ダイバーズウォッチは、電池交換のため防水性が低下する恐れのある電池式クォーツ時計よりも、裏蓋を開けずに半永久的に駆動し続ける機構である機械式やソーラー式が望ましいとされています。
稼働している自分のダイバーズも、第一弾はSEIKOのソーラータイプでした!
先のHYAKUICHI 投稿で、
ハック機能の無い AUTOMATIC MODEL も外すと・・・・・
と、さり気なく流しましたが、
実はかなり意図的な記載でした!?
「ハック機能が無い」どころか、「手巻き機能」まで無い機械式(自動巻き)のダイバーズをとおの昔に入手済、今更・・・・・ という意味で! (笑)
まぁ、結果的には16ステップ/秒のブローバスイープ運針時計を3本も持っているのにワザワザ4ステップ/秒のスイープセコンドを購入と笑えない結果でしたが・・・・
SEIKOの機械式お手軽ダイバーズは、海外向け逆輸入製品(import)の人気が高いです。
(高額な国内製品の購入に躊躇する方々、後述するある種の目的を持っている方々には)
import定番のセイコー5よりはちょっとだけ上級扱いとなっていますが、キャリバーは同じ21石の 7S26 が搭載されています。
ちなみに、 セイコーファイブ(5) の “ファイブ” 名称は、製品が持つ大きな特徴が5つあったからというシンプルな命名だったようです。
その5大特徴は、
1. 切れないゼンマイ(ダイアフレックス)
2. 耐震装置(ダイアショック)
3. 自動巻き
4. 防水機能
5. デイ・デイト表示
というものだったようです。
さて、一昔以上(1990年代からなので数昔?)古いキャリバーですが、低価格&ロービート(6振動/秒)の割に高精度、壊れにくく、耐久力にも優れているとの定評があります。
海外向け製品の販売先(後進国?)を考えた場合、電池交換が不要で、故障しにくくノンメンテナンスで長期間使えることは何よりも重要です。
故障しにくく = 構造が複雑でない
ですから、ハック機能や手巻き機能も省かれています。
古くて廉価なムーブメントですが、時計愛好家でこれを嫌う人はあまりいないようで、名機と言っても過言ではないといわれています。
手巻きとハック機能とが無いため、止まっている時計を動かすには、動き出すタイミングを計った上で時計を振るしかありません。 (一般的には・・・)
絵を考えるとシュールというか、笑えます・・・・・
たまぁ~に(自分の場合はほぼ毎回ですが)、リューズを逆回転させると秒針が止まったり逆に進んだり(後進)するので、簡易ハック機能付きと言っても良いでしょうか?(笑)
仕組み上は好ましくない行為ですが、壊れ難いことでも定評がありますから多分大丈夫でしょう!
良い子はマネしないで下さいね!? もしもの時は自己責任で!
※ ゼンマイが十分巻かれた高トルク時は止まりませんね!?
さて、その人気インポートダイバーズに話を戻すと、
SKX007やSKX009の
ボーイシリーズ と
モンスターシリーズ (SKX7系)になるでしょうか?
もちろん、シリーズ名は愛好家の俗称です。
左が ブラックボーイ (SKX007) で 右が ネイビーボーイ (SKX009)
俗称の由来は、ベゼルカラーからですかね!?
ブラックには特にないですが、ネイビーボーイの方は青・赤のカラーからペプシボーイの別称もあります。
※ この辺りをしっかり押さえておくことが重要です。
後々の展開のために・・・・・・(謎!)
そして、こちらが ブラックモンスター (SKX779)です。
モンスターには、ブラックやオレンジなどのカラー違いだけでなく、シャークトゥースやアーマードなども・・・・・
SEIKOも、あまりのインポート人気に後押しされて国内製造品も発売しだしました。
(国内生産と偽った海外生産との噂もありますが・・・・)
※ SEIKO の場合、先ずは海外製品として販売し、人気が出ると国内でも展開というパターンは、過去にも多くの事例があります。
これも先々のための布石コメントですが・・・(笑)
SKX007のブラックボーイを例にすると、
SKX007K1 インポート ラバーベルト
SKX007K2 インポート ステンレスベルト
SKX007J1 国内製造品 ラバーベルト
SKX007J2 国内製造品 ステンレスベルト
と、製品番号の後に付くアルファベットで識別、「K」が海外製、「J」は日本製です。
ちなみに、末尾の数字は、ベルト仕様の識別です。
日本製造品は文字盤下部にJAPAN 表示、DIVER’S 200m表示の下に 21 JEWELS記載が加わります。 (裏蓋開けたら見られるローターにもJAPAN表示が在るらしい)
加えて正規国内保証期間が設けられます。(通常、インポートは販売店保証が1年)
それ以外にはムーブメントを含め全く違いがないのですが、インポート購入に比べると1万円ほど価格が上がってしまいます。
MADE IN JAPAN プレミアムでしょうかね?
ちなみに、「K」製品に使用されているムーブメント「7S26」はシンガポールか中国での製造、製品としての組み立てが中国工場というのが主流のようです。
ちなみに同じ製造国品なら、ラバーベルト+2千円ほどがステンレス価格になります。
しかし、このレベルのセイコー製品だと、国内・海外の工場を問わずオートメーション化された生産のはずなので組み立て自体はロボット、正直どこで作っても製品レベルに差はないような気がしますが・・・・・
まぁ、自分は眼鏡をかけても文字盤下の小さな JAPAN文字は見えないし、21石という石数も自慢表示するほど高いものではないので、「J」じゃなくて「K」で十分ですかね!?
加えて今回の目的が完遂されたら、これらの部分は存在すらしていないはずなので・・・・
と、現時点では「謎の言葉」を残して更に続けます!?
あっ、忘れてました!? 「J」と「K」の大きな違いを!
曜日表示が違っていました!
「J」製品の曜日表示は、英語/アラビア語
「K」製品の曜日表示が、英語/スペイン語
でした。
中東では MADE IN JAPAN の効力が大きいんですかね?
ちなみに、日・月・火・水・木・金・土 の日本語曜日表示(+英語)の7S26搭載時計は現行品では存在しません。 現行品では・・・・・ (謎の言葉2 ?)
さて、自分の話に戻します。
優柔不断な自分はなかなか一つに決められないので、
ボーイにするかモンスターにするかで悩み
・・・・
ません! でした。
今回の目的は、「時計弄り」でしたので、脇目も振らずに ボーイ 一択です。
また、弄りが完結すればブラックだろうがネイビーだろうが関係なくなりますが、弄りが中断・挫折した場合のことを考えて、ブラックボーイのステンレスバンドを選択です。
時計弄り といっても 修理はできませんから、所謂 カスタマイズ ですかね!?
もちろん時計自体のデザインが大きく異なりますが、ベゼルが一体型のモンスターはインナーベゼルのカスタマイズができるボーイに比べると対象が一つ減ることになります。
(謎コメントは、まだ続く!?)
自分だけの感覚かもしれませんが、モンスターは素のデザインのまま楽しむ対象、ボーイの方が自分の目的にも一致したカスタマイズを楽しむための対象ですかね?
(謎コメントは、まだまだ続く!?)
ボーイはダイバーズウォッチとしての 防水性 と 視認性の高さ に加えて、先ほども書きましたが、価格から見たら 高精度 で 扱いやすくて丈夫 なムーブメント(7S26)と お手頃な価格 と、三拍子そろっているだけに、海外でも人気が高い定番モデルになっています。
(あれっ? 1, 2, ・・・・ 五拍子? )
その定番ゆえにメイン市場である海外では、低価格な腕時計としては珍しく、カスタマイズ対象と認定(認識?)されており、ベゼルや針、風防ガラス、文字盤などの社外カスタムパーツが数多く流通していますし、専門パーツ屋も存在しています。
香港辺りが多いようですが、セイコーのカスタムショップとして有名な
「Yobokies」も香港にあり、
パーツ販売だけでなく自らがカスタムした時計も販売流通させています。
「Yobokies」は他メーカー品の取り扱いはありますが、SEIKOには強い拘りを持っているショップです。 社名を逆から並び替えると・・・・
ねっ、 トレビアでしょう!?
また、業者だけでなく、個人がパーツを組み換え様々なカスタムモデルとして作成、ネットにアップしたり、個人販売もしております。
もちろん、その流れは海外だけには収まらず、国内にも広がっています。
今でも現役「SKX007&SKX009」は1960年代製品の復刻版のようですが、1996年の発売開始から既に20年以上過ぎています。
いくらカスタマイズの波が海外から日本国内へと移って来たにしてもピークは随分昔、今更感というか出遅れ感満載ですが昨年からひそかに参戦していました。
時期がズレている(遅れている)というのは、パーツ情報やカスタマイズの具体的方法等の入手という点に関しては、先達がブログや動画を多数アップされていますので大変恵まれた環境になります。
(それらを見て、自分でも出来そうだと・・・・)
しかし、パーツ自体の流通が既に少なくなっているので、折角気に入ったものをネットで見つけても物の入手ができないというジレンマが・・・・・・
まぁ、カスタマイズ方法が分るというだけで、弄りが楽しめるわけですから、忘れたころに持ち主が放出するのを気長に待ちますかね?
先ずは、弄りを楽しむということで手持ち工具にも変化が・・・・・
カスタマイズの第一歩であるベルト交換やサイズ調整、電池交換のための裏蓋外し等は既に日常の行為になっており、加えて実施回数は少ないですが「おしどり」を押しての竜頭(リューズ)外しやムーブメントの取り出し等は経験済です。
しかし、流石に、針の取り外しや交換、ダイヤル(文字盤) や 風防の交換 は禁断の扉のような気がして踏み込んではいませんでした。
今回の目的であるカスタマイズは、この辺りを弄ることになります。
先ほども書きましたが詳細なブログや動画で方法や仕方は分っています。
しかし、やり方を知っていることと、行えるということは全くの別物です。
多分、多くの失敗を経験することが必要だと思います。
そのうえで技術やコツを溜めていけば、お気に入りだったけど止まってしまった時計をムーブメント交換で生き返らせるとか(見かけだけですが)、アンティーク時計の中身を最新ムーブメントに入れ替えるとか、単なるカスタマイズではないもう一つ上の楽しみに繋がるのではないかと期待しての挑戦です。
まぁ、実情は今のまま物欲に任せての収集のみをしていると、「ポチ!」は一瞬で終わってしまい毎日が日曜日の有り余る時間は潰せないし、見境なく歯止めの利かない性格が災いして、薄々危惧している老後破産が現実のモノになってしまいそうで・・・・・
ということで、既に従来から持っていた裏蓋外しや三角オープナー、裏蓋閉じ用圧着機などに追加して、剣(針)押さえ 剣(針)抜き工具 や 固定器具 なども入手済。
先ずは形から入る態勢も準備完了!?
と言っても、自分は初心者、プロや上級者が使うような高級・高性能の道具ではなく、ネットで買える一番安くて簡単な工具だらけですが・・・・・
さて、当面の目的である禁断の扉を開いたカスタマイズの着地点がこちらになります。
ベゼル・文字盤・針・風防(?)等、元となった時計の面影が無くなる位カスタマイズされた
「SNZH5X Spectre Mod」 です。
先ほど触れました「Yobokies」のカスタムパーツが組み込まれた商品です。
Spectre って何?
と思われる方も多いと思いますが、元ネタはこちらです。
当然、本家のほうがかっこいいですが、高額な上に数量限定品ですから入手は・・・・・
カスタマイズの着地点として先ほど示したモノは、Seiko5 の SNZH55 を使用したカスタムモデルでしたが、007 らしくSKX007を用いたモデルも存在します。
ブラックボーイ改であればこちらのほうが真の目標ですかね!
竜頭の位置など細かい相違点はありますが雰囲気は出ていますよね・・・・
しかし、残念ながら現在はカスタム製品もパーツも入手は・・・・・・
ということで、中間にもたどり着いてはいませんが、カスタマイズに手を出した証拠写真をお見せして終了したいと思います。
こちらが現在のSKX007 ブラックボーイ改め
コーヒーボーイ! です。
先ほどの命名ルールに従って名付けています。
若干ですが、茶系の服装にも合わせ易くなりました。(笑)
カスタマイズ生活が始まっています。
今後はどのような展開が待っているのでしょうか?
はたまた、最終目的のスペクターにたどり着くことはできるのでしょうか?