
流行っているらしい
「歳の差婚」「歳の差カップル」の話ではありません。
ちなみに自分の場合は11歳差が最大
って、何を語っているやら・・・・・
さて、タイトルは友人のブログタイトル「50歳の年齢差を越えて・・・・・」をもじってみました。
三部作からなり、今まで保管はしてても使うことが出来なかった「50年前の父親遺品レンズ」を最新のミラーレス一眼を使って蘇らせたという半世紀に亘る壮大な内容です。(褒めすぎ?)
・・・興味のある方は50歳の方でググって下さい。
同じ新しいカメラを買うにしても「歴史があると違うな!」と、感心やら羨ましく思っていました。
ところが、
ところが、 自分にも有ったのです。
50年には及びませんが、
こちらでご紹介した捨てられないものたち の中に!
しかも、何と、唯一カメラとしての生命は尽きてしまったものが・・・・・
尽きてしまった理由はカメラ側の問題ではありません。使えるフィルムが無いためです。
2009年9月、110用の最後のネガカラーフィルム「スーパーG100」の販売を富士フィルムが打ち切ってしまったから!
はい、もうお分かりですね! ↑のリンク先写真の中央に鎮座している
「
ASAHI PENTAX auto110」 です。
新婚旅行先にも持っていった思い入れも思い出もある30年物骨董カメラです。
もちろんフィルムが無いので今後もauto110本体は使えません。
しかし、世界最小である交換レンズの方は、トップ写真の
「ペンタックス110 - マイクロフォーサーズアダプター」 を使えば、何と購入予定のGF3で蘇るのです。
アダプターは純正品ではなく香港などの海外製、auto110本体からマウントを取り外し自作しているつわものもいるとか。
もちろんAPS-CサイズNEXのEマウント用アダプターもありますが、元々110用レンズは35mm判換算値が2倍とマイクロフォーサーズと同じであり、レンズ設計時の設定が一致するらしいです。
(APS-Cサイズの場合は1.5倍)
PENTAX auto110の解説を少々
1979年3月、110サイズカメラに過去例を見ないカメラが登場しました。
その名はペンタックス オート110。 「110」と書いて「ワンテン」と読みます。
特徴は・・・、とにかく小さい!
単に小さいだけならトイカメラでもっと小さいものがあります。
auto110の凄いところは、
「このサイズでプリズムとミラーを積む一眼レフである」
「レンズ交換が可能で、対応レンズ群とストロボなど一通りのシステム群を構成している」
この二点。
通常一眼レフというのは機能が複雑で小型化とは無縁のジャンル。
近年ミラーを省いて小型化したミラーレス一眼が出てきましたが、プリズムとミラーを残したままでの小型化、しかも省いて小型化したミラーレスよりも遥かに小さいということをなしえたのは、
絞り羽根兼用ビハインドレンズシャッター&遮光兼用ミラーの採用
絞り値伝達機構を省く為に全てのレンズをf2.8の開放絞り値に固定
マニュアル操作を完全排除したプログラムAEで露出制御機構はメインIC一個の割り切り設計
という言うような奇想天外な方法とったからでした。
最近出番が減ってしまったDMC-TZ7と比較してみます。
まずは最小の24mmレンズだと小ささが分かりますね。
こちらは70mm望遠レンズの場合、さすがに???ですがそれでも十分コンパクトですよね!
35mm判換算で140mm望遠のレンズ長は約50mmですが、GF3の純正ズームレンズだと84mmありますから約2/3ですね。
と言っても、最大のズームレンズにオートワインダー・ストロボのフル装備にするとそれなりに・・・・
レンズ群は6本。
[PENTAX-110 18mm/F2.8]
34×21mm 27g 35mm判換算約35ミリの広角レンズ 標準装備レンズ
[PENTAX-110 24mm/F2.8]
29.5×13mm 13g 超小型レンズ恐らく世界最小 一番安いレンズセットの標準レンズ
[PENTAX-110 50mm/F2.8]
43×27mm 57g 35mm換算100mmの中望遠
以上3本が発売当初のレンズで、
これらに本体・オートワインダー・ストロボ・フード・クローズアップレンズ・フィルター等が組み合わされ、コンプリートキット(フルセット)・メジャーキット・フラッシュセット・スナップセットなどがありました。
改良機であるオート110スーパーの登場に合わせて、3本のレンズが追加され別売されました。
[PENTAX-110 70mm/F2.8]
51×50.5mm 169g 換算140mmの望遠レンズ 大きくカメラボディと同じくらいの重量
[PENTAX-110 ZOOM 20-40mm/F2.8]
54×45.2mm 174g 110レンズ中最大のZOOMレンズ 価格も27000円と70mmの倍以上
[PENTAX-110 18mm/F2.8 PanFocus]
34×21mm 29g 上の18mmからヘリコイドを取り去ってしまったパンフォーカスレンズ。
自分が購入したのは上段3本のレンズが入ったメジャーキットでしたので、
本来ならば18mm・24mm・50mmのレンズが残っているはずですが50mmがありません。
代わりに、別売りの70mm望遠と18mm PanFocusを加えた4本のレンズがあります。
理由は覚えていませんが、同じカメラを持っていた当時の同僚と交換したからなのですが、
数量だと 1 対 2 だし、価格でも 7,900円 対 18,000(13,000+5,000)円 となるし・・・
「なぜ???」
まあ、50mmレンズが一番使い易かったという話だった気もしますから、実用性を優先した同僚と、当時から望遠とかの変態(?)レンズ好きの自分との思惑が一致したのかもしれません・・・・・
残りのZOOMレンズは、大きさ・重さ そして 値段から手を出すことはありませんでした。
オート110の純粋な後継機でオート110デジタルとでもいう言うべきものが、発売された「PENTAX Q」なのですが、なぜか興味がありません。
なぜでしょうか?・・・・・