
これまで道央旅と伝えてきたが、
行程三日目、バス旅最終日に巡った
トマム(占冠)・富良野・美瑛
は、北海道第二の都市旭川と同じく道北エリアの上川地方に属していました。
道分け意識が無く市町村名で位置を想像する旅人の自分から見ると、真ん中辺りに位置し「北海道のへそ」として全国的に知られている富良野は当然道央に入っているだろうと思い込んでいましたが、エリア別天気予報で道央の市町村を探しても見つからず・・・・・

昼食で立ち寄ったフラノマルシェ脇の歩道で撮影
ということで、今回初めて道北エリアと認識できました。
現在の区分け地図がこちらです。
道央と道北の領域区分け線も、まるで陣地取り合戦跡のように入り込んでいますね!?
実際、元々の上川地方は旭川を中心に美瑛辺りまでの狭いエリアでしたが、道央の空知地方から富良野を、道南の室蘭地方から占冠を吸収してエリアを急拡大した経緯があったそうです。
ちなみに、富良野小学校の校庭脇には「へそ」を示す「北海道中央緯度観測標」という丸いボールが置かれ大きな石碑もあります。
との、バスガイドさんの説明を聞きながら巡った三日目観光ですが、プランを企画したのは現地に精通していない東京の旅行会社で、情報や位置を眺め理論上で計算すれば何も問題ないはずだと鉛筆を舐め舐め作ったのではないかと・・・・・
まぁ、その方も旅行者に目一杯楽しんでもらおうとする善意からでしょうが・・・・
しかし、実際運航する現地のバス会社から見ると、訪問先がてんこ盛り過ぎて大変、自社では絶対企画しない行程だとの愚痴が出る位、乗っては降りを繰り返し、降りないまでも車窓からの観光も含めると10数か所を巡りました。(笑)
まぁ、それだけ富良野・美瑛には数多くの観光名所が点在していることなのでしょう!?
ということで、画像で振り返ってみます。
鳥沼公園
富良野市郊外にある自然を利用した静かな公園。
湧水で透明度が高い沼であり水面に映る木々が大変美しく富良野のウユニ塩湖と呼ばれることも・・・・・
訪問時は波が立ちウユニ塩湖には程遠く・・・・・ 大きなマスと透明度が高いことは・・・・・
白ひげの滝
美瑛白金温泉に在り、流れ落ちる水が白い髭のように見えることから名付けられた落差30mの滝。
水の落ち方から見た滝の分類の一つである「潜流爆」
(日本では珍しい)の滝で、伏流水が岩壁の割れ目などから出て流れ落ち、コバルトブルーにきらめく美瑛川がしぶきを上げている様子を間近に見られる観光名所の1つ。
ブルーリバー橋から
青い池
水面が青く見える不思議な池。
十勝岳の防災工事の際、堰堤にたまった水が不思議なほど青い色をたたえ、立ち枯れのカラマツとあいまって幻想的な風景を醸し出し、いつしか「青い池」と呼ばれるようになった。
オススメは風のない良く晴れた日の午前中とのことだったが、曇り空の昼過ぎ、残念ながら、ブルーは引き立たず・・・・・
それでも、上高地大正池では壊滅してしまった立ち枯れが目の前に広がり・・・・・
セブンスターの木
昭和51年(1976)に「セブンスター」の観光たばこのパッケージに採用されたことから、この名がついた かしわの木 です。
ちなみに、直ぐ隣のきれいに並んだシラカバ並木も隠れた撮影スポットとなっています。
ケンとメリーの木
昭和47年(1972)に日産のスカイラインのCMに登場した、美瑛の丘を象徴する風景の一つ。ユニークな名前はCM「ケンとメリー」の登場人物にちなんだもの。
ドライブスポットとしても人気です。
先月同窓会で訪れた
プリンス&スカイラインミュウジアム でポスターや車を見たばかりですからより思いが高まりますね!?
ちなみに、セブンスターより人気が高かったのがマイルドセブンでした。
吸わないのでどちらも馴染みは無いですが・・・・・
じゃなくて、観光スポットとしてのお話です。
北瑛丘陵の美しい景観のひとつとして長らく君臨していたのが「マイルドセブンの丘」でした。
昭和53年(1978)にタバコブランドマイルドセブンのCMが撮影されたことからそう呼ばれていました。
麦畑の斜面の頂上にカラマツの木々が横一列に並んでいるビューポイント!?
多くの人がその景観を一目見ようと訪れる一大観光地となりましたが、その場所は立派な私有地。
訪問者のマナーがあまりにも悪いということにオーナーさんがついに怒り心頭、2019年にその象徴的であったカラマツ林の一部を伐採、現在は以前のような景観をとどめていません。
近年のモノだと、平成25年(2013)に日本航空(JAL)のCMで登場した「嵐の木」と呼ばれる「五本木」もCM放送後嵐のファンを中心に大挙訪問。
こちらも私有地でしたが、観光マナーに改善がみられるわけも無く、オーナーさんが同様に激怒。
しかし、怒りに任せず、伐採とかの過激対応にも走らず、ちょっと知的対応を取ったようです。
「嵐=5本の木」で嵐ファンが来るなら、嵐に結びつかない様「5本じゃなく増やしちゃおう!?」と左右に新たな木を植林、現在は「7本の木」に!?
今回見たら、まだサイズに差がありましたが、何れ変わらなくなるでしょう・・・・・
そんな美瑛市の観光スポットの多くは私有地、しかも生活の糧となる農作業を営む普通の地、当然道は狭く駐車場も無い、傍若無人な観光客とのトラブルも頻発していました。
そんな状況を打破しようと地元と観光業界が協力して新たに開発したのが、駐車場やトイレを完備した新栄の丘展望公園のようです。
新栄の丘展望公園
新栄の丘展望公園は旭川市の南東部に位置する美瑛町にある展望地。
牧草ロールで作られたロール君が立っていることで有名です。
畑に囲まれた標高約300mの小高い丘の上に公園が整備、360度グルッと見渡すことができます。
また、日本一美しい夕陽が沈む景色という噂もあり、見ても損はないでしょう。
こちらは、今は無き「マイルドセブンの丘」の眺望によく似ていると言われているカラマツ林
パノラマ写真を取ってみたくなる眺望です。
ということで・・・・・・
車窓からですが、クリスマスツリーの木 や かんのファーム などを見ながら富良野に舞い戻り富良野チーズ工房を訪れた
(トイレ休憩)あと最終宿泊地札幌に向かいツアー観光は終了しました。
さて、宿泊先は2022年1月開業の「OMO3札幌すすきの by 星野リゾート」でした。
OMO(おも)は、星野リゾートが手掛ける都市観光のためのホテルブランドで、
フルサービスホテルの「OMO7」
カフェレストランを備えるブティックホテルの「OMO5」
ベーシックホテルの「OMO3」
カプセルホテルの「OMO1」
と、7、5、3、1の数字によって4つに分類されています。
高級路線が基本の星野リゾートが新たに立ち上げた低価格ブランドという立ち位置でしょうか?
その中でも、札幌すすきの は 3 なので、カプセルホテルの4を除けは最下位ランクとなり、「ホテル内にレストランがない」「バスタブが無く、シャワーしかない」状態で、ビジネスホテルと変わりません。いや、バスタブが無いのは以下かも・・・・
しかし、クリーン&シンプルな造りの客室はそこそこの広さがあり、色合いも良く機能性も高い作りで体を休めるための宿泊先と考えれば全く不満はありませんでした。
食事処が無いということも、24時間食べ物や飲み物が購入できる「OMO Food & Drink Station」はあるし、すすきの5分の立地で飲食店(夕食)に困るということは無いと思います。
また、普通のハンドシャワーだけなら寂しいですが、オーバーヘッド&ボディ(フット)シャワーがついた多機能シャワーで使い心地も良く全く不満は出ませんでした。
こんな点もさすが星野リゾートプロデュースと思われる差別化の一因でしょうか?
まぁ、その前2日間は露天風呂を満喫してきたということがあったからかもしれませんが・・・・・
とは言え、本来は最終日の宿泊先以外は同一行程のマリオット系ホテル宿泊プランがいち早くキャンセル待ち状態となっていたため、残念ながらとこちらにしたわけで、マリオットにも泊まってみたかった気持ちも・・・・・
さて、夕食は依然ご紹介した通り、こちらの soup curry Suage+ 本店 でスープカレーを頂きました。
札幌のスープカレーと言えば、トマムにもあったGARAKU を筆頭に有名処が数多くありましたが、下調べをした妻の強い要望で・・・・・
食後は、夜の すすきの、大通り公園、時計台等を巡り、宿泊先に戻りました。
大阪 道頓堀のグリコサインと同様、すすきの のランドマークと言えば
ニッカウヰスキーの「ヒゲのおじさん」こと「キング・オブ・ブレンダーズ」でしょうか?
時間があれば、路面電車にも乗ってみたかったのですが・・・・・
北国のカップルは寒さに強いようで・・・・・
確かに暖かい日で、爺婆も地下道では上着を抱えて歩きましたが、さすがに野外では・・・・・
しかも、上記写真は明るく撮れていますが、肉眼で見える感じはこんなに薄暗く・・・・
まぁ、2人にとってはその方が良いのでしょうが!?(笑)
そんな気持ちも懐かしいというか、もう忘れちゃいましたが・・・・・
さて、翌朝8時前にはタクシーを呼んでもらい札幌駅に。
最終日は自由観光と聞こえは良いが、観光する時間はほとんどありません。
想定されていた中の一番早い便では無かったものの13:30のフライトともなれば、30分前手続き、快速エアポートで新千歳空港まで40分、不測の事態対応も兼ねて札幌ではなく空港で昼食を取るとすると、11時過ぎには札幌駅を発ちたいところです。
ホテルでチェックアウト時間近くまでのんびりして、札幌駅に向かうと大体この時間になる。
しかし、旅先では貪欲な老夫婦はこの差3時間ほどを、実のある観光時間に使おうと事前に計画を練っていました。
最初は、羊ヶ丘展望台まで出かけ、クラーク博士象を見て引き返そうかとも・・・・・
しかし、とんぼ返りでも余裕は無く忙しないので諦めました!?
結果、札幌駅から一番近い観光地をターゲットにしました。
何処だと思いますか?
もちろん、前夜出掛けている時計台や大通公園ではありません。
近くですが、北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)も現在改修工事中ですから閉館中で周囲に幌も掛かっていますので外観も見られません。まぁ、前回行っているので元々対象から外していましたが・・・・・
正解は、北海道大学のキャンパス でした。
札幌駅徒歩10分ほどの位置で、騒音とかの影響を受けない巨大なキャンパス内での勉学!?
恵まれた環境ですね!?
参考にしたのは、大学の正式版キャンパスガイドマップではなく、学生が作った「ぐるぶら 北大キャンパスマップ」でした。
印刷版は打ち出して持っていきましたが、先ずは正門横のインフォメーションセンター「エルムの森」で正式版を入手です。
8時30分のオープン前でしたが、しっかり入手しスタートです。
自然と緑コース
(所要時間60分)と歴史・施設コース
(所要時間30分)の2コースがありましたが、
自然と緑コースをフルと歴史・施設コースの良いとこ取りしてじっくり回ってきました。
クラーク象
胸像で代用です。(笑)
ポプラ並木
立ち入り禁止です。ポプラの黄葉にはまだ早かったですね!?
平成ポプラ並木
イチョウ並木
こちらはタイミングがばっちりでしたね!?
札幌農学校第2農場
10時半過ぎには札幌駅に戻り、コーヒーショップで一服した後、予定通りの11:11発の快速エアポートで札幌を後にしました。
ということで3泊4日の北海道観光は終了しました。
その後のトラブルは先に報告済みなので省略しますが、全体を通しては楽しい旅でした。
遅かったと思っていた北海道の黄葉も、色々な場所で楽しめたし・・・・・
また、何処かに行きたいですね!?
日光辺りは、まだ間に合いますかね?
ん?