
購入前に参考にした ホンダS2000 オーナー
(以後、S2000さん)のブログがありました。
通勤・買い物からドライブ・旅行までオープンカー1台で生活する方で、一台持ちの先達ですからよりリアルな本音の情報を得られる・・・・・
内容としては、オープンカーに乗る<苦労>と<楽しさ>に分けて、世間一般が持つイメージと実態とのズレを書かれていました。
(ご本人、弁明とされていますが・・・・・)
ちなみに、苦労は14個、楽しさは3個となっています。
数では測れないものですが、苦労の数の方が5倍とは・・・ 先の雲行きが・・・(笑)
ただ、S2000はオープンカーではありますが、超高回転型エンジンやシフトフィール抜群のトランスミッション、高剛性シャシーなどが特長の本格スポーツカーで快適性とかは概念にないストイックに走りを追求した車です。
一方、IS250Cはスポーツカーで無いのは当然、がむしゃらにエンジン回して峠を駆け抜けるよりも、ゆったり構えちょっと高速で流すのが似合う4シーターオープンで運転者・同乗者の快適性や居住性を豊かにするインテリアに凝った車、と中身が大きく異なっています。
そこで、スポーツカーS2000ではなく、またオープンカーという広い括りでもなく、IS250Cに絞って具体的に同じ項目を検証してみました。
まぁ、検証結果で左右されるとは思えないほど購入願望が高まっていましたので、単なる儀式としての検証でしかありませんでしたが!?(笑)
さて、検証項目としては以下の通りでした。
1 苦労 1 狭い
2 苦労 2 視界が悪い(クローズ時)
3 苦労 3 屋根の開閉が手間?
4 苦労 4 雨漏りする
5 苦労 5 虫が入ってくる、鳥の糞が降ってくる
6 苦労 6 トンネルは地味に辛い
7 苦労 7 排ガス、埃で顔や服が汚れる?
8 苦労 8 日焼け
9 苦労 9 夏は暑そう、冬は寒そう?
10 苦労10 クローズ時の静粛性
11 苦労11 オープン時の静粛性(風切り音)
12 苦労12 目立つ、恥ずかしい?
13 苦労13 維持費
14 苦労14 セキュリティ
15 楽しさ 1 開放感/爽快感
16 楽しさ 2 臨場感
17 楽しさ 3 新たな人とのつながり
18 さいごに
では、一つ一つ確認してみましょう。
先ずは、苦労編です。
苦労1 狭い
IS250Cの場合、スタイル関係なく前席は非常にゆったり広いと思います。自分の体格では・・・・・
後席も、クローズのクーペスタイル時でも並みの2ドアクーペよりは圧迫感が少ないのではないでしょうか?
広々とは言えませんが、イザという時に4人乗車が出来るスペースは確保できていると思います。
元々、4シーターオープンが欲しいだけで、常時の4人乗車を想定しているわけではありませんし・・・
屋根を開けた瞬間にオープンカーは地球と同じ広さになります。もはや宇宙と同じ広さです。
と、オープン時はS2000さんが言われる通りの世界がIS250Cでも広がります。
また、大きなルーフをしまうスペースが必要でオープン時はトランクも必然的に狭くなりますが、 逆にクローズ時はその分スペースが大きく空きますので日常で大量の荷物を運びたいときでも支障はないと思われます。
また、通常ではリヤドアから入れるのが難しいような大きなサイズでも、一度オープンにしドア上から入れてまた閉じるなどの応用が利き、意外とデメリットは少ないのではないでしょうか?
長期の旅行など荷物多く、且つオープンにする可能性がある場合は後席を荷物置き場にすればよいので我が家の使用想定では狭いと感じることは無いと思います。
ということで、苦労1は却下となりました。(笑)
苦労2 視界が悪い(クローズ時)
4ドアセダンのIS、リアガラスが小さくリアサイドピラーも太いので後方視界は思ったより悪いです。
ルーフ収納のためそのセダンよりトランクリッド位置が高いIS250Cは更に悪いのは当然。
普通の2ドアクーペでも後方視界が悪いからと諦めながらも、まだまだなれない車ということも合わせての戒めとして、一般車よりも少し注意深さが必要かも知れませんね。
ちなみに、運転席から手が届くシート下のレバーを引いてヘッドレストを手前に倒すことが出来ますが、以外に後方視界が改善されます。
苦労2 視界が悪い(クローズ時) 認定です。
なお、 オープン時は360度全方向が視界良好です。(笑)
苦労3 屋根の開閉が手間?
走行時の開閉は出来ませんので路肩等に止まる必要はありますが、車外に出たり複雑な作業が無く、開閉共に20秒しか掛からないフルオート電動開閉式メタルトップを採用していますので手間ということは一切ありません。
そして、とても静かです。
これはレクサスSC430の世界初装備技術を進化させたものです。
それまでも自動開閉式は存在していましたが、その動作は油圧制御式でした。
SC430では動きの全てを10個のモーターを駆動させることで実現しました。
IS250Cでは使用モーターを15個に増やし、より複雑な制御を行いつつ、安全で正しく優雅に開閉する電動開閉式メタルトップを開発したそうです。
尚、ロードスターRHTもオール電動ですが、ルーフは樹脂製でした。
(入手情報上なので間違っているかもしれませんが・・・・)
ということで、苦労3は却下となります。
苦労4 雨漏りする
ソフトトップの場合は経年劣化で穴が空いたりするかもしれませんが、メタルトップで雨漏りすることはまずないでしょう。
ただし、開閉や折り畳み部分のラバーやパッキン類が硬化や破損する可能性はありますので注意し、必要であれば交換しましょうかね。
まぁ、問題とするほど苦労では無いので、苦労4 は却下です。
苦労5 虫が入ってくる、鳥の糞が降ってくる
雨もそうなのですが、走行中はフロントウィンドウに守られるため、車内に何かが入ってくることはあまりありません。
また、虫が飛んでいるところをゆっくり走っても、ほとんどは右から左へ素通りしてくれます。
鳥の糞に関しては、そもそも外出先で降ってくる確率がかなり低いと思われるので、心配しない方がいいでしょう。
と、長年乗り続けているS2000さんが言われているので大丈夫でしょう。
苦労5 も却下です。
苦労6 トンネルは地味に辛い
トンネルの中は排ガスが溜まりがちな上に音もこもるので、基本的に臭い&うるさいです。
短ければなんてことないのですが、1km以上あるようなトンネルに入ってしまうと「だれかここから出してくれーー!」と叫びたい衝動に駆られます。
対処法としては、左右のウィンドウを閉めるとだいぶ軽減されます。
オープンカー乗りであれば車種・使用方法にかかわらずなので、苦労6 は認定です。
苦労7 排ガス、埃で顔や服が汚れる?
オープンカーに乗っていても基本クーペスタイルで乗ります。清々しく気持ちよい時に場所を選んでオープンにするわけで、排ガス、埃で顔や服が汚れるようなところでは乗りません。
まぁ、それでも全面ホワイトレザーシートは汚れるでしょうからメンテナンスが大変そうです。
かえって顔や服が汚れたほうがマシですかね?
一応、苦労7 は却下です。
苦労8 日焼け
これはある程度の諦めが必要だそうです。
夏は日焼け止めが欠かせ無いようなので、嫁さんに買っといて貰いましょう。
先達の助言は、<夕方〜日の出> こそがオープンカーのゴールデンタイム、昼間はムリにオープンにする必要はない、とのことです。
確かに、夜間なら地元でも・・・・・・(笑)
苦労8 は認定です。
苦労9 夏は暑そう、冬は寒そう?
オープンカーは季節モノという先入観があるようですが、実際はほぼオールシーズンが乗り時です。
どの時期にも必ず、最高に気持ちいいシチュエーションが存在します。
オープンが本当に辛いのは、夏の昼と冬の夜だけ。
「冬は、昼でも寒いでしょ!」 という正論が聞こえてきそうですが、暖房を効かせると露天風呂気分で逆に気持ちいいです
(※寒冷地ではさすがに顔が凍ると思いますが・・・・・)
とのことです。
加えて、幸いなことに、IS250Cのオートエアコンはルーフの開閉にともない自動的に空調のコントロールを「クローズ制御」と「オープン制御」に切り替える機能付きです。賢いことに、外気温や日差し応じて風量まで調整してくれます。
加えて、フロントシートにはヒートシーター機能だけでなく、ベンチレーション機能(シートクーラー)まで装備。
古い車なので吹き出し式、冷たい風が出ます。
いずれにしても、好きでオープンにしている訳で、苦労では無いです。
ということで、苦労9 は却下です。
苦労10 クローズ時の静粛性
「ソフトトップは薄っぺらいので、色んな音が入ってきます。主に屋根の 風切り音と雨音。雨音は傘をさしているのと同じ音がします。」とのことですが、
その点、ハードトップタイプでは一般車と同じレベルが期待できそうです。
IS250Cも「日常を快適に」を目指しルーフ開発時に素材と構造の解析を念密に行ったとのことで、「クローズ時は一般車両」の密封性、静粛性を確保しています。
苦労10 は却下です。
苦労11 オープン時の静粛性(風切り音)
外の音がモロに入ってくるので、一般車のような静粛性を求めてはいけません。
一方で「風が凄そう」というベタな印象をよく耳にしますが、最近のクルマは空力性能に優れているため、思ったより風は巻き込んできません。とのことです。
とはいえ、これは前席のこと、スピード出しての後席は巻き込みも大きくジェットコースターの感覚が楽しめそう!(笑)
ということで、苦労11 は認定です。
苦労12 目立つ、恥ずかしい?
常にオープンで走らなければいけないというルールはありません。まず屋根を閉めましょう。あなたが開けた方が気持ちいいと思えるときだけ開ければいいんです。あとは助手席に乗る方の気分も伺いましょう。
目立ちたくてしょうがない方は常時オープンにして 爆音で音楽を流せば完璧ですが、 頭の悪さが先に目立ってしまうので気をつけましょう。
納得のご意見です。(笑)
苦労12 は認定です。
苦労13 維持費
これはクルマによって大きく変わりますが、一般的にオープンカーはスポーティだったり、ラグジュアリーだったりするので、保険/税金/ガソリン代等が高くなる傾向にあります。
納得の回答ですが、比較の問題になりますかね?
前々車であるC4と比べると、使用ガソリン、燃費もほぼ同じ、逆に言えば、排気量、車体が大きく重くなっても変わらないのは立派と言えますが、軽油使用で燃費が良かったコンパクトカーの前車と比べると大きく悪化と言えます。
この5年間で浮かしたお金は、このための貯金だったと思うことにしました!?(笑)
苦労13 は認定です。
苦労14 セキュリティ
車両盗難というよりも幌(ほろ)へのいたずらや車上荒らしなど、ソフトトップの場合はセキュリティの弱さが否めません。
しかし、メタルトップであるIS250Cでは特別な対処をする必要がありません。
苦労14 は却下です。
如何でしたでしょうか?
第三者の立場でも、納得できますかね?
次は、楽しさ編です。
オープンカーの楽しさはだいたい想像がつく部分もあると思いますが、ここでは「みんなが想像しているよりもずっと楽しいよ!」という私の心の叫びを聞いてください。
とのことですので、聞きましょう!?(笑)
楽しさ1 開放感/爽快感
風を切って走る感覚は、快感以外の何者でもありません。
一人で運転していても顔が勝手にニヤケて 「気持ちいいーーー!!」 と叫びたくなりますし、
実際に叫んだこともあります。
これは私の個人的な印象ですが、オープンカーはバイクとクルマの中間のような乗り物です。
それを中途半端と捉える方もいるでしょうが、私に言わせれば完全なる良いとこ取りです。
ヘルメットなしで乗れて、お尻も痛くならない、エアコンもある、音楽も聴ける、荷物も積める、日よけ雨よけも付いている 。
バイクの爽快感をクルマの快適性で味わえる、そんなイメージを持っていただけたらと思います。
※もちろん、バイクにしかない楽しさ・快適さもたくさんあると思いますが、その紹介はバイク乗りの方に託します!
楽しさ2 臨場感
オープンカーをドライブすると、道中全ての一瞬一瞬で、その場の空気がダイレクトに伝わってきます。
一般車では窓を流れる映像でしかなかったものが、一気に現実のものとして五感に訴えかけてきます(味覚はありませんが)。
山道を走れば、木陰のひんやりした空気、植物や土のにおい、木々が揺れる音、 鳥や虫の鳴き声 、川の流れる音、とにかく全てを感じます。また夕焼けや星空、都市の夜景、並木道など、ふとした時に出逢う美しい景色も、遮るものなくパノラマで見ることができます。
<苦労>の方で述べたように、なにかしら臭かったりうるさかったり、暑かったり寒かったりすることもあります。
しかし、オープンの魅力はその裏返しでもあるんです。
楽しさ3 新たな人とのつながり
その希少性ゆえ、まずオープンカーを見かけるとムダに親近感が湧くようになります。またオープンカーが集うイベントや同好会が日本各地に無数にあるので、普通に暮らしていたら絶対に出会わなかったであろう人たちとの出会いがあります。
さいごに
いかがでしたか。「あれ、こんな感じなら買ってみようかな」と思っていただければ幸いです。また私の見解では、この記事を最後まで読んでいる時点であなたがオープンカーに興味津々であることは変えがたい事実です。
クルマは大きな買い物ですが、家とは違ってどうしてもダメなら何度も買い替えられます。オープンカーの魅力を味わわずに人生を過ごすことは、にんにくの美味しさを知らずに人生を過ごすこととほぼ同じです。
次々と「買えない理由」を探しているよりも、それぞれの状況に合わせて「買えるオープンカー」を探してみてはいかがでしょうか。
さいごに まで一気に来ましたが、納得の内容ですね!?
最後まで読んじゃったので、興味津々だったことが見抜かれています。
楽しさ3は、なかなか自分からは行けませんが、来るものは拒みません。(笑)
オープン状態が少ないので機会はあまり無いと思いますが、その際はよろしくお願いします。
ということで、<楽しみ>はそのまま3個残りました。
一方、14個だった<悩み>は、
2 苦労 2 視界が悪い(クローズ時)
6 苦労 6 トンネルは地味に辛い
8 苦労 8 日焼け
11 苦労11 オープン時の静粛性(風切り音)
12 苦労12 目立つ、恥ずかしい?
13 苦労13 維持費
の、6苦労に減りました。
これなら、数は置いておいて、乗車時の加重感覚なら
悩み < 楽しみ
でしょうかね!?
ただし、オープンカーとしてではなく、新しい車として考えると、
苦労15 車両サイズ拡大
取り回しの良い普通乗用車と言われているが、慣れと共に車両感覚の早急把握が必要
現に、駐車スペースサイズとしては適応内だが、今まで以上に出し入れに気を使う
苦労16 古い車なので、安心安全の補助装備減少
苦労17 古い車なので、経年劣化による不調、部品交換、
修理等の発生危惧
特に、電動開閉装置はトラブルの報告こそ少ないとのことだが、複雑な構造であるだけに・・・・・
他は、素のISシリーズと同じなので、そんなに心配はしていない
苦労18 奥さんが街中乗車でさえ、避けている!? (笑)
苦労19 (ドリームカー)購入経緯説明時の居心地の悪さ、面倒臭さ (笑)
ISの認知度の低さ?
IS250Cと伝えても、必ず「どこのメーカー?」と聞かれ、しぶしぶ「レクサス」と言わされる羽目に・・・・
ちなみに、自分自身もしっかり把握はしていないのは同じ!? (笑)
IS250C の正式な呼び方を知らないのだ!
一般的に 200 とか 300 の区切りが良い時は 「にひゃく」 とか 「さんびゃく」 と呼び、
250 とか 350 の時は 「にいごうまる」 とか 「さんごうまる」 と呼ぶことが多いと聞いていたので、
「あいえす にいごうまる しー」
と呼んでいるが・・・・・
追加の 5苦労 (ご苦労?) の方が、厄介ですかね!? (笑)