副題としては、
「マジョの上にマジョを作り、マジョの下にマジョを作る?」
とでも付けたいですかね!?
唐突ですが、マジョレットの原価ってどの位なんでしょうかね?
製造代やパテント料など色々な費用が掛かっていると思われます。
360円のトミカを開示情報から読み解くと製造原価240円なんて発信情報が見つかりました。
(2014年2月1日からは税抜き450円に値上げされましたが・・・)
飲食店などでは原価は1/3程度と聞きますので120円?
製品版と遜色の無いおまけが130円程度の缶コーヒーに付くことも有るので、20円程度?
世界で売っているマジョレット、規模が違うので半額の10円?
なんて、ピンからキリまでの情報が氾濫していますので全く予測がつきませんね!?
いずれにしても、日本においては最終販売店での定価が税込389円のマジョレットのミニカー、販売店は値引き販売した上で利益を出し、問屋もしかり、カバヤ食品は輸入してガムまでつけても利益を出し、もちろん製造元のマジョレットも利益が出ている訳ですからそれなりの原価なんでしょう。
(もっとも、マジョレットは一回潰れたようですが・・・・)
と、製造原価の金額を知りたいような話で引っ張ってきましたが本題はそこではありません。
300円台で入手できるミニカーとしては十分すぎるクオリティーを持っていると思います。
造形、塗装、印刷・・・と、最近は一段と磨きがかかって来たとも思えます。
しかし、同じ一台のマジョレットですが、それぞれで原価の掛けようが違うようです。
言い換えれば、力の入れ方が車種によって違うというか、上記のクオリティーのままで出ているモノを基本に、更にその要素の中の一つに拘りと磨きをかけたモノ、+αの付加を付けたモノ 等違いが有ります。
こちらの“DS4”
自分も興味がある車ですし、実車の醸し出す雰囲気を良く再現出来ていると思います。
ノレブの製品版にも引けを取らないたいへん精緻なつくりに思われます。お気に入りです。
ただ、未だにマジョレットクオリティーと揶揄されてしまう様な残念な品質面も・・・・

新たな出会いが有ったら増車ですかね!
質感は非常に良くてもミニカーとしては普通です。
タイヤが4つ付いているだけです。(サスペンションも?)
こちらのルノー クリオ スポール、クリオカップ仕様のタンポ印刷を追加しただけですがちょっと手を掛けている感じに見えませんか?
極め付けがこちらのWRCカー、
タンポ印刷が多用されていて同じシリーズのミニカーとは思えないほどクオリティーが高い様に感じます。
あくまでも個人の感覚で実態は分かりませんが、「コスト掛けてるなぁ!」と・・・・・
一方こちらの“C5”や出来が良いと思われる“シボレー カマロ”にはタンポ印刷は使われておりませんが、
ドア開閉というギミックが追加されています。
はい、先の「+α」とは「ギミック」のことです。
ドア開閉はトミカ等でも定番ですから稀ではありませんが、同様にミニカーとしては何もないDS4よりは手を掛けているように思われます。
こちらは ルノー トラフィック です。
ドアはドアでも、サイドのスライドドアです。
以前のカングーにもスライドドアは有りましたが、こちらの方がヒンジ等細くてスマートになっています。
こちらは、BMW Z3クーペ です。
ギミックは、バックドアです。
こちらは、ギミックとしてはドア開閉と同じですが、更に上級になるのでしょうか?
「ここまでやってくれたか?」と感心の域まで到達しました。
メルセデスSLSです。
赤のメタリック塗装でフロント周りのクオリティが高く、全体的なつくりはとても良い感じです。
これだけでも十分ですが、
SLS最大の特徴であるガルウィングも再現です。
(トミカも同様でしたがちょっとヒンジがごつかった様な・・・・)
1/43モデルでは無く、3インチモデルでここまでやってくれると嬉しくなりますよね!
ドアネタが尽きましたので、ボンネットギミックに移りますか?
こちらは、BMW Z8 ロードスター です。
ボンネットが開閉できます。
ライトと一体化した透明樹脂製のエンジンマウント等が中に収められています。
(自分はあまり好きではありませんが・・・・)
同じ仕様に、CITROEN C4 AIRCROSS じゃなく、MITSUBISHI ASX が有ります。
※ ちなみにマジョレットの日本車、いずれも左ハンドルの海外仕様のようです。
RVR じゃなくて ASX になりますね。
同じ三菱のパジェロもボンネット開閉が可能ですが、
こちらはライトとは別構成で昔からのパターンのモノです。
こちらのパジェロはパリダカールラリー車仕様で、2001年、フォントネが実際ドライブした201号車を模しています。
HPのスポンサーシールを含めタンポ印刷で綺麗に再現された上にボンネット開閉と、合わせ技になりますかね?
良いですよね!
折角 BMW Zシリーズで繋がりましたので、こちらも入れないとダメですかね?!
BMW Z4 ロードスター です。
カタログにあるブラックでは無く、新色(?)のオレンジカラー版です。
いい味出していますよね!?
ギミックはドアやボンネットの開閉では無く、
ルーフの脱着になります。
実車は電動式で格納しますからこのような取り外しは無いのですが、両方のスタイルが楽しめるギミックとしては優れているのではないでしょうか?
そして、BMW Zシリーズには同じギミックは適用しないと、異なるモノにしてくれた配慮も気が利いています!
ギミックについて取り上げてきましたが、大トリはこちらしか無いでしょう!
こちらの ルノー メガーヌ トロフィー
タンポ印刷が多用されている訳ではありません。
ドアもボンネットも開閉出来ません!
ルーフも外れません!
が、フロントバンパーの造形とか、ウィングやディフューザーの再現も含めイエローにブラックを絡ませたカラー仕様もあって引き締まったリアスタイルの再現といい非常に格好良いミニカーに仕上がっています。
これだけでも他車コストの倍はいっているのではないかと感じますが、それだけではありません。
何と、リアカウル開閉という大技ギミックが・・・・・
しかも大胆に・・・・・・
(昔も、スーパーカーのフェラーリ F40とかではリアエンジンマウントの開閉ギミックが付いたものがありましたが・・・・・・)
食玩、“おまけ”でここまでと、本当に嬉しくなっちゃいます!
(エンジン等の再現は全くダメですが、そこまでは望みません!)
如何ですか?
同じマジョレットですが、一台一台で随分違うでしょ?
製造・販売側はトータルコストの考え方でいるのでしょうが、これだけ違いが有るとミニカー人気は実車の人気差以上に広がるでしょうね?
人気車種は益々入手し難くなってしまいますね?
それはそれで困ったものです!
所詮“マジョレット”、されど“マジョレット”!
でも、これらのギミックって、買って来てブリスターパックに入れたまま保管じゃ楽しめたり、実感できないんですよね?
「えっ?」
「その為に、保管用と展示用の複数買っているって?」
「恐れ入りました!」
さて、まとめです。
トップ写真を再度持ってきました。
こちらが比較の、ギミック全開写真です。
ちょっとした悪戯を入れてみました。
気が付いて頂ければ幸いです!