domino transplantation
ドミノ移植
のことである。
臓器の場合を例にすると、
移植を受けた患者から取り出した臓器をさらに別の患者に移植する手術
のことです。
パソコンの構成部品を体の臓器に例えると・・・・
って、例えないですね!? (笑)
今回の臓器、いや、対象は、前回と同じくメモリーになります。
ちなみに、memoryの日本語の読みで語尾を伸ばすか、伸ばさないかの違いのみ、メモリでもメモリーでも間違いではないようですから、こちらでは馴染みのあるメモリーを以前より使用しています。
自分の感覚では一般人がメモリー、IT関係者や自作などPCにとっぷり使った方々がメモリを使っているような気がしていますが・・・・・
さて、前回ご紹介した dynabook G83/FP へのメモリー増加は、使用できるスロットが1個しかないので、増設ではなく、大容量メモリーとの交換しか手段はありませんでした。
そして、メモリーは多いに越したことはありませんが、システム側(マザーボード?)に認識される容量以上は無駄、いや、認識すらされずに無用の長物になりかねませんから、確認が取れている最大の16GBを用意しました。
しかし、
メモリー増設の本丸は、サブPCの dynabook G83/FPではなく、
メインPCである HP Pavilion 24-x015jp の方でした。
こちらの素性(PC仕様)は、はっきりしていました。
マザーボードは、Kazon-2GF
メモリースロットは、2スロット
1スロットの最大サポートは、8GB
システムサポートは、最大16GB
ソケットは、DDR4 SODIMM (260 ピン) 仕様
メモリーは、PC4-19200 (DDR4-2400) サポート
装着メモリーは、PC4-19200 (DDR4-2400) 8GB 1枚
空ソケット 1個
ちなみに、260ピンはノートPC用で、HP Pavilion 24-x015jpは液晶一体型デスクトップと呼ばれていますが、使われているメモリーはノートPC用となります。
そういえば、CPUのCore i7-7700T のT付も、標準のCore i7-7700よりも大きく性能は劣るが発熱量が少なくコンパクト化に向いたCPUという位置づけだったような・・・・・
ということで、素性がはっきりしていますから対応に悩むことはありません。
PC4-19200 (DDR4-2400) (260 ピン) 8GB
を、1個買って、空いているスロットに装着すれば完了です。
それ以上はありませんし、2GB、4GBではわざわざ追加する意味が有りませんから・・・・・
加えて、8GBを追加すれば、デュアル チャネル メモリー アーキテクチャに対応していますから、同じ容量となるシングル16GB装着と比べても10%ほど性能がアップするというメリットも出るようです。
早速 ・・・・・
って、ならないんですよね!?
ぷー太郎ですから、しっかり検討しないと!?
dynabook G83/FP 用の DDR4-2666 PC4-21300 (260pin) 16GB
HP Pavilion 24-x015jp 用の DDR4-2400 PC4-19200 (260pin) 8GB
を、新たに購入してどちらのPCも16GB メモリーに増量
従来よりも快適なPC環境の世界が待っていることは理解しています!?
しかし、
dynabook G83/FP から外した DDR4-2666 PC4-21300 (260pin) 8GB
は、使い道なく、無駄・・・・・
安く見積もっても dynabook G83/FP 用 16GBで5,000円、HP Pavilion 24-x015jp 用 8GBで3,000円強、合わせて8,000円強を支払って、外した同じ8GBということで 3,000円程を無駄にするわけで・・・・・
差し引き、足し算が正しいか分かりませんが、合わせたら11,000円にも・・・・・
ぷー太郎じゃぁ簡単に進めないんですよね!?
そこで、メインPCの方の増設だけにしようかとも考えだします。
元々、メモリー増設が最終目的ではなく、ジャンプ前のステップでしたし・・・・・
それなら、3,000円程の出費で済むし・・・・
ちょうど、こちらで紹介したブラザープリンターのキャンペーンポイント3,000円分が付加されたので、そちらを回せば・・・・・
でも、どうせなら両方快適にしたいし・・・・・
持っていた知識、新たに調べ直して得た知識を合わせ、進める方向が決まりました!?
間違っているかもしれませんが、
・メモリーは、下位互換
・マザーボードには対応メモリー規格というものがあり、基本的にそれに一致しないと認識しない。
しかし、同じ規格範囲外でも、下位メモリーは性能が劣るので不可だが、
上位メモリーなら、マザーボードの対応規格までメモリー性能が落ちるが使用できる可能性が高い
という情報を元に、試してみようというものでした。
但し、メモリー大手であるCrucial(クルーシャル)ホームページにある製品別の検証サイトでは、
HP Pavilion 24-x015jp へのメモリー適合判定では、
DDR4-2400 PC4-19200 : 適合
DDR4-2666 PC4-21300 : ✕ (不適合)
と判定されていましたから・・・・・
無謀な挑戦の可能性が大でした!? 当時は・・・・・
さて、チャレンジする運用を簡単に言うと、
dynabook G83/FP 用に 新たに
DDR4-2666 PC4-21300 (260pin) 16GB
を、購入するだけで、
HP Pavilion 24-x015jp へのメモリー増設は、
dynabook G83/FP から外した DDR4-2666 PC4-21300 (260pin) 8GB
を使い回すというものでした。
先程の
・メモリーは、下位互換
の意味は、
異なる規格のメモリーを組み合わせて使用した場合、上位メモリーは下位のメモリー規格で動く
というものです。
今回の場合は、
DDR4-2400 PC4-19200 と DDR4-2666 PC4-21300
を一緒に使ったら、
どちらも DDR4-2400 PC4-19200 規格
として動くというものです。
通常、メモリーの周波数帯が上がると価格も上がりますから、態々上位のDDR4-2666 PC4-21300 を追加購入することは無いと思いますが、使い回す時はありがたい仕組みですね。
・マザーボードには対応メモリー規格というものがあり、それに一致しないと認識しない
というものは、
現状 DDR4-2400 PC4-19200 を使用しているマザーボードの場合、
広い認識範囲(DDR4-2133~2666等)を持っていれば、DDR4-2400だけじゃなくDDR4-2133でもDDR4-2666でも問題無く使用できるのですが、Kazon-2GFの仕様書を見るとDDR4-2400 PC4-19200しか認識しない仕様の様である。
しかし、先程のメモリー下位互換ルールに沿うならDDR4-2666 PC4-21300 がDDR4-2400 PC4-19200規格で動くわけなので、DDR4-2400 PC4-19200と見なされる可能性が高く使用できるのでは?
また、異なる情報だと、認識範囲外のメモリーの場合、下位だと能力が届かず認識はされないが、上位なら認識上限規格まで落ちて認識されるというもので、DDR4-2133 PC4-17000は認識されないが、上位のDDR4-2666 PC4-21300はDDR4-2400 PC4-19200として認識されるのでは・・・・・
というものです。
上記どちらの見解でも、
DDR4-2400 PC4-19200 しか適正メモリー規格と認識しない仕様のマザーボードであったとしても、
DDR4-2666 PC4-21300メモリーは、DDR4-2666 PC4-21300本来の能力は発揮できないが、下位のDDR4-2400 PC4-19200メモリーとして認識されるので、
使用出来る可能性が高い!?
まぁ、この辺り細かく正しく説明しろと言われても良く分からないのですが・・・・・
間違っているかもしれませんし・・・・・
ということで、
思惑通り認識されることを願って、ドミノ移植に挑戦です!?
成功すれば、dynabook G83/FP 用の DDR4-2666 PC4-21300 (260pin) 16GB購入で先試算よりちょっと割高になりますが、メイン・サブの両PCが16GBになるし、無駄になるメモリーも発生しない!?
いいことずくめなので・・・・・
さて、液晶一体型PCである HP Pavilion 24-x015jp は、23.8インチモニターでスタンド部分を除くと 幅54.5㎝ 高さ36.0㎝ と結構存在感がありますが、パーツ類が収まる下部15㎝位が厚み3.8㎝になりますが、高さの半分以上を占めるその上部21㎝はモニターの厚さのみで0.8㎝とコンパクトです。
当然ノートPCには及びませんが、54.5 × 15.0 × 3.0(3.8-0.8)= 2,452.5 ㎤ というコンパクトなスペースに、ノートPCとしては珍しい起動用のSSDと記憶用2.5インチHDDの両ストレージを装備、そしてマザーボード、メモリー、電源装置&冷却ファン、ステレオスピーカーなど多くのパーツを収めている訳ですから、先程述べた性能は劣るが発熱量の少ないCPU、コンパクトなノートPC用メモリーを採用したのも納得です。
先ずは、スタンドから取り外します。
ノートPCであるdynabook G83/FPとは異なり液晶むき出しですから、保護のため柔らかく厚みのある布を折りたたんで下に敷き、その上に本体を置いて作業に入ります。
(実際、dynabook G83/FPの場合も、天板を傷つけない様に保護をした上で作業しましたが)
スタンドとは六角穴付きボルトで固定されています。
購入時組み立てにも使用した付属の六角レンチを使えば簡単に外せますが、きっちりしているのでしっかり何処かにしまってあるはずだが、その何処かが思い出せない・・・・・・
困った爺です!?(笑)
まぁ、工具は沢山あるので困りませんが・・・・・
というより、そちらを使えばよいと探すのを早々放棄したと言っても良いかも!?
これなら、しっかり効率を比べた結果ということで、心配する必要はないと負け惜しみ主張!?(笑)
dynabook G83/FPと異なって、ケースカバー(蓋)の固定にはネジが1本も使用されていない填め込み式です。
事前に4か所の爪の位置も把握済み、破損しない様優しく隙間にケースオープナーを突っ込み、ゆっくり一周して外しました。
蓋を開ければ剝き出しのdynabook G83/FPとは違って、更にネジ止めされたカバーが在りますので、それも取り外します。
確か、外すネジは8カ所在ったと思います。
カバーにコードが1本繋がっていますが、カバーを手前側に裏返せば接続したまま作業が可能です。
繋いだまま手前に置けるスペースが無い場合は断線が心配ですから、しっかり外した方が安全だと思います。
こちらが、メモリースロットです。
二段重ねの下側しか使用されていません。
自分の性格だと、きっちり下側から、番号も1から使って行くタイプなので、当然下側がスロット1だと思っていましたが、後で確認すると下側がスロット2でした。どうでも良いのですが性格上見逃せなくて一言・・・・・(笑)
dynabook G83/FP の場合とは違って外す部分は無く、空いていたスロットの溝にメモリーをしっかり押し込み上から抑えるだけできっちり収まりました。
後は、内カバーをねじ止めし、ケースカバーを嵌めるだけですが、
まだやることが残っていました。
使用期間は3年と短く、しかも購入前にメンテナンスを受けたdynabook G83/FP とは違って、
7年近くの使用期間中一度も内部清掃をされていないPCの内部は・・・・・
クリーナー&ブロアーは、大活躍でした!?
もちろん前投稿で注意喚起した静電気発生には十二分に注意を配って・・・・・
自ら填まってしまったら、笑い話にもなりませんから!?
さてさて、増設作業は簡単終了しましたが、
異なる規格メモリーの併用、
入手情報通りの下位互換で稼働するか、
相性問題は発生しないか、
マザーボードとの組み合わせで支障は出ないか、
また、大手メモリサイトでは、そもそも不適合判定が出ているメモリーの使用
など不安感一杯での増設ですから、ちゃんと起動するかどうかの不安は dynabook G83/FP のメモリー交換時以上です!?
本来なら、開封したままで稼働確認をした方が良いとは思いましたが、
なぜか、巧く進む様な変な感覚があって、 (← 根拠無き自信?)
開封とは逆の手順で、さっさと組み立て直しました!?
まぁ、簡単な作業なので駄目ならもう一度やり直せばとの思いが無かったとは言えませんが・・・・・
前回の轍で、初期起動時にメモリーチェックで時間が掛かることも把握済み、
余裕があるというか、事情を理解していると、
同じ待つにしても、時間の経過が短く感じて・・・・・
無事、起動し始めました!?
ブルー画面に成らなかったことで、先ずは相性問題がクリアーされたようです!?
続いてシステム情報を確認すると、しっかり16GBと認識されていますし、メモリー単体の素性もしっかり認識されています。
増設前、Windowsを起動しただけで半分使用されていたメモリーにも余裕が・・・・
ちなみに、メモリー容量が3分割されているのが気になっていたので確認してみました。
ツールでもう少し詳細情報を見ると、16GBの認識は当然、下位互換で同一仕様となった異なる規格のメモリーでもチャネルはデュアル と認識されるようで、良い方の誤算となりました。
メモリー個別の情報では、素性はしっかりバレているのですが・・・・・
元のメモリー
追加(移植)メモリー
ということで、
チャレンジは大成功!?
最小の費用で両PCのメモリー16GB化が完成し、無駄にするメモリーも発生させませんでした。
これで、安心して本丸へ進めますかね?
いや、その前に、
折角メモリーを16GB仕様に物理的改良を加えたわけですが、もうひと手間加えて環境整備、使い勝手向上を目指しますかね!?
ツールを使って!?
ということで、
ステップ!?
に入りましたが、
ステップの着地は先延ばしで、もう少し空中浮遊(力をため込むことに)します。