
迫りくるリタイア後の趣味の一環というか、目の前に吊るされたニンジン
(ご褒美?)と言うべきか、週一で地元でのランチ巡りを目論んでいる。
ニンジンの詳細については、シリーズ作となる予定の特集で触れるつもりだが、今回はそのフライング投稿である。
とは言っても、訪問自体は数か月も前なのだが・・・・
さて、地元である おとぎの国
(=浦安) は、4キロメートル四方 16.98平方メートルの面積しかない比較的というか、かなり小さな市である。
そんな小さな浦安の街だが、更に 3 + 2 に分割されている。
「元町・中町・新町」の3住居エリアと、
「アーバンリゾートゾーン・工業ゾーン」の2商業エリアである。
「アーバンリゾートゾーン」は、皆さんご存知の「おとぎの国」エリアである。最寄駅名にもなっている舞浜地区にある。
しかし、その舞浜には「おとぎの国」とは対峙するような別の顔が存在している。
「鉄の市場」
東日本の鋼材需要を支えている工業団地
(浦安鉄鋼団地)で、東京ドーム23個分に相当する巨大なエリアには200社(270事業所)ほどが集っているがすべて鉄鋼関係の企業である。
団地内は県道よりも広い左右4車線の幅広な道が海まで張り巡らされ、大型トラックやトレーラーが行きかっている。
海辺には幅広な工業水路が用意され直接運搬船が着岸できるようになっており、水路の両側にはその鋼材を受け入れる大型の工場がびっしり立ち並んでいる。
日本 いや 世界でも有数な集客量を持つリゾート地を持つ一方、地道に工業用地も確保して、
浦安市は安泰だ!
では、無いようです!?
一般的に浦安市の財政は、知名度の高いディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドに依存していると思われがちだが、オリエンタルランドを含む法人税収入は1割程度にしかならない。
埋立事業の開始当初から
「住宅地の造成」「大規模遊園地の誘致」「鉄鋼流通基地の形成」を市の
運営3本柱として計画的に開発を進めた結果、市財政の8割は住民個人の市民税と固定資産税で占めており、安定した歳入を得ているようです。
ただの埋立地ではちょっと難しい新しい住民の確保を、「ディズニーランド」という撒き餌(見せ餌?)で誘き寄せ、単に釣り上げただけではなく、高級魚だけを集中的に・・・・・
まぁ、一言で表すと
高額納税者を抱え込むのに成功した!
ということでしょうか!?
実際、2018年度の統計だが、浦安市は平均所得ランキングで千葉県トップだけでなく、全国22位につけている。(全国1741市区町村中)
まぁ、上には上がいるし、金額も大きく違うが・・・・・・
その為に、分譲地の多くはゆとりある50坪で売られ、その良好な住環境の維持などのために、そのエリアでは大きなマンション建設は制限され、逆に1区画を25坪ずつの半分にして売ることも地区計画によって制限されています。
ここに住もうとすると、最低でも土地代が5,000万円、上物を安く済ませたとして2,000万円でも7,000万円以上の価格となる。
実際、多くは一億円以上らしい!?
首都圏の土地付き注文住宅の借り入れ平均額は4,600万円程らしい。
同じ1,000万円の頭金とすると、6,000万円のローンを組むことになる。
6,000万円のローンが組める人は、少数ですよね!?
自分の感覚だと、4,600万円のローンを組める人も立派に少数派だと思えるのだが・・・
もちろん、ローンなんて縁のないキャッシュ払いの居住者も多いと思われる。
そして、マンションエリアには次々に大型マンションが建てられました。
ただ、他のエリアと異なるのは、その部屋面積!?
最低でも90㎡とかで、大きいと135㎡以上・・・・
世間で一般的な70~80~90㎡辺りは探すのが大変で・・・・・
当然、その分価格も高額で、一戸建てに負けない様な・・・・・
さて、そんなお金持ち達が住んでいるのが、商業エリア同様に埋立地である「中町・新町」エリアになります。
昭和40年代の第一期埋め立てで出来たのが「中町」、昭和50年代の第二期埋め立てで出来たのが「新町」になります。
ちなみに、商業エリアである「アーバンリゾートゾーン・工業ゾーン」も第二期埋め立てで出来ました。
ということで、漁師町として栄えた元々の浦安(村)は「元町」エリアになります。
念のための補足ですが、「元町」エリアの元々の住人もお金持ちが多いです。
漁師町とお伝えしましたが、先の埋め立てに際して、漁業権の放棄と引き換えに結構な補償金を受け取りましたから・・・・
実際は、江戸川区の製紙工場から流れ出た「黒い水」事件を切っ掛けに、漁業を捨て、海を埋めることを選択せざるを得なかったのですが・・・・
漁師町「浦安村」は明治22年の町村制の施行に伴い堀江、猫実、当代島の3村が合併して誕生しました。
ウキペディアによると、
1603年(慶長8年) - 堀江・猫実・当代島の3村が幕府の天領になった - と、あります。
また、自宅から数分の距離にある氏神(様)神社「清瀧神社」の創建については定かではないとはいえ、建久七年(1197年)と言い伝えられています。
ちなみに先ほど出た1603年は、江戸城北部の台地を切り崩して日比谷入り江の南部一帯が埋め立てられたと記録されている年です。
今でいうところの 日本橋、京橋、新橋、築地地区です。
その日本橋以上の歴史がある土地ですから、埋立地とは区別しても良いですかね!?(えへん!)
一時、マンホールが飛び出した映像で浦安市の液状化問題が大きくクローズアップされましたが、被害が出なかったのは「元町」エリアのみでした。
逆に埋立地は高く造成されているので洪水ハザードマップでも被害は無いが、「元町」エリアは~50cmの浸水予想、自宅周辺も~20cm・・・・
ちなみに先の液状化マンホール、震災モニュメントとして今も残されています。
さてさて、前置きが長くなりましたが、新町エリアには浦安マリナーゼにお似合いのお洒落な店が誕生しています。
(アシヤレーヌやシロガネーゼほどの知名度はありませんが、そう呼ばれているそうです。)
が、「浦安村」エリアには・・・
しかし、村エリアには漁師町だったというルーツを残すように、魚にこだわるお店が数多くあります。
食堂というべきか、定食屋というべきか迷う様な昔ながらの形態ですが・・・
その一つが、
【羅甸】です。
お店自体は30年ほどしか経っていませんが、漁師だった父の味をヒントにご主人が考案した独特
(秘伝)の煮汁で2時間付け込んだ真っ黒な銀ダラの煮つけを中心に魚が美味しいと評判の食堂(?)です。
見かけがこんななので
(失礼!)、知らないと見過ごしちゃいますし、初めてだとちょっと入り辛いですかね?
【羅甸】は、
らてん と読みます。
あっ、前言撤回です!
一見田舎の喫茶店みたいですが
(度重なる失礼お詫びいたします(笑))、
お洒落なお店です!
店名の「らてん」、
ご主人夫婦の趣味「ラテンダンス」から取っているそうですから・・・・・
そんなお店が、一昨日
(2018年)5月
孤独のグルメ Season7の6話 浦安編「真っ黒な銀ダラ煮付に皆ハマる!」
として放映されました。
また、昨年
(2019年)8月には「出没!アド街ック天国」の浦安編でも取り上げられました。(11位)
元々繁盛店で行列は当たり前、用意した分が終われば営業時間内でも終わってしまう店だったので、放映直後は更に一見さんが増えて混むだろうとほとぼりを覚ましていたのですが、11月に昼食でチャレンジ再会!
しかし、2度失敗!!!
1度目は12時頃着いて行列が無かったので、「やった!」と思ったのもつかぬ間、既に終了していて行列が無かっただけと分かり・・・・
2度目は行列が有ったので、「やった!」と思ったのもつかぬ間、行列最後のお客さん自らが「ここが最後の案内板」を持っていて・・・・
3度目の正直!
開店時間の11時に並ぶことを覚悟して再チャレンジしました。
過去2回は開店時間に並ぶのを避けて、2回転目、3回転目を狙っていたのですが、これが間違いの元と分かりました。
営業時間が、いつの間にか10時30分になっている!?
昔は間違いなく11時からだったし、今回も事前に調べて出てくるネット情報でも11時からだったのに・・・・
道理で!
12時なら4回転目位の計算になるから、駄目だったのも当たり前か???
ということで、2回転目の早い方の客として3度目の正直で席に辿り着けました。
注文は、五郎が悩んだ末に頼んだ
「銀だらの煮付 お刺身を付けて(1450円)」 です。
但し、「沖縄産生もずく」の単品追加、ご飯をお替りして残った煮汁と混ぜ合わせて食べることもしませんでしたが・・・(笑)
定食の小鉢の内容は変わっているし、マグロとイカのお刺身もマグロだけに変わっていましたが、
五郎さん気分を味わい、満足して店を出ました。
ただ、孤独とは言えない二人連れではありましたが・・・・
しかし、5日分のご褒美で行う予定のランチ巡りだが、7日分以上の費用を使ってしまって良いのだろうか・・・・・
単純に1日分の費用を倍にして6日間過ごした方が良いような気も・・・・・
と、意味不明・意味深な言葉を残して、本日は終了です。(笑)