシブパッケージ装着車に標準装備…)、ナビのシステムも最新Eクラスと同等のモノにVer.Upしました」と。
また 「PHEV車では珍しく 試乗車も御用意してありますので(ただし、2024モデルの Coupeボディ…)、是非一度 試乗なさってみてください」との事でしたので、朝一で予約を入れていました。
で、Dに行くと 営業さんが「申し訳ありませんが、私はこの後 納車があり 同乗しての御案内ができませんので、15時くらいまで 自由にお乗りになってください。」と。
ちょっと拍子抜けしましたが…、まあ、逆にラッキーかなと。
という訳で 5時間ほど お借りできることに。
簡単な操作説明を受けてスタート。
とりあえず少し走り 近くの大型電気店の駐車場で 操作確認と内外装チェック。
↑普通充電の給電口は リアバンパー右下です(日本仕様のみ)。
実は 今の日本の普通充電スポットの状況(=区画が狭くバック駐車でしか入れにくい、しかも充電コードが極端に短いモノも多い)を考えると この位置が一番使い易いです!
他メーカーも この位置にしてくれると助かるのに…
インテリア
デザインの好き嫌いは別として、さすが クオリティはとても高いです!
メーターのデザインは7種類の中から選択可能
(一番右下は充電中の表示画面です)
シート
リアシートの広さもまずまず
ドアパネル
フロントシート調整スイッチは反応が鈍く 使い難いと感じました。
2024モデルですので、シートベンチレーションとステアリングヒーターは未装備です。
ラゲージ
広さはそこそこ…(XC60と同等?)
これは Coupeボディ なので高さはありませんが、もし購入するとしたら(可能性は低いですが…)SUVボディ の方なので必要十分かと。
リアシートを倒した場合の広さ(長さ)も ほぼXC60と同等だそうです。
ほんの少しですがサブトランクもありましたが、充電ケーブルまでは納まらないようです。
タイヤ・ホイールと ラゲッジサイドスイッチ類
バックモニターと360°モニターは同時表示(なぜVOLVO車はこうならない?)
時間に余裕があったので、自宅周辺の「狭い4m道路の住宅街」も試しに走行してみました。
全長4.77mx全幅1.92mと大き目のボディですが、リア アクスルステアリング(=リア操舵)のお陰で苦にならずスイスイと。
自宅駐車場にも何とか…。
前述した様に、普通充電の給電口がリアバンパー右下にあるおかげで、我が家の様な駐車場でも 壁にぴったり寄せて駐車できますし(現V60は 給電口が左フロントフェンダーにあるので その分を空けて停める必要あり…)、(アウトランダー や RAV4 PHEV の様に 右リアフェンダーでもないので)道路側に充電プラグがはみ出すこともありません。
その後 外環道~京葉道で幕張方面へも行ってみました。
Coupeボディの為 リアウインドが小さく リアの視界が少し…
サンルーフ未装着車ですが、ルーフパネルは分割されているんですね
上手く撮影できませんでしたが、ヘッドアップディスプレイは 情報量も多く 鮮明でとても見やすかったのですが…逆に 表示面積が大きすぎて ちょっと邪魔に感じる事もありました。
京葉道幕張PA上り で 90kWの急速充電器を利用(所有している充電カードの無料枠利用)
急速充電の給電口は左リアフェンダーです(ガソリンの給油口は右リアフェンダー)
詳しい使い方がわからず、とりあえず プラグを挿したところ、なぜか20kWでしか充電されず… Dに連絡して訊いたところ
充電する前に ↑ の画面にて「急速充電」のボタンを押す必要があるそう…
で、一度 プラグを抜いて その操作をしました
しかしなぜか、最大61kWでしか充電されませんでした
が、それでもやはり急速充電器は早くていいですね!
PHEVですので、もともとバッテリー容量は 31.2kw/h とBEVに比べて小さく(…愛車V60は 18.8kw/h ですので それよりはかなり大きいですが…)プラグ挿し替え後 10分ちょっとで 94% まで充電されました。
帰路、外環道出口のトンネルで… アンビエントライトが綺麗ですね!
15時頃、無事 返却しました。(ガソリン満タン返し不要でした…99%EV走行でしたし…)
約120km試乗した感想ですが (忖度無しで…)
・さすがメルセデス、あらゆる面でクオリティが高い。「高級なクルマに乗っている!」という満足感は得られます。
・SUVなので着座位置が高く 視界良好で運転しやすい、また リア操舵のお陰で大柄なボディの割には取り回しもとてもラクでした。
・EV走行時はスムーズで静か、ただしあまり速くはないです…(体感だけでなく、実際の数値でも!)
・「走りが好きな人(=本当のクルマ好き?)向け」ではなく「ゆったりと優雅に?走りたい人向け」と感じました(そういうメーカー?)。
・エアサスの影響もあってか 同じPHEV・SUVの XC60 T-6 よりも「フワフワ感」が凄く、更に 小回りが利いて便利なリア操舵 の「副作用」と思える部分の「ゆらゆら感」も大きく、大袈裟に表現すれば「上下だけでなく左右にも揺れすぎて 運転しながら酔ってしまう」と感じました。(返却時に営業さんから 「エアサスは調整もできる」とは伺いましたが、私は もともと背の高い(重心の高い)SUVは好みではない上に、この乗り心地では ちょっと無理そうです…。)
・PHEVなのに回生ブレーキで停車までは出来ない(=ワンペダル走行は出来ない、メルセデス車は全てだそう…)ため、停止する度に いちいちブレーキを踏まなくてはならないのが面倒!(ワンペダル走行に慣れてしまっているので…)
・メルセデス車共通の「ブレーキホールドの操作方法」が面倒…。完全停止後、毎回ブレーキペダルを ぎゅっと奥まで押し込む必要あり。
・31.2kw/hのバッテリー容量のお陰で カタログ値でのEV走行は118km、実際に試乗した際のバッテリーの減り具合を見ても 私のアクセルワークでは 十分にその値は出せそうでした。なので EV走行の割合はかなり増やせそう。また、急速充電器も使えて 普通充電も6kWで嬉しい(…愛車V60は3kWなので 同じ量を充電するのに 愛車の半分の時間で済む…)ですが、その分 電気代も多くかかるし、電費も悪い(…118Km/31.2=3.78 愛車は 87Km/18.8=4.62 なので 約8割。ああ、ガソリンの燃費もカタログ値で愛車の7割弱だそう…。車重もあるので仕方がない?)。
・「ヘイメルセデス!」で始める音声操作、噂によると「優れている」とのことでしたが、愛車V60に比べると 話しかけてからの反応は遅いし(3倍くらいかかる!)、聞き取り能力もかなり劣っていました。思いがけず
VOLVOのAndroid Autoの優秀さ を再認識しました!
・ナビは 表示するルートは Googlemapナビの方が効率的で早いし好みです(個人的な感想です)が、きめ細かい表示(交差点拡大や高速料金所レーン案内 等)は正直 とても優れていると感じました(ただ、個人的には表示方法より「ルートの正確さ」の方が重要と思ってはいますが…)。
・運転席足元のコンソール側の出っ張りが かなり気になりました ↓。左足を少し右側に向けなくてならないです(輸入車あるある? でも、現愛車V60 や 前車VW PASSAT は そんな事は無いです!)。
クオリティが高く、高級感もあり、EV走行距離も長く、急速充電も使え とても良いクルマなのですが、私の好みのクルマではありませんでした。
というのが正直な感想です・・・。
以上、
GLC 350e 4MATIC Coupe Sports Edition Star 試乗記 でした。
おまけ
メルセデスは まだ 紙のカタログがあるんですね!(頂きました)
Dショールーム内に展示してあった
AMG GLC 43 4MATIC