
前投稿の終わりで告知した通り、
みんカラ から
文字数オーバーで叱られた!?(笑)
分割後の後編、昼食から改めてスタートします。
さて、盛岡は、レトロ喫茶が有名です。
検索すると、すぐに二桁の喫茶店が出てくるくらい・・・・・
そんな中、早々と決めたのが、
茶廊車門 (さろうしゃもん) でした。
蔵を改装した茶廊で、建物の中もレトロな雰囲気で落ち着きます。
昭和感漂う落ち着いた雰囲気は想像通り、案内された席も希望していた2階、自由に席も選べたので、奥の角を選択してのんびり静かにひとときを過ごせました。
タイミングも良かったようです。自分達の入店後5分もせずに満席に・・・・・
ただ、このような雰囲気、何もせずのままでは維持できないようです。
観光地で有名になってしまったので仕方がないのですが・・・・・
入口付近に掲げられたお知らせの一部です。
まぁ、人によっては不満が出るとは思いますが、
常連ではなく2度目の訪問は多分無いだろう一見さん旅人の身勝手な感想ですが、
こんな雰囲気を求めて訪問しているので、大賛成です!?
さてさて、旅立つ前には既に訪問時間帯、そして発注メニューも決まっていました!?(笑)
「ランチを、ここの 緑パフェ&あんみつ のダブルと珈琲にするから・・・・・
ご飯物もあるから、名物のハヤシビーフライスと珈琲にしたら!?」
当日、流石に、ダブルは止めて 緑パフェ のみに変わりましたが・・・・・
ちなみに、パフェの種類は黒と赤と緑。
黒は、バニラアイス、コーヒーゼリー、バナナ、チョコソース
赤は、イチゴアイス、イチゴゼリー、イチゴ
緑は、黒ごまアイス、抹茶ゼリー、あんこ、抹茶白玉、黒蜜ソース
トロトロの卵が乗った名物ハヤシビーフライスも評判通りの美味しさでした。
ブレンド珈琲というと店側嗜好の押し付け感が強いですが、深煎りと淺煎りが選べるのは良いですね!?
自宅では豆で買ってきて挽くほどは拘っていないので、深煎り挽き済みを買ってきていますが、何杯も飲む対応としてかなり薄めに入れていますので、折角の喫茶店、まともな濃さの深煎り珈琲を味わってきました。
淺煎りは酸味感が強くなると聞いて、珈琲だけじゃなく全ての酸味が苦手な自分は、淺煎りやブルーマウンテンやキリマンジャロ豆を避けています。
決して、高級なブルーマウンテンを買えない言い訳にしているわけではありません。(笑)
ちなみに、盛岡と言うと 「わんこそば」 「盛岡冷麺」 「盛岡じゃじゃ麺」 が 「盛岡三大麺」 として全国的にも有名ですが、今回はパフェが昼食(笑)、前夜が肉ということで夕食は海鮮を予定していましたが、夜半になって薄寒くなると生物に気が乗らず、お隣宮城県名物、東京でもよく食べている肉料理に変更してしまい、どちらにしても麺には縁がありませんでした。
まぁ、「わんこそば」を避けた理由が、「あの忙しない食べ方がやだ!?」と、「わんこそば」の存在を根底から否定するような・・・・・(笑)
しかし、お蕎麦は食べました。
前夜、いわて短角牛のステーキ丼を食べたお店、普段は観光客にわんこそばを提供しているお店でもありました。
丼にセットで付いていた大きめのお椀が出てきたのでお吸い物か何かと思ったのですが、一人前のお蕎麦でした。
普段わんこそばとして提供しているのと同じ蕎麦&汁で、単に小分けになっていないだけとのこと。
わんこそば15杯が、一般的なそば1杯分の量になるそうなので、
ということでしょうか?(笑)
レトロな雰囲気に浸って十分長居をしたとは思いますが、いざ店を出ようとすると次回訪問が無いと分かっているだけに未練が残りますが、振り切って次の目的地 紺屋町へ向かうことにしました。
旅に貪欲な爺婆、まだまだ盛岡で行きたいところが数多く残っていますから・・・・・
紺屋町は、盛岡市内の古い街並みが残っていると言われているエリアです。
先ほど訪れた岩手銀行赤レンガ館横を折れて進み、程なく現れたのが、
茣蓙九 森九商店 (ござく もりくしょうてん)
文化13年なんて馴染が一切ない元号なので全く凄さが分かりませんが、西暦にすると1816年なので創業209年となりますから驚きですよね。
カゴ・ほうき・まな板など、庶民の暮らしを支える日用品を揃える雑貨店として盛岡の生活を支えてきたお店、盛岡市を代表とする町屋建築の一つとして一度は訪れたい先と紹介されています。
現在も商売をされていますし、奥で商品作りをされながら店番されているので、店内に入り見学させて貰って何も買わずに出るのは心苦しかったですが、旅先で買う日用品も特に無く・・・・・
亀の親 たわし ?
紺屋町番屋
1891年盛岡消防よ組番屋として現在地に建てられた建物を1913年消防組第四部事務所として改築されたものが現在の建物といわれており、景観重要建造物になっているそうです。
火の見櫓が特徴的な大正ロマンあふれる佇まいは、100年以上にわたり地域のシンボルとなっているそうです。
そういえば、盛岡八幡宮近くでも、
八幡地区コミュニティ消防センター(旧八幡町い組番屋)
竣工は明治14年(1881)、盛岡市消防団第四分団の八幡地区コミュニティ消防センター
元々は八幡町い組番屋として建てられたもの、と言っても、現在の建物は老朽化に伴い、2003年に新しく建て直されたので、当時のものは上の望楼のみだそうですが・・・・・
紺屋町番屋がある交差点の対角にあるお店で珍しくお土産を購入です。
白沢せんべい店株式会社
手づくりの南部せんべい製造元で、バラ売りもあって色々見繕い20枚ほど購入。
南部せんべいは通常生地以外に、クッキータイプもありますが、どちらかと言うと普通生地好き、
ピーナッツ入りはクッキータイプが多いのですが、こちらで普通生地の削ピーナッツを見つけ、にんにく、塩くるみ など変わり種を中心に選び購入してきました。
さて、妻や友人たちとは異なって読書嫌い!?
しかし、宮沢賢治ぐらい知っているとばかりに、材木町エリアに向かいます。
今までのエリアとは違って盛岡駅近く、でんでんむしで向かいます。
折角盛岡駅へ行ったので、目的地「いーはとーぶアベニュー」とは反対側、駅西口に隣接してビル マリオスの20階にある
マリオス展望室へ寄ってみました。
盛岡の市街地や北上川などを上空から眺められる
日本百名山である岩手山などの山並みを一望できる
が売りでしたので期待してたのですが、曇り気味で視界の冴えない風景、都内のもっと高いビルや塔からの眺望を知っている身としてはちょっと物足りなく・・・・・
晴天だったら、異なる思いが出たとは思いますが!?
さて、材木町のメインストリート材木町通りのことを「いーはとーぶアベニュー」と呼んでいます。
賢治にゆかりの深い光原社、光や音楽をモチーフにした6つのモニュメントでファンタジックな賢治の世界を堪能できる場所です。
「いーはとーぶアベニュー」 モニュメント
・ 石の採掘場で休む賢治を描いた彫刻「石座」
・ 夜になると淡い灯が点滅する銀河系をイメージした「星座」
・ セロ(チェロ)のオブジェから賢治の作曲した『星めぐりの歌』が聞こえる「音座」
・ 賢治あこがれのシルクロードがモチーフの「絹座」
・ 賢治の設計した花壇をイメージした「花座」
・ 賢治が詠んだ短歌を記した陶板を設けた「詩座」
光原社
宮沢賢治 唯一の童話集 [注文の多い料理店] を発刊したことで知られる出版社です。
賢治と創業者が盛岡高等農林学校で先輩、後輩の縁によるもので、社名も賢治によって名づけられたそうです。
今は出版とは関係ない業態に変わっていますが、宮沢賢治に関する展示や資料、石碑などを見ることが出来ます。
同じ敷地の奥には注文後に一杯一杯ドリップしてくれる可否館というカフェがありますが、入店を待っている先客が居て、入れた後もその丁寧さで逆に時間を奪われてしまうと諦め、次の訪問先へ進むことにしました。
とは言っても最短で盛岡駅へ向かうのではありません。
北上川沿いを材木町から
開運橋まで歩きます。
美しい稜線を持つ岩手山、北上川と川原の咲き乱れる花、そして盛岡の街並み という絵はがきのような画像が開運橋から撮れるという情報で・・・・・
しかし、午後の山撮影は駄目ですね!? 早朝とか、遅くとも午前中じゃないと雲が出てきて隠してしまうので!?
まぁ、材木町に行く時渡った旭橋でも同じ状態だったので、期待はしていませんでしたが・・・・・
ちなみに、トップ画像と同じデザインマンホールの画像です。
そんな絶景である 北上川に岩手山、そして、開運橋 を合わせた図柄となっています。
残念ながら、実物は見られませんでしたが、これで良しとしましょう!?(笑)
加えて、石割桜と石垣も盛り込んで欲張っていますが、デザイン力が凄いと思います。
それにしても、開運橋、前編でご紹介したデザインマンホールの方にも組み込まれていました。
盛岡市民にとっては特別な思い入れ深い橋なんでしょうね!?
ちなみに、海門橋の説明書きの所にこのような文が書かれていました。(原文では非ず)
開運橋は、「二度泣き橋」とも呼ばれているそうです。
新幹線がまだ開通していない時代の転勤族の話です。
盛岡に着くと、開運橋を渡って家や職場に行きます。
一度目は、転勤で盛岡に来た人が「こんな遠くまで来てしまった」と泣き、
二度目は、転勤が終わり盛岡駅に向かうとき、離れるのがさみしくて泣く。
そんなことから、呼ばれているそうです・・・・・
昔からの住民だけじゃなく、転勤族にとっても、思い入れのある特別な橋のようです。
さて、盛岡駅まで戻り、先に居た紺屋町の奥、盛岡八幡宮の横の方の鉈屋町までUターンです。
もりおか町家物語館
旧岩手川酒造 鉈屋町工場の跡地を改修した市民協働の事業施設です。
館内は6つのエリアから成り、主な建物は母屋、文庫蔵、酒蔵、大正蔵の4棟で、売店や喫茶も併設されており、閉館が19時と遅めであることから出向いたのですがが、19時なのは見学エリアのみで既に売店や喫茶は・・・・・
まぁ、災い転じて福となす ではありませんが、通常は自由見学となるのですが係の方が付き添い案内してくれて、一見二階建て家屋に見える建物の秘密部屋(3階)への入口の鍵を開け、秘密階段を実際登らせて頂き3階部屋の様子を見させていただきました。
天井の強度が心配ということで部屋自体には立てませんでしたが、十分ですよね!?
ちらほら他の観光客も居ましたが、声掛けのタイミングが良かったのか、案内してくれたのは自分達だけで・・・・・
ラッキーでしたね!?
ただ、あてにしていた喫茶が出来ずにお疲れでしたが・・・・・
見学を終え、夕食のために盛岡駅まで戻ります。
バス停まで歩く途中で、盛岡旅最後の訪問先に立ち寄ります。
大慈清水 (だいじしみず)
祇陀寺(ぎだじ)と大慈寺を水源とする生活用水が大慈清水です。
湧き水を地下に木樋(きどい)を通して配水した共同井戸と言えばよいでしょうか?
現在はポンプアップされているそうですが、雛壇形式の箱で造られていて、
一つ一つを井戸と呼ぶとすると、上段から
一番井戸 飲用
二番井戸 米磨ぎ用
三番井戸 野菜・食器洗い場
四番井戸 足洗い場
と井戸の用途が定められています。
当然、塩素殺菌などもないので、わざわざ名水を汲みにくる遠来の人も多いそうです。
先ほど見学した近場の もりおか町家物語館 の敷地も元は岩手川酒造 鉈屋町工場跡、「酒の仕込にも使うおいしい水」と地元の人も自慢で、周辺にはこの湧き水を使用している豆腐屋、こんにゃく屋なども営業しているとのことです。
ただ、昨今は観光客も増え、ルール無視の無頼漢が増えたことで、地元の生活用水としての使用に支障をきたしているとのこと。
城下町風情を色濃く残す一角のシンボル的な存在である大慈清水、環境省の平成の名水百選にも選定されているそうですから、観光客も配慮した行動、ルール厳守で訪れてほしいものです。
ということで、目一杯頑張って巡ってきた盛岡観光もこれで終わりです。
訪れた先を改めて確認してみるとは、(前後半合わせて)
01. 石割桜
02. 櫻山神社
03. 盛岡城跡公園(岩手公園)
04. 龍谷寺 & モリオカシダレ(国の天然記念物)
05. 報恩寺 & 五百羅漢
06. 三ツ石神社 & 三ツ石様 「鬼の手形」
07. 福田パン
08. 盛岡八幡宮
09. 八幡地区コミュニティ消防センター(旧八幡町い組番屋)
10. 岩手銀行赤レンガ館
11. もりおか啄木・賢治青春館
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12. 茶廊車門 (さろうしゃもん)
13. 茣蓙九 森九商店 (ござく もりくしょうてん)
14. 紺屋町番屋
15. 白沢せんべい店株式会社
16. マリオス展望室
17. いーはとーぶアベニュー
18. 光原社
19. 開運橋
20. もりおか町家物語館
21. 大慈清水 (だいじしみず)
なんと、21ヶ所も訪れていました!?
頑張りましたよね!? 老夫婦が・・・・・(笑)
ただ行っただけではなく結構中身が濃い盛岡の観光&お花見旅が出来たと思うし、それがメインじゃなく「みちのく三大桜巡り」旅のオマケで出来たことが満足感が増えることに繋がりましたかね!?
元々、盛岡は単独での訪問先候補として上がっていましたから・・・・・
ということで、盛岡編①②が無事終了しました。
残すは、時期遅れの5月半ばに送る 桜巡り報告 【角館・武家屋敷通り】【北上展勝地】編となります。