
『みちのく三大桜』 は、
【弘前城】 (青森県弘前市)
【角館・武家屋敷通り】 (秋田県仙北市)
【北上展勝地】 (岩手県北上市)
なので、盛岡が入る余地はありません!?
もちろん、盛岡にも【石割桜】や【盛岡城跡公園】などの桜名所はあるのだが、通常は『みちのく三大桜』より早く開花するので、単独訪問であれば問題ないが、『みちのく三大桜』目当ての旅人が一緒に楽しめることは少ない。
しかし、我々が利用したような旅行会社のツアーともなれば、数ヶ月前から募集を開始するし、企画立案となれば半年とか1年前から動き出しているに違いない。
1週間後の開花ですら予想が難しいのだから、1年先を予想するなんて・・・・・
我々が申し込んだコースを例にすると、僅か4日しか設定日が無かったが、その全日が募集開始時には催行決定済みという変則的なコースであった。
通常は集まらないリスク対策で、ある程度集まってから催行決定を打ち出すのだが・・・・
相当、予測に自身があったのか!?
設定日は、4/17(木)、4/20(日)、4/24(木)、4/27(日)の4日、僅か10日間の違いしかない。
結果を見ると、設定にはない4/22(火)出発辺りがベストの日程だったのだが、
なんと、その4/22(火)は設定日の中央日に一致!?
予測が的中ということですかね?
しかし、両端の4/17(木)と4/27(日)は、『みちのく三大桜』に対しては外れとなった。
そこで、必要となるのが、その他の4ヶ所の桜となるのだろう。
【桧木内川堤】は【角館・武家屋敷通り】の直ぐ横にあり一緒に巡れるので除外すると、実質は3ヶ所となるが、早く咲く場所と、遅く咲く場所を用意することで、全滅から逃れられる・・・・・
ハズレとなった両設定日も催行決定済み募集だし、終盤にはキャンセル待ち表示も出ていたので、
多分、ツアーは成立、『みちのく三大桜』巡りへ実際に行ったと思うのですが、
4/17(木)の方は、【石割桜】や【盛岡城跡公園】、そして、『みちのく三大桜』の一つ【北上展勝地】の咲き始めから五分咲きを観られ、
4/27(日)の方は、他が桜吹雪や散り終わりでも、【小岩井農場・一本桜】はタイミングピッタリだったでしょうから・・・・・
まぁ、前者は 咲き始め じゃなく 満開 を想定していたのでしょうが、今年のように寒暖差が大きい影響で開花が遅れただけじゃなく、開花したらしたで、満開迄、花吹雪までの期間が短いと、仕方がないですかね?
逆に、というか、恵まれた我々は、散り終わっているはずの盛岡の桜、【石割桜】や【盛岡城跡公園】の桜がピッタリのタイミングでしっかり楽しめました。
そして、桜関係無しでも訪れたいと思っていた『世界で訪れるべき街2023』第2位の街 盛岡 を、2年遅れですがたっぷり巡ったというが、今回の旅記録となります。
ちなみに、訪問した【石割桜】の満開が4月17日(木)、【盛岡城跡公園】と【龍谷寺モリオカシダレ】が19日(土)だったそうです。
平年並み前年の満開が順に12日、12日、15日だったようなので、間に合わないと思ってきたのも納得でしょう?
さて、旅の2日目、4月21日(月)は、完全フリーで何の制約もなく自由に使えます。
宿は盛岡市の中心部に二連泊、荷物を持っての観光や預け入れ、次の訪問地への移動も発生しないので、
早朝から遅くまで丸々一日観光に使えます。
日本国内最速の最高速度320km/hで走行する東北新幹線「はやぶさ」に乗車すれば、
東京-盛岡間は2時間ちょっと、自宅からだとプラス1時間を見れば着けるので早朝に出発して、
初日11時から20時までの9時間、2日目は9時から15時位までの6時間、合わせて14時間
盛岡で観光出来る一泊旅と同等の・・・・・・
あ~ぁ、言っちゃいましたね!?
14時間遊ぶと・・・・・(笑)
前提と同じく、夜の終了時間を20時ととすると、6時から動き出さないと、駄目なんですが・・・・・
大丈夫でした!?
しっかり、対応しました!?
旅先なのに、4時半起き、5時起きで・・・・・
30分差は、化・・・・ いや、女性と男性の違いです!?(汗)
尚、完全フリーと書きましたが、朝食はついていますが、9時までなので後回しです。
6時前に宿を出て、徒歩5分ほどの
【石割桜】へ向かいます。
ホテルの立地、良いでしょう!?
【石割桜】は、盛岡地方裁判所前庭にある巨大な花崗岩を割って自生する樹齢約350~400年のエドヒガンザクラです。
国の天然記念物にも指定されており、市内でいち早く花を咲かせ、例年の見頃は4月上旬~中旬と言われていますから、通常だったら花崗岩を割って自生している花が散った後の淋しい枝のみの桜の木が見られるだけだったのですが・・・・・
ちなみに、【石割桜】の開花中は多くの時間帯で観光客が殺到する桜名所、地の利を使っての早朝訪問を勧められていましたが、どこから来られているのか早朝でも・・・・・
それでも、徒歩で2回立ち寄り、バスに乗車して前を2回通って見た限りでは、やはり早朝が一番空いていましたかね?
続いて、同じく5分ほど歩けば着く 盛岡城跡公園 へ向かいますが、櫻山神社に寄り道です。
寄り道とは言いましたが、社殿は盛岡城三の丸跡にありますから、目的地到着と言っても良いですかね!?
櫻山神社
南部藩の総鎮守として信仰された1749年創建の神社です。
櫻山神社のパワースポット「烏帽子岩」が右手後方階段を上った所に祀られています。
近づくと圧倒的な存在感がありますね!?
盛岡城築城時に突出した大岩で、以来様々な神事が行われ南部藩盛岡の「お守り岩」として今日まで崇拝されているそうです。
ちなみに、この後、烏帽子岩に続き、盛岡城跡公園(岩手公園)の美しい石垣、、岩手の由来とされる鬼の手形で有名な三ツ石神社 と 盛岡石巡り散歩も行いました。
盛岡城跡公園(岩手公園)の石垣、桜 他です。
ソメイヨシノが250本あるそうです。
こちらは、もりおか歴史文化館の枝垂れ桜です。
ここまで来ると、盛岡に来た観光客の殆どが訪れる名所&撮影スポットがすぐ近くだったのですが、
地図上の認識と現地での感覚が一致していなかったことと、昼食後の訪問と散策ルートを決めていたので、朝食を取るためにホテルへ戻ることにしました。
桜のピンクも良いですが、新緑の枝垂れ柳も良いですね!?
朝食を済ませ、9時前には観光の再スタート、徒歩で20分ほどの盛岡市名須川 北山エリアへ向かいます。
目的は、神社仏閣巡りです。
・龍谷寺 & モリオカシダレ(国の天然記念物)
・報恩寺 & 五百羅漢
・三ツ石神社 & 三ツ石様 「鬼の手形」
辺りを訪ねようと・・・・・
龍谷寺
石川啄木の関連スッポットでもあります。
明治時代、啄木の母方の伯父が住職だった寺で、少年時代の啄木もたびたびここを訪れ、詩歌の指導を受けたといわれています。
龍谷寺境内にある白色のシダレザクラは、大正9年(1920)、国の天然記念物調査で桜の新種と認定され、国の天然記念物 「モリオカシダレ」です。
幹・葉・花の外形がソメイヨシノに似ていますが、枝が垂れている、成長した葉の裏側や子房、花柱がほとんど無毛、花の色が白いこと等が特徴で、幹から直接花を咲かせる姿などは、ソメイヨシノとは異なる美しさがあると言われているそうです。
「モリオカシダレ」は、右の謙虚な方です。
報恩寺 五百羅漢
旅先の訪問先検討という浅い検索と情報を得て、羅漢像を観たいと訪ねましたが、軽く裏切られました。
いやいや、裏切りではなく、こちら側の固定観念、認識間違いが原因ですが・・・・・
五百羅漢で調べると、全国に見つかるし、毎年通っている川崎大師喜多院の五百羅漢は日本三大羅漢の一つに数えられているそうだし、日光やら川越などでも数多く羅漢像が並んでいるのを観てきましたが、いずれも石造り、てっきりこちらも石造りの羅漢像が境内にあるだろうと思って出掛けていましたが・・・・・
こちらの羅漢像は、京都の九人の仏師の手により、享保16年(1731)から4年を費やして作られた、全て寄せ木造り、漆塗りの羅漢像で、羅漢堂に鎮座されていました。
三ツ石神社
しめ縄が張られた3個の巨大な花崗岩が立ち並ぶ三ツ石神社です。
3個の苔むした巨石は、「三ツ石様」と人々の信仰を集めていたそうです。
昔々、南部盛岡城下に羅刹(らせつ)という鬼が現れ、悪さをして暴れていたそうです。
困り果てた里人たちは、三ツ石神社の神様に鬼の退治を祈願しました。
その願いを聞き入れた神様は鬼をとらえ、
二度と悪さをしないよう誓いの証として、境内の大きな三ツ石に鬼の手形を押させました。
岩に手形 ⇒ 岩に手 ⇒ 岩手 これが 「岩手」の県名由来だと言われています。
また、鬼の退散を喜んだ里人たちが、三ツ石のまわりを 「さんささんさ」 と踊り、
【さんさ踊り】 発祥伝説の地となっているそうです。
三ツ石神社なのに大きな石は2つ?
旅行ガイドやネットでも上のような2つ岩画像が氾濫・・・・・
ご安心下さい!?
裏からや奥から見ると、ちゃんと三ツ石になっていますから!?(笑)
さて、この北山エリアには、光台寺/ムカデ姫の墓 なんて気になるお寺も数多く残っていましたが、時間の関係で引き上げます。
来た道を途中まで戻り、都心循環バス
「でんでんむし」に乗って盛岡バスセンターへ向かいます。
この「でんでんむし」、盛岡市の中心部を循環しているバスで、右回り、左回りがあります。
しかも、ダブルの「ていがく」で、市民だけで無く、旅人にも優しい公共交通機関です。
低額&定額 (距離・乗車区間関係なしの1乗車130円、一日乗車券350円) で便利なんですが、注意点もあります。
駅についた旅人には問題ないのですが、一日乗車券は盛岡駅と盛岡バスセンターでしか売っていません。
そして、運行時間が9時00分から16時00分までに限られている点です。
路線図、訪問先の最寄りバス停、1周5.7Km、所要時間約35分などの情報、そして、時刻表もチラ見して20分おきの運行というところまでは見たのですが、始発、最終の時間確認は・・・・・
結果、14時間観光を目指し(笑)、17時以降にも目的地を設定、更には盛岡駅まで戻って来るようなスケジュールを組み、
夕食を済ませた後の20時過ぎにホテル近くまで戻るのにも利用するつもりでいたのに使えなかったというオチで・・・・・
まぁ、路線バスで代用は出来ましたし、元々一日乗車券は購入せず単回乗車支払いにしていたので得とか損とかもないのですが・・・・・
ちなみに、循環バス・路線バス共に PASMO & Suica は使えますから簡単で楽ちんです。
さて、話戻して、盛岡バスセンターで降りた後は、盛岡八幡宮へ向かう予定ですが、またまた寄り道です。
2010年頃、全国でコッペパンブームが起こりましたが、最近再燃しているようです。
しかし、そんなブームなど関係ない、盛岡のソウルフードだと、戦後から途切れること無く地元民に愛され続けているのが
「福田パン」のコッペパンです。
独自製法のふわふわしっとりコッペパンに、注文してから好みの具材やフィリングを挟んでくれるカスタムオーダースタイルが特徴です。
残念ながら、
初代社長は宮澤賢治の教え子、店の外観は校舎風、店内もどこか学校の教室を思わせ、メニューも黒板にとのこだわりがあるらしい本店では無く、 (社長情報は余分か・・・・・(笑))
直営4店舗のうちの一つ 盛岡バスセンター東館にある中ノ橋店に立ち寄りです。
場所は変われど、あんバター人気は共通のようです!?
ちなみに、食事用コッペパン(?)メニューはこちらでした。
続いて向かうは、
盛岡八幡宮 でした。
実は、前夜、真っ暗な盛岡八幡宮にも訪れていました。
門前のお店で、岩手の和牛 を食べるために・・・・・
ところで、和牛とは日本で育てられた牛の総称ですが、和牛の種類って、何種類かご存知ですか?
松阪牛、神戸牛、米沢牛、但馬牛、近江牛 ・・・・・ などと数え始めるかもしれませんが、それは間違いです。
それらは銘柄(ブランド)和牛としての区分けで、大体は黒毛和牛でしょうか?
和牛の種類は、
黒毛和種(くろげわしゅ)
褐毛和種(かつげわしゅ)
日本短角種(たんかくしゅ)
無角和種(むかくわしゅ)
の4種類というのが、正解になります。
名称についている 種 は、 牛 に変えた方が、馴染みやすいかもしれませんが・・・・・
黒毛和牛の銘柄和牛については先程挙げた通りですが、
褐毛和牛の代表的な銘柄和牛は、「くまもとあか牛」でしょうかね?
他には「土佐あかうし」「すだち牛」などのようです。
一つ飛ばした無角和牛ですが、銘柄和牛は特に無いようです。
そして、最後に持ってきた日本短角牛の銘柄和牛が いわて短角和牛 になります。
もちろん、岩手県にも黒毛和牛は多くいて総称は いわて牛、最も有名なのは 前沢牛 でしょうかね?
日本短角牛の飼養数は全国で約7,000頭、そのうちの4割が岩手県内で飼養されており、岩手県が日本一の産地になるそうです。
7,000頭はそこそこの数に感じますが、全国の肉用牛頭数からみたら僅か0.5%以下という希少な存在だそうで、せっかく岩手に行って食する機会を貰ったので、ステーキ丼 をいただいてきました。
黒毛和種とは違い脂肪分が少ない為、すき焼きやしゃぶしゃぶよりも、焼肉やステーキがお勧めらしいです。
次は、早朝散歩で近くまで行ったが先送りした
「盛岡に来た観光客の殆どが訪れる名所&撮影スポット」
と、ご紹介した場所へ向かいました。
どこか、想像されましたか?
岩手銀行赤レンガ館
1911年に盛岡銀行の本店行舎として落成し、1936年に岩手銀行(旧岩手殖産銀行)がこの建物を譲り受け、本店として利用しはじめました。 (新社屋完成の1983年以降は中ノ橋支店)
2012年8月3日に銀行としての営業を終了、約3年半に及ぶ保存修理工事を経て、2016年7月17日に一般公開されました。
トップ画像の元撮影画像です。
盛岡の名所、岩手銀行赤レンガ館を中心に、石割桜、開運橋、岩手山、北上川、盛岡城の石垣などがデザインされています。
後編の最後まで読んでいただくと、デザインに入っている全名所プラスαを漏れなく巡ったのが分かっていただけると思います。
設計は東京駅でも知られる辰野・葛西建築設計事務所によるもので、辰野金吾が設計した建築としては東北地方に唯一残る作品出そうです。
確かに、似ているような・・・・・
もりおか啄木・賢治青春館
旧第九十銀行本店本館を保存活用し、
石川啄木と宮沢賢治が青春を育んだ盛岡のまちと二人について紹介しています。
日本を代表する文学者となった二人ですが、時期は異なりますが同じ盛岡中学校で学びました。
当時の盛岡は近代的な洋風建築が建ちはじめ、モダンな雰囲気が漂う街、そんな二人の青春時代に思いを馳せながら、青春館でのひとときをお楽しみください。
とのことで、一角には啄木の処女詩集『あこがれ』から名付けられた「喫茶あこがれ」があります。
が、我々の一服はちょっとお預けです。
賢治 童話&戯曲「ポランの広場」に登場する祝祭の広場になぞらえて名付けられた 玄関広場「ポランの広場」 にある大きなロゴマーク前は人気の記念撮影スポットのことですが、シャイな夫婦はロゴマークだけの撮影です。
玄関広場と謳っていますが、館内を巡っている途中にドアを開けて中庭のようなところに出ないと見られないので、気付かず帰ってしまう方が多いかもしれませんね・・・・・
一番奥にある旧「金庫室」も良かったですよ!?
重厚な扉から当時の様子が感じられるだけでなく、金庫室に入るという貴重な体験も出来ますし・・・・・(笑)
確か、鎌倉駅近くの元金庫にも入ったことがあったような・・・・・
加えて、現在は 光と音の体験室「スバル」 というスペースに生まれ変わっています。
中に入ってスイッチを押すと、鮮やかな照明と迫力のある音響の中、盛岡城跡公園や石割桜などの盛岡の名所を巡る旅が出来ます。
夜のイメージでしょうか、青一色の中では銀河鉄道が走りますから、銀河鉄道に乗ったような感じの体験も・・・・・
始まると大きな音が出て入りづらいのか、途中から入ってくる客はなく、5分ほどの時間は金庫室を貸し切り状態で楽しめました。
さて、盛岡は、レトロ喫茶が有名です。
と、続くはずでしたが・・・・・・
1日分纏めて作成、いざ投稿しようとしたら、
「本文の文字数は、30,000文字以内にしろ!?」
と、久しぶりに みんカラ に叱られた!?(笑)
文字数確認したら、40,000文字位で・・・・・
頑張って減らしてみましたが、35,000文字程度までしか減らせなくて・・・・・
もちろん、悪癖が出て長文なのは認めますが、画像や文字の装飾が多いのも要因ですかね!?
1画像分の指定が本分上文字数だと300文字、
大文字などの1装飾で50文字
画像17枚削ればクリアできるが、それもしたくない!?
諦めて、ここまでの午前の部 ① と 昼食以降の午後の部 ② に分けることにしました!?
午後の部も出来上がっているわけで、明日付けで連投します。