兜甲児の方では無く、悪魔 の方のお話しです!
※ 最近の人用に「ピンクのシロツメクサ」を出した方が良かったのか?
久しぶりに大人買いしてしまったこちらをきっかけに暫く放置しておりましたシリーズを復活させることにしました。
(病に臥せっていた時期なのに・・・・ 大人買いはしても中身は子供!?)
しかし、王道は大トリに残しておくことにして、
今回取り上げたのはカー漫画としての一般的な知名度は低いような気もしますが、
「やはり本命はこれでしょう! 」
と、熱狂的な信者もいると言われています。
「頭文字D」同様、ヤングマガジン
(※)に連載された漫画ですが、こちらは湾岸道路を舞台にしたチュ-ンナップカーのバトルものでした。
※ 初期はビッグコミックスピリッツに連載され、後に週刊ヤングマガジンに移籍
「湾岸ミッドナイト(MIDNIGHT)」
続編の『湾岸ミッドナイト C1ランナー』等もありますがこちらには殆んどなじみが無く、通称ファーストステージの「悪魔のZ」編に浸かりました。
主人公(車)は、
フェアレディZ (S30)
L28改3.1L(3134cc)+TD06ツインターボ(後にIHI RHC6RACINGツインターボ)800馬力 最高速度300km/h以上のモンスターマシーンという設定です。
学生時代の愛車としてはセリカLB1600GTを選択しましたが、初代Zの形も好きでしたね。
当時はDOHCという言葉の響きと狭いながらもいざという時の4シーターということでLBにしましたが、その時決断してれば日産車との縁もできたはずでその後の車人生も変わっていたかもしれません。
まぁ、今冷静に考えてみても、やっぱりちょっと目立ちすぎますね!
こちらも目立たないわけではないのですが・・・・・
LBの新車価格は、ヤマハ製の2T-G型DOHCエンジンを積んだ1600GTが90万、18R-G型DOHCを積んだ 2000GTが110万位。
Zの方は廉価版が90万でしたがエンジンはSOHCのL20型、DOHCのS20型を積んだZ432は180万位と高嶺の花でした。
ちなみに発売時期が5年ほど前になるトヨタ2000GTは240万円という価格でした。
金額だけを見るとなんか手が届きそうに感じますが、その5年間で大卒初任給が26,000円から63,000円の約2.4倍に上がっていますので価値が違います。クラウン2台分、カローラなら6台分に相当したそうですからやはり庶民には手の出せる車ではなかったようです。
愛車になったLB1600GT、発売開始から5年ほど経過し大卒初任給が101,000円まで上がった年に2年落ち中古を110万円で購入しました。貨幣価値はさらに下がったとはいえ学生の身分では・・・・
何しろ当時、大学の学費が月8,000円の年間96,000円、入学金は20,000円の時代ですからね。
(浪人せずに入っていれば月3,000円・・・・)
今思えば親不孝な息子だった・・・・・・
あれ? 違った!
祖父から出世払いで借りたんだった。あらためて、「祖父不幸な孫だった!」
(でも、出世する前からちゃんと返しましたよ! 全額にはならなかったけど・・・)
さて、話を戻しましょう。
掲載開始時には既に湾岸住人(?)ということで地元意識もあり漫画には近親感がありました。
時には「朝倉アキオ」に成ったつもりで最高速にチャレンジして走り抜けることもありましたね!
腕も車も違いますから速度スケール的には1/2ですが・・・・・
(もちろん、話しを盛り上げるための冗談です!)
また話しが外れますが、自分の最高速度は空いている常磐道で記録、そこで初めてスピードリミッター始動のショックを経験しました。
(あ~ぁ、また話しを盛り上げるための冗談を重ねてしまった。)
ネットでは有志が書き下ろした「頭文字D」と「湾岸ミッドナイト」がコラボしたというかシンクロした読み物も上がったりしてます。(漫画ではない)
マニアにしたらツボをついていたりして結構楽しく読めますよ。
興味のある方は探してみましょう!
さて、収集しようとすると、1999年3月にコミックトミカの第2弾として発売された
「コミックトミカVOL.2 湾岸MIDNIGHT」 が簡単です。
先程一般的には知名度が低いといいましたが訂正です。
コミックトミカに取り上げられた漫画(コミック)はたったの3作です。その1作が「湾岸MIDNIGHT」ですから知名度が無かったわけがありません。(その他は「イニシャルD」×3、「サーキットの狼」のみ)
ただ残念ながら、他のコミックトミカシリーズは漫画と同じデカールや改造パーツを装飾した車両になっているのですが、漫画ではエアロパーツの付いたチューンナップ車の「悪魔のZ(S30Z)」が “どノーマルS30Z” ・・・・・
ちょっと二の足を踏んでしまいました。
そのまま暫く経ったところで(2005年頃?)、「ミニストップ限定 湾岸ミッドナイト CARフィギュアCOLLECTION」が・・・・
当面こちらで我慢し、ゆくゆくは「コミックトミカ」を!
と、考えて収集。
フェアレディ S30Z / 朝倉アキオ
スカイライン R32 GT-R / 秋川レイナ
フェアレディZ Z32 / 山中 (名前は無い)
スープラ 80 / 相沢圭一郎
スカイライン R33 GT-R / 森下マコト
ポルシェ 930 ターボ (シークレット) / 島 達也
ただ、残念ながらこちらの車、車輪が動かないのです。
チョロQに比較してもこんなに小さく・・・・・
ちゃんとしたモノ 欲しくなりますよね!?
でもコミックトミカには進みませんでした。そして違う方向に向かって・・・・
「登場車種を集めるのはもういい、ミニストップ版があるから。」
「ただ、フェアレディZ S30 のちゃんとしたのは欲しい!」
「でも、セットモノの単品入手は難しそう! 特にメインのZでは・・・」
「だったら、作ってみるか?」
ということで、子供の頃に戻り擬似プラモ作りがしたくなってしまいました。
チョロQもトミカも悪魔のZ絡みや連想させるブルーのモノは高値ですが、その他のカラーモノは定形外送料の方が高いような値段で・・・・・
そしてなぜか? こんなものが我が家にはあり・・・・・
しかし、失敗です!
名称にこだわり新たに購入したカラーの「ミッドナイト・ブルー」、塗ってみるとほぼブラック・・・・・
そして細々とした作業、技術的なものは場数を踏まないと“昔のように”には簡単に戻らない!
気持ちだけが空回り・・・・、そのうえ“昔のように”には長続きしない根気!
何より、老眼の目は眼鏡をかけても元には戻らない!
ということで、楽しいDIYの時間は過ごせましたが、結果としては、ブルーには見えない黒っぽいチョロQとトミカのフェアレディZがコレクションに増えただけでした。
果たして、「コミックトミカ」を入手する時は来るのでしょうか?
来ません!
だって、こんな
“ちゃんとしたモノ” 買っちゃいましたから!
と言っても、擬きと言うのか、本来の姿であっただけというか・・・
サイズはトミカよりも大きい1/43にしました。精密さに拘ればもう少し大きい方が良いのですが我が家にはこれぐらいがちょうど良いようです。
NISSAN FAIRLADY 240Z STREET VERSION BLUE [京商 宮沢模型特注]
トップ写真はこちらのサイドエンブレムを写したものです。横でも7~8㎜しか無いサイズですが細かい文字も綺麗に・・・・
版権を持っていないメーカー製のモノなので「悪魔のZ」や「湾岸ミッドナイト」などとは一切謳って言っていませんが、完全に意識して作っていますよね!
購入側もその点は重々承知の上ですね。マニアが待ち構えたように殺到し、発売からすぐに市場から消えました。
何しろ1,008台限定生産ですから・・・・
製造元である京商からはブルー系の「1/43 NISSAN FAIRLADY Z432 (PS30型)」が発売されており、こちらの方がオーバーフェンダーも装着されており見た目は「悪魔のZ」に近いかもしれません。
しかし、あくまでも「Z432」なんですね!
京商製品の良いところの一つはボンネットが開閉でき、その中に鎮座するエンジンの再現性なんです。
(開閉には専用用具が必要で、開閉角度も狭いのが難点ですが・・・・)
先にも書きましたが、実車のZ432はGT-Rと同じDOHCのS20型直6が、240Zの方はSOHCのL20型が載っていました。
京商モデルもしっかりその違いが再現されており、Z432モデルはS型エンジン、240ZはL型エンジンになっています。
「悪魔のZ」はL28改の設定ですから、当然L型が載っていないと・・・・
ただ、忠実(?)に再現しすぎているので、キャブはソレックスでもなくただのSU、ターボも付いていないド・ノーマルエンジンですから外観とのギャップは少しありますが・・・・・・
ちなみに、432の名称はS型エンジンの4バルブ、3キャブレター、2カムシャフトからきていますが、S型とL型ではキャブの位置が逆になるようで見る人が見ると違いが・・・・・
まぁ、ボンネットを閉めてしまえばこだわる必要はないのですがね!
一応ご紹介だけはしておきます。
こちらが京商Z432の特注モデルのS20型エンジンです。
シリンダーヘッドカバーが赤く塗られているので違いがより鮮明になりますね。
(素の京商モデルは赤くは塗られていません)
オーバーフェンダーが無くワイドタイヤがはみ出したり、フロントライト部にカバーが有ったり、センター2本出しの直菅マフラー仕様だったりと違いはありますが、大人し目のFRスポイラー、ブラックの8本スポーク・ホイール、ステー無のフェンダー・ミラーなどもマッチして悪魔のZの雰囲気をかもしだしているのではないでしょうか? (自己満足!)
先日ご紹介しました軽井沢のZは、
グランドノーズ(通称Gノーズ)のオーバーフェンダー仕様でした。
たぶん240Z-Gになるのでしょうが、ノーズは通常仕様の方が自分は好きでした。
続いては、秋川 零奈(レイナ)のスカイラインR32 GT-R 擬きです。
・・・って、Zだけで終わらないのが病気ですね!
NISSAN SKYLINE GT-R (BNR32) GROUP-A RACING WHITE [hpi・racing]
3代目 GT-RであるR32型は名車として人気がありますが、当然実力も・・・・
1990~1993年に開催された全日本ツーリングカー選手権のグループA(Gr.A)では計29戦が行われましたが、その全29戦でただの一度も表彰台の中央を譲ることはなかったのです。もっと言えば予選、決勝を通じて、ただの一度もトップの座を譲りませんでした。
29戦 29ポールポジション獲得&29勝
と、すごい実績です。
(4年越しの29連勝 負け無し、楽天の田中も真っ青?)
尚、連勝が止まったのは負けたからではなく、全日本ツーリングカー選手権の車両規格が4ドアセダン車両に変更となり出場が出来なくなった為でした。その後は全日本GT選手権に戦いの場を移しました。
こんな名車ですから多くのメーカーからミニカーが出ています。
各メーカー製品はそれぞれ良いところがありますが、中でもhpi・racing製品は車体形状が良く復元されていると言われています。
そしてGpA仕様などというマニアックなモデルを製品化するメーカーはhpi・racingしかありません。
細かく言えば色々ありますが、簡略に言えばレイナのGT-RはWHITE のGT-R (BNR32) ということです。
そのままでは面白味も少ないので、 マニアックなGpA仕様を選択です。
でも、「どこがマニアックなの?」と思った貴方、
ありがとうございます。期待道理です。
Gr.Aと同時に開催されていたGr.N(Aより改造範囲の狭い)車両も市販車と同じくマフラーは後方から出ていましたが、こちらはGr.Aバージョン独特のサイドマフラー仕様がしっかり再現されています。
さて、「湾岸ミッドナイト」に登場する車両は先に挙げた6車以外にも多くありますが、基本的には一話(?)完結の対戦車両としてです。
シリーズ全体を通して常時登場したのは上記2台の他には1台しか有りませんでした。
と言うことで、いよいよ大トリの登場です。
島 達也が駆る ポルシェ 930 ターボ ブラックバード です。
Porsche 911 Turbo Coupe 3.6 1993 BLACK [SPARK]
SPARKというのは、ミニマックス社の代表的なブランド名のようです。
まさに「ポルシェ」というスタイルですよね。
内装まで真っ黒でブラックバードそのものです。
(残念ながら登場車両の特徴である丸くて大きなフォグは再現されてませんが・・・)
赤く塗られたブレーキキャリパーがワンポイントのお洒落ですかね?!
以上 自己満足の駄文でした。
お付き合いありがとうございました。