
赤いシリーズの原点、ちょっと引っ張りすぎなのでメモリアルデーの本日掲載です。
明日はサッカー観戦でいそがしいですし・・・
前回もこの写真をトップにし、さり気なく載せていましたが、一部の方々にとっては貴重な写真なんですよ!
理由は分かりますか?
一般的には、ヘッドマークを見て「カシオペアの牽引機関車か?」となる程度だと思いますが・・・
そして自宅展示写真を見ても、「4両もある牽引機関車の中からワザワザ『赤い北斗星色 』、しかも現役ではない先代のEF81? 何故?」とは思わず、「ただの赤好き!」ぐらいにしか思わないのではないでしょうか。
ちょっと、説明します。
「カシオペア」は既に運転が開始されていた「北斗星」の1往復に通常のE24系客車では無く、新型客車であるE26系を使用するために置き換えられた列車として誕生しました。
構想初期には「北斗星」のグレードアップ版との思惑があり、「新北斗星」「スーパー北斗星」の通称があったとされています。
牽引機関車は、上野駅 - 青森駅間、青森駅 - 函館駅間、函館駅 - 札幌駅間 で交代します。
函館駅 - 札幌駅間は、重連牽引のDD51形 ディーゼル機関車
青森駅 - 函館駅間は、ED79形 交流用電気機関車
そして、
上野駅 - 青森駅間は、EF81形やEF510形 交流・直流両用電気機関車
が牽引します。
通常、「カシオペア」の牽引機関車として紹介されたり鉄道模型に付属するのはEF81形やEF510形ですね。
そして運行開始時から10年近く活躍し既に引退しているのが EF81形 、
後継機といて現在牽引しているのが EF510形 になります。
もう少し細かく「カシオペア」の牽引機関車の運用時期を纏めてみると、
1999.07.16 ~ 2010.06.24 EF81形 「カシオペア」塗装機
*********** EF81形 引退 ***************
2010.06.25 ~ 2010.07.22 EF510形 「北斗星」塗装機
2010.07.23 ~ EF510形 「カシオペア」塗装機
と、なります。
そうなんです!
EF81形 「北斗星」塗装機は、現役時代に「カシオペア」を牽引したことが一度も無かったんです!
(当然なんですが、 「北斗星」塗装機は「北斗星」を牽引しているんです。)
でも自分たちは、このEF81形 「北斗星」塗装機に牽引された「カシオペア」に乗車したんです!
上野駅に着いて撮った証拠写真が先のトップ写真!
赤いEF81形機関車に、間違いなく「カシオペア」のヘッドマークがついています。
当時は事情も分からず、当然乗るべきと思っていたホワイト基調で車体側面にオレンジとダーク・ブルー、正面にイエローを配した派手目なEF81形「カシオペア」専用塗装車(カシ釜)で無かったことにがっかりしていました。
ところが、これも間違いでした。
自分たちの乗車日は、2010.07.19~20です。
上記の運用時期に照らしてみると、EF510形「北斗星」塗装機で無ければおかしいことになります。
EF81形は既に引退していた時期ですから!
(当時、これらの情報はまったく持っていませんでしたが・・・)
おかしい!
と言うことで、今回「カシオペア」牽引機関車4種入手をきっかけに、2年前の件を再確認してみました。
すると、呆気ないほど簡単に見つかりました。
「EF8198(北斗星色)が「カシオペア」ヘッドマークを付けて牽引した!」
「何と星釜(EF81北斗星色)がカシオペア牽引!」
「カシオペアのヘッドマークを誇らしげに走り抜けていくEF8198は、非常に格好良く見えた。」
「赤い機関車のカシオペアもなかなかサマになっていました。」
「赤いEF81がヘッドマークを付けてカシオペアを牽引する姿を見ることが出来てラッキー!」
「星釜 EF8198牽引 カシオペアを撮った!」
「EF81牽引時代でも見ることがなかった星釜+カシオペアの組み合わせが実現した。」
「赤ガマカシオペア。貴重な写真が撮れた!」
「EF81が引退した直後に嬉しいプレゼントでした!」
「赤い『カシオペア』とは・・・ 驚きました!」
などのコメントとともに写真がアップされています。
日付は、2010.7.18 と 2010.7.20 に集中してます。
投稿者は日頃から鉄道関係の情報を発信しているいわゆる「鉄ちゃん」と言われている方々のようです。
情報をまとめてみますと、
通常、「カシオペア」は、東北本線・IGRいわて銀河鉄道線 経由で青森に向かうが、7月18日は東北地方大雨の影響でIGRいわて銀河鉄道内で土砂崩れが起き通行不能となったため、上越・羽越本線経由の迂回運転に変更となった。
しかし、EF81からEF510への運用切替直後のため、EF510の訓練運転は東北本線でしか行なっておらず、上越・羽越本線側にEF510を運転できる機関士が居ないので、入線実績のあるEF81でしか迂回運行の対応が出来なかった。
さらに、任を一旦解かれた「カシオペア」塗装のEF81機は貨物仕業に忙しいらしく手配が付かなかったので、北斗星を牽引していた星釜EF8198機が任につくことになった。
この情報をいち早く入手した一部の「鉄ちゃん」達が下りカシオペアの撮影・確認に出向き、「赤いカシオペア!」とネットに報告を上げた。
その報告を見た出遅れ「鉄ちゃん」達は貴重な瞬間を見逃したと残念がったが、その中の一部は「もしかしたら、7/19札幌発の上りカシオペアも・・・」と、わずかな期待をもって7/20に各地の沿線に群がったら、期待通り「星釜EF8198機に牽引された赤いカシオペア」がやってきた!
との様です。
思い出しました!
当日乗車する前に、
「下り列車(カシオペア)、日本海側(上越線)に迂回してきたので2時間遅れで到着したようだ。」
「この列車(上りカシオペア)はどっちを走るんだろう?」
「同じくらい遅れるんだろうか? まぁ、長い時間乗れるので良いけど!」
と、聞いたり、話したことを!
そして、実際の走行ルートは迂回せず通常の東北本線経由でしたので時刻表通り進んでいましたが、大宮手前辺りで徐行・停車となり、「何者かが線路内に立ち入ったため安全確認のため暫く停車します。」とのアナウンスがあり、結局1時間弱遅れて到着したことを!
そこまでの走行中、沿線での「撮り鉄ちゃん」を多く見ていましたので、「10年も経っているのにカシオペア人気はすごいな!こんなに居るよ!」とか「(立ち入ったのは)きっと鉄ちやんだよ!」とか話していました。
何しろ初乗車でしたので普段もこんなものかと! まさかこんな特別な編成で注目を集めていたとは露とも感じず・・・・・
と言うことで、当時は「赤いカシオペア」ということででがっくりとなりましたが、今回の確認で、たったの1往復、上り下り各1回の乗客348名(174名×2)しか体験できなかった貴重な経験と言うことで、我が家の展示は「星釜」牽引に決定です。
(逆に言えば、通常の運用ではなかった可哀想な348名ともいえますが・・・)
しかし、バンダイは何でこの EF81形「北斗星」塗装機(星釜) を付けたのだろう?
EF510形を「カシオペア色」「北斗星色」揃えたから、EF81形も単なる数合わせで両色揃えただけ?
上記展開を知っているマニアな社員に居たので?
それとも、
・・・・・・・・
これ以上の深追いは止めておきます。
貴重な体験をしたと思い込んだままの方が、幸せそうなので!
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Posted at
2012/06/11 20:46:57